坂東巡礼

予備調査第1日

2005年12月5日、秋晴れの下、坂東三十三ヶ所観音霊場の1-4番まで巡礼 の予備調査とシャレ込んだ。 無論、信心のためではないので納経などはしない。寺が求める最低限の拝観料ないし喜捨をしてお参りして歩くだけである。

鎌倉駅を11:20に出発し、15:20七里ヶ浜の自宅着。21,700歩あるいたことになる。1歩70センチとすれば15`相当である。 登山は毎月しているが、平地を早足で長距離歩いた経験は今までない。たった1回の経験ではあるが一種のランナーズ・ハイのような壮快な気分になることがわかった。多分マラソンやバイクと同じように、A10神経系が刺激されて、脳内麻薬様物質のβ-エンドルフィンが分泌されるからなのだろう。病み付きになりそうだ。

平坦なアスファルト道を歩くには、山と違ってカッパ、予備食、飲料水、ライトなどの重い安全装備を省き、靴は軽量で早く歩けてかつ豆のできないよう靴下をしっかり保持できるものが必要と分かった。 通常登山の次の日からモモ、フクラハギの筋肉痛があるものだが、平地を15`位歩いただけではなんともない。しかし足の骨などがかすかに痛む。アスファルトの硬い路面が良くないようだ。靴にショックを吸収する仕掛けが必要なのだろう。

1番札所

杉本寺

杉本観音

杉本寺本堂

鎌倉駅より若宮大路、金沢街道経由で25分、2,800歩。本堂内、内陣拝観を含んで拝観料金200円。トイレ

コメント:

2番札所

岩殿寺(がんでんじ)

報国寺境内

旧華頂宮邸

岩殿寺観音堂

杉本寺より晩秋の紅葉が鮮やかな報国寺、旧華頂宮邸のある宅間谷(たくまがやつ)を上り詰めて逗子ハイランド経由で1時間15分、5,800歩。トイレ 、100円の喜捨。

コメント:

報国寺は今回2回目の訪問だが、若い女性の人気スポットでいつも賑わっている。

旧華頂宮邸(きゅうかちょうのみやてい)は扇ガ谷4丁目の荘清次郎の豪邸とともに鎌倉3大洋館の一つとされる。

報国寺と旧華頂宮邸の中間点より、宅間谷の谷底の道を避けて浄明寺六丁目に至る旧巡礼道が残っている。以後の巡礼道は逗子鎌倉ハイランド造成により消失。谷底道から浄明寺六丁目に出たところにある公園でおにぎりの昼食。

以後逗子鎌倉ハイランド内を歩いて岩殿寺に向かったが、後日ハイランドで消えたのではなく大切岸の上を名越切通まで通じていたことを発見する。

岩殿寺の裏手の横須賀線沿いの崖地を宅地化すべくS工業が崖を切り崩して大規模造成工事中であった。そこまでしなくともと思うが、JR逗子駅に近いので土地を買う人が絶えないのだろうか?

S工業はまじめな会社なのだがいつも食い詰めたような残り物をあさるかわいそうな企業体質をもっていると思う。シンガポールの運転手に50年保証の高速道路建設契約をしたとあざ笑われ、関越道湯沢のもと河原の中にリゾートマンションを建設したはいいが台風で庭と露天風呂を流されというお粗末な案件に手を出すのだ。

3番札所

安養院(田代寺)

安養院

岩殿寺より新小坪、新逗子、新名越(なごえ)と3つのトンネルを通って安養院まで45分、4,100歩。100円の喜捨。

コメント:

新名越のトンネルを抜けると丹沢山塊がよくみえた。横須賀線を横断するときには富士山も見える。新名越のトンネルの上は鎌倉時代、三浦と鎌倉を結ぶ名越切通(なごえきりとおし)だったところで中世のやぐら群や大切岸がのこる。

4番札所

長谷寺(長谷観音)

長谷観音

安養院より若宮大路を横断し、由比ヶ浜大道り経由長谷寺まで30分、3,200歩。拝観料300円。トイレ

コメント:

アスファルト道路を歩くのだからとスニーカーを着用したが失敗。靴下が皺を作って足の裏に豆ができそうになる。靴下を脱いでなんとかもたせる。

自宅 - 長谷寺から極楽寺坂切り通し経由で七里ガ浜まで約3.9キロ、50分、5,800歩。

コメント:

次回以降の予定。途中の七里ヶ浜の自宅はその途中にあるためそのつもりであるく。

稲村ガ崎から海岸に出たが、富士山と江ノ島と七里ヶ浜の景色は一級のものと再確認。

黒色が巡礼コース

December 6, 2005

Rev. July 9, 2007


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