奥只見

周遊ドライブ

グリーンウッド夫妻はジープ・ラングラー初乗りとして奥只見周遊の旅に出た。1998年10月17日土曜日は伊香保温泉のベルツの湯 (Hot Spring Serial No.108) で露天風呂を楽しんだ後、関越道湯沢のプラージュ泊。

温泉プールを独占して(不景気のためか、台風のためか他に客がいなにので)水泳、ウォーターシュート、ジャクージーを楽しむ。台風5号の爪あとを見学。プラージュの露天風呂を完全に流し去り、14階建てビルの4ー5メートルの深さの基礎が露出するまで一切を流し去った。魚野川の支流の蛇行する流れの衝撃が当たるところに立地したためであるが、露出した地層を見るとここはかっての河床の真っ只中にあることがわかる。土手は修復されていたが、私有地内の流された土砂は、税金では埋め戻してくれないらしい。大きな穴となって残されていた。18日夜半台風10号が日本海を通過。あばれ河は今は静かなもの。

そもそもこのリゾートマンションはS工業がデベロッパーとして企画したものに、グリーンウッド氏が籍をおいた会社が出資して共同パートナーとなった物件である。バブルもはじけて売れ残ったものを会社の保養所としたものだ。台風一過、担当者は青い顔をしている。本人が軽率なのだから自業自得と同情する気にもなれない。

只見湖ー田子倉湖巡回ルート (紫色)

18日は台風一過直後の快晴とはいえないまでもまずまずの天候。小出から奥只見シルバーライン経由で銀山平にでる。奥只見湖を建設するための工事用トンネルで素堀、傾斜7度、地下水が雨のように降る約10キロのワイルドなトンネルである。途中雁行する部分があり、昔のトンネル掘削技術の未熟さを感じさせてほほえましい。

銀山平にてそばを食す。尾瀬沼に向けての奥只見湖南岸道路は県道とは名ばかり、出会い頭の事故に気を使う低速運転の連続。山から流れ落ちる雨水と濡れ落ち葉にスリップしないようにゆっくりとはしる。新車のならし運転には最適のコースであった。出会うくるまは四駆が中心。とにかく観光ずれしていないところがよい。途中に野趣満点の風呂がある。

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奥只見湖

尾瀬沼への基地、御池には霧中の到着。ここで尾瀬御池ロッジ (Hotel Serial No.114) という桧枝岐村経営の真新しい国民宿舎を発見。人気が高く予約は半年前からする必要があるとか。

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尾瀬御池ロッジ

今回は週末旅行のため、尾瀬沼はパス。御池を出てすぐのブナ平で秋を満喫。近くの蛇滝も見物。

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ブナ平

塩原経由東北道に出る計画を変更して桧枝岐川沿いに只見に出、田子倉湖沿いに小出にでて関越道で帰ることにした。しかし昨夜来の台風の雨で六十里越トンネル前で土砂くずれに遭遇。やむなく60キロ戻って山口から田島町、塩原経由東北道で帰宅。夜半を過ぎていた。

帰路横浜ベイスターズの初勝利を祝いつつ、大黒パーキングスエリアでは若者が大スピーカーセット搭載車4台を連結しての大音量のロック勝手放送や、大黒パーキングスエリアの若者をギャラリーとする。タイヤ軋み音を轟かすスポーツカーの高級運転技術を披露する4−5台の車のパーフォーマンスをはらはらしながら見学させてもらった。住民の居ない大黒埠頭の無人の交番前の路上で繰り広げられる自損事故覚悟の無法行為も当局の配慮か、おとがめなしで、この不況風もどこ吹く風という感じであった。

1998年10月17-18日

Rev. December 12, 2005


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