報国寺

足利・上杉両氏の菩提寺として栄えた臨済宗寺院。開山に仏乗(ぶつじょう)禅師を迎え、1334年足利尊氏の祖父家時が建立したと伝える。

報国寺のある谷戸は鎌倉時代に絵師宅間為久が住んだため、宅間谷戸と呼ばれている。

本堂には本尊の釈迦如来坐像と聖観音菩薩像が祀られている。このため、鎌倉観音霊場第10番札所でもある。

本堂の右手に迦葉堂、左手にかやぶきの鐘楼がある。この鐘楼の土間は昔ながらの土間で、どういうわけか不明だが、鐘の直下にぱさぱさになった土が富士山のように盛ってある。

本堂裏には孟宗の竹林があり、若いカップルのデート場所として人気がある。

竹林の奥に、足利家時他一族の墓(やぐら)がある。やぐらは、平地の少なかった鎌倉地方特有の岩肌をくりぬいて造られた横穴式の墳墓だ。

報国寺境内

報国寺は坂東巡礼予備調査を含め、2回目訪問 している。報国寺は竹寺ともよばれ、若い女性の人気スポットでいつも賑わっている。

2015/1/19 鎌倉33巡礼のため再訪問。竹林も2回目の散策。本堂裏の枯れ山水の中央に山茱萸(さんしゅう)の木がある。山椒のことだが、中国名を音読みすると「さんしゅう」となるのだそうだ。

April 11, 2007

Rev. January 19, 2015


トップページへ