確か「ショーシャンクの空に」(1994)のティム・ロビンスであったように覚えていますが(間違っていたらゴメンナサイ)、刑務所の中で、リタ・ヘイワースの写真をラクエル・ウエルチの写真に張り替えるシーンがありました。そこには、要するに、セクシー女優の世代交代が示されていました。確かに彼女は、「恐竜100万年」(1966)あたりから肉体派女優として一躍有名になり、いわゆるド迫力ボディを誇っていたとはいえ、個人的な印象としては、たとえばジェーン・マンスフィールドのような生々しさはそれほど感じられないように考えています。また、知名度のわりに、初期の「ミクロの決死圏」(1966)や70年代の数本を除くと、メインラインからははずれた作品に出演することが多かったようです。あまりにも肉体派のイメージがつきまとい過ぎたので、本人の好むと好まざるとに関わらず、それに特化した作品に出演せざるを得なかったということかもしれません。個々の作品の中で印象を残したというよりも、「ラクエル・ウエルチ」という名前で大きな印象を残したようなイメージが個人的にはあり、「ショーシャンクの空に」(1994)のティム・ロビンスに、彼女のどの作品が印象に残っているか尋ねたならば、多分彼は答えに窮するのではないでしょうか。それは、必ずしも悪い意味で言っているのではなく、ビッグスターには名前で売る側面が必ずやあるのであり、また作品内容をそこのけにしてでも自分の名前を売ってしまうのがビッグスターというものなのです。 |
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1966
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ミクロの決死圏
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1969
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マジック・クリスチャン
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1966
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恐竜100万年
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1972
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青ひげ
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1967
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空から赤いバラ
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1972
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カンサス・シティの爆弾娘 |
1967
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悪いことしましョ!
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1973
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シーラ号の謎
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1968
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大泥棒
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1974
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三銃士
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1968
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バンドレロ
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1975
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四銃士
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1968
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セメントの女
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1975
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The Wild Party
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1969
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100挺のライフル
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1977
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王子と乞食
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