1950年代のセックスシンボルとして真っ先に思い浮かぶのはマリリン・モンローでしょう。けれども、その彼女の印象をセクシャリティという点で128倍に引き延ばしたのが、ジェーン・マンスフィールドであったと言うことが出来るでしょう。所謂プラチナブロンド(彼女の代表作の1つである「Will
Success Spoil Rock Hunter?」(1957)では明らかにジーン・ハーローをパロっていました)、たらこ唇、それからいったいどないなってまんねんと言いたくなる程巨大な胸と、あらゆるセックスシンボルたるアセットを彼女は持っていました。けれども彼女が偉大なのは、そういう印象を生かしそれをさらに強調して、セルフパロディとも言える地点まで極めたという点にあります(たとえば今の俳優さんで言えば、クリストファー・ウオーケンが徹底的に自己パロディを行っているようにです)。彼女は、決して自分がそうでないようなもののふりをしなかった(そういうふりをする俳優さんはいつでもいますよね?)ということです。でもこれが同時に命取りになってしまいましたね。60年代に入ると単純にそういうイメージだけでは、スターでいることが出来なくなってしまったからです。そして彼女は1967年に自動車事故で悲劇的な最後を遂げてしまいます。あちらの資料では”decapitated
in a car accident”とありますので、どういう事故だったかとか言い始めると陰惨になるのでやめておきます(decapitatedの意味が分からない人で興味がある人は辞書で調べてみて下さい)。
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1955
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皆殺しのトランペット
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1960
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けだもの街
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1956
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地獄の埠頭
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1960
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地獄の罠
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1956
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女はそれを我慢できない
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1961
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ギャング紳士録
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1957
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気まぐれバス
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1964
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野獣ども地獄へ行け
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1957
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Will Success Spoil Rock Hunter?
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1967
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プレイラブ48章
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1957
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よろめき休暇
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