ゲームパイプライン


名作ゲーム短評レビュー
パイプラインmini(Jan 13,1998)

(Vol.7・Vol.8は、「ウォーロック」誌休刊のため、掲載されなかった原稿です)

 古今東西あらゆるジャンルの「名作」とよばれるゲームをとりあげ、それがなぜ
「名作」たりえたかを分析するコーナーです。
 ……と書くと生真面目な企画のようですが、なんてことはない、もともと私が某
ウォーロック誌でやってた連載(「過去の栄光を求めて」参照)の焼き直しです。
その連載自体も、その雑誌でそれ以前に近藤功司編集長が書いておられた連載や、
別の雑誌で山下章“師匠”が書いておられた連載の焼き直しだったりします。
 でも、それらの連載が、現在ではどれも終了してしまっています。しかも、昨今
のゲーム雑誌を見てみますと、表面的な紹介記事や攻略記事、あるいは発売日情報
に終始しているものばかり。ま、それが悪いとはいいませんけど、その結果どの雑
誌も似たり寄ったりになっているのが気になります。雑誌そのものに魅力が感じら
れないのです。これでは早晩みんな潰れてしまうでしょう。残るのはあそことあそ
ことあそこくらいかな……。
 それはともかく。
 紹介や攻略は、ゲーム界の「現在」です。多くのゲーム雑誌では、これら「現在」
の記事ばかりを偏重しているようです。多少は「未来」について書かれた記事もあ
るようですが、そのほとんどは発売日情報や新作情報の域を出ていません。ようす
るに、同業他誌にもできる、表面的な情報でしかないのです。
 この程度の「未来」しか描けない原因ははっきりしています。「過去」を見ない
からです。話題作がぽこっと出ると、全誌全ページが一丸となって、どどっとそれ
に押し寄せる。別の話題作が出てくると、業界全体がそっちに目を向け、前の話題
作のことなんか、きれいさっぱり忘れてしまう。
 まあ八割がたは新作に費やしていいですよ。それでも残りの二割くらいは、「過
去」を深く分析してみても、売り上げには響かないんじゃないかと思うんですけど
ね。
 そういう思いを込めて私は、こういうコーナーを設けてみました。

「ウォーロック」連載時に取り上げたゲーム

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