三島市箱根路西坂・平安鎌倉古道その3 地図はこちら

左の写真は掘割状の道路跡底部が削られ一段低い切通しになっているところの道を撮影したものです。このように底が削られた道は人馬の走行、雨水の浸食等で底の土が流出したものと思われます。この切通し状の崩れた両側の壁面地層に、何とも奇妙なものが見られます。

上の4つの写真が奇妙なものとして私の目に写ったものです。ここに4点ほど載せさせて頂きましたが、もちろんこれらの写真以外にも沢山このようなものが見られます。

先ほどの林道を横断する部分でも申しましたように、考古学は私は何も知らないので、地層から歴史的なものを説明できるわけではありません。ただ最近、古道の発掘などの資料で道路の硬化面ですとか波板状凹凸面などという言葉を耳にしていて、この奇妙なものが何か関係がないかと素人判断ですが撮影してみたものです。

左下の写真は穴の中に小石が詰められたような状態です。私には自然なものとは思えず人為的なものを感じてしまいます。右下の写真の上層部の焦げ茶色の土の部分はまるで石のように堅いです。とても自然な表土とは思えなかったのです。

くれぐれもこれらは素人の私に奇妙に感じられたというだけのものです。別に古道と関連したものではなく、どこにでもあるものなのかも知れません。

左の写真の上層部の土は細かい筋が見られ幾層にも重なっているようです。この写真の上層部もかなり堅くしまっているようです。

これらの崩れた地層壁の写真は、ここに載せるには場違いのものかも知れません。素人の古道探索で出会った謎という程度に見て於いてください。

左の写真は道の脇の土塁状の上に上って撮影したものです。道は緩やかなカーブを描いて進んでいます。道に合わせて土塁状の壁もカーブを描いているのがわかります。ここは谷底ではなく尾根の最上部なのです。尾根の上にこのような掘割状の道があるのは中世以前の道の特徴でもあります。

この先、掘割状の道は平らな広い幅のところに出ました。この辺りは両側の土塁状の壁も低くなっていて、ちょっとした解放的な雰囲気が漂っていて実に良い感じです。相変わらず展望などはありませんが古道の雰囲気は最高です。

道幅が広く平らになってゆく付近を、横から撮影したのが左の写真です。両側の土塁状の壁がたんだんと低くなってゆくのが窺われます。ここの手前の掘割道の底が削られて、流出した土がこの辺りに堆積したものなのかも知れません。ここに150メートル位の長さで平らな道が続いています。

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