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頂上から東南を見やれば、
越後や上州の山々が塀のように連なっているのが見える。
なかなか同定するのは難しいが、一番左は
苗場山だろうか。
そして、中央の盛り上がりを横手山と見なすと、苗場山との中間に見えるのが
裏岩菅山、岩菅山ということになる。
横手山の右手には 草津白根山、
その右に見えるのは御飯岳 (おめしたけ)であろうか。
更に破風岳、土鍋山と続き、一番右の山は 四阿山と踏んだがどうであろう。
いずれにしても、気持ちの良い眺めである。 |
頂上北側では樹林越しに
火打山、三田原山、そして
妙高山が見える。
木々が邪魔をして 妙高山の全容は見えないが、冬場であれば十分に見ることができるのであろう。
黒姫山はなかなかの好展望台である。 |
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頂上で暫く時間を潰しながらこの後の行程について考えた。
やはり飯綱山に登るのは無理として、それならもう少し黒姫山を楽しみたい。
検討の結果、一旦大池への分岐まで往路を戻り、分岐から大池に出て そこから西登山道を辿って新道分岐まで戻り、
分岐からは古池経由で登山口まで戻ることにした。
よくよく周囲を見渡すと、下方に古池が見える。
これならば理論的に古池からも黒姫山が見えるはずである。
コースを決定したらばいざ出発。10時10分、頂上を出発する。 |
大池への分岐から、大池に向かって一気に下る。
道は樹林の中、あまり日も当たらないためか滑りやすく、また大きな岩がゴロゴロしていて歩きにくい。
大池に着いたら、この道を登り返して先ほどのしらたま平からの景色をもう一度楽しみたいという気も少々あったのだが、とんでもない。
とてもこの道は登り返す気にならない。
そして10時32分、大池着。
大池は静かな池で、向こう岸に小黒姫山が大きい。
水はやや干上がり気味といったところか。 |
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大池からはそのまま西登山コースを進む。
道は総じて緩やかな下りであるが、あまり人が歩いていないのであろうか、やや荒れ気味と言っても良い。
樹林の中、展望のない道が延々と続き、面白みも全くない。これでは新道の方に人気が集中するに違いない。
道には大岩がゴロゴロしており、岩の間をすり抜けねばならない箇所もある。
人があまり通らないと思われるだけに、ジメジメした雰囲気があまり好ましくない。
天狗岩などを超えて歩き続けること 47分、11時22分に西登山口 (笹ヶ峰方面分岐) に到着。
そこからは写真のような歩き易い山道に変わった。 |