 |
8時9分、新道分岐到着。
ここは十字路のようになっていて、左に進めば西登山口−大池を経て山頂に至る西登山道となり、右に行けば直接山頂、
そして右斜め下に下れば、古池経由の西登山道である。
少々分かりにくいが、西登山道は私が出発した大橋登山口より西に 400mほど車道を進んだ所から出発しており、
古池を通ってこの新道分岐に至り、さらに西登山口、大池を経由して山頂に至るものである。
つまり、昔の登山道は西登山道であり、私の進んできた道 + これから進む直接山頂に向かう道は、
新道ということになるのであろう。 |
ここからも展望の利かない道が続く。
しかし、道自体はよく踏まれており、全く問題ない。
視界は利かないものの、ブナの大木などが楽しませてくれる。
徐々に高度を稼いでいくと、やがて振り返れば樹林越しに山の姿が見えるようになってくる。
ガスの上、樹林の間に見えるのは、戸隠山のようである。 |
 |
 |
暫く、登っていくと今度は
高妻山、乙妻山の全容が見えるようになってくる。
高妻山の手前に見える高みは、五地蔵山であろうか。
かつてヒイヒイ言いながら登った 高妻山の後半のきつい尾根を思い出す。
こちらから見る 高妻山は、
今朝ほど見た鋭角なピラミダル形ではなく、乙妻山と繋がった台地状の大きな山塊である。
全く違うイメージに少々驚かされる。 |
さらに 5分ほど進むと、
今度は道の反対側、樹林越しに山が見えてきた。恐らく、あれは小黒姫山 (御巣鷹山) であろう。
この黒姫山の頂上は、外輪山の最高地点をそれとしているが、気分的には内輪山であるこの小黒姫山が本当の頂上という気がする。
但し、高さは外輪山の方が 7mほど高いが・・・。
これと同じ疑問は、
岩手山でも感じたことである。
岩手山も外輪山の一角 (=薬師岳) を頂上としているが、
地形的、視覚的には噴火口内にある妙高岳を頂上にしたいところである。 |
 |
 |
やがて、道は大きく展望の開けた場所に出た。
火山を思わせる岩がゴロゴロしている場所、しらたま平である (9時11分)。
もっとも、私は 「しらたま平」 と書かれた標識を見落としてしまい、
帰宅後にこの場所が しらたま平 であると知った次第。
とにかく、ここからの展望は素晴らしい。
休みたい気持ちを騙し騙しして、もっと展望の良い場所を求めて登ってきた甲斐があるというものである。
ここからは、高妻山、乙妻山を初めとして、
飯綱山、戸隠山、雨飾山、焼山、
火打山などの山々、
そしてその後ろには北アルプスの山々を見ることができる。 |