奥白根山再登山( 奥白根山:2,577.6m ) 2005.09.18 登山



【PHOTO & 記録 奥白根山再登山 4】

噴火口跡の岩に座って腹ごしらえをしている中、興味を引かれたのはむしろ、 奥白根山の内部の景観であった。
噴火口から周囲を眺めると、先ほどまで立っていた頂上、そして祠のある高みがグッと突き上がっているのが見える。
恐らく、その崖下の窪みも噴火口であり、頂上のある高みは火口壁だったのではないかと思われる。
目を頂上の高みから左に移せば、今小生がいる火口跡を囲むように土手のような連なりが続く。

この 奥白根山は、明治時代まで噴火しており、 昭和、平成に入ってからも微小地震活動や噴煙を上げたとの記録があるから、決して死火山ではない。そんな活きている山の噴火口跡で、 こうしてノンビリしているというのもおかしな気分だ。

ところで、この山を小生は 奥白根山 と呼んでいるが、 これは深田久弥氏がそう呼んでいるからで、当然 「日光白根山」という呼び方も 「草津白根山」との区別で使われている。
その他、「女体山」「荒山」 という別名もあるようで、 男体山の対は 女峰山と思っていたのが覆されたのであった。
イヤ、女峰山にも 「女体山」という別名があるらしいから、ややこしいところだ。

長い休憩の後、10時に頂上を出発した。
一旦、下って前白根山に登り返すつもりである。

草付きの斜面をジグザグに下り始める。
左下方の五色沼がイヤでも目を引く。周りを高い山が囲み近寄りがたい雰囲気を持ち、また、その見る角度、時間によってその色を微妙に変化させる様子に 神秘性を感じずにはいられない。

砂礫の道はやがてダケカンバの林に変わり、 その急斜面をドンドン下る。
やがて、奥白根平と呼ばれる 凹地に下り着く。時刻はと腕時計を見ると 10時18分、アッと言う間であった。
このように下りは早いが、以前 逆のコースを辿った時には、大変苦労した覚えがある。

避難小屋の前を通り、再び樹林帯の登りが始まる。

樹林帯を登りきり、視界が開けると、 奥白根山が真横に見えるようになった。
やはり、その形は溶岩ドームそのものといった感じで、火山の荒々しさが全面に出ている。壮観である。



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