測定環境は?
高精度計測になればなるほど、測定環境は問題になります。1μm程度の振動が起きうる環境下で、1μmの変動を測っても意味がありません。
どのような測定量を望むのかで、どのような環境が必要かが決まります。
次の問題点をご検討ください。
(1)床振動
もっとも大きな要因です。装置等を定盤上に設置して善しとされる研究者が多いのですが、残念ながら、高精度計測では不十分です。建物の3Fと1Fでの測定では大きな違いが発生します。
(2)騒音
あまり気にかけない研究者が多いのですが、nmオーダとは人の話し声、歩くスリッパの音にも反応する程度です。
(3)空調
音も問題ですが、温度変動をもたらします。空調設備は必ず周期を持ちます。更に外の天候や、曜日によっても変わります。多くの企業では15分から30分の周期で温度変動を起こしています。その周期性が長時間測定では結果に反映してしまいます。空気の屈折が温度圧力で変動し、測定結果に悪影響を与えます。空気の屈折率の温度圧力依存性は<試料まで離れているが?>の項を参照ください。
(4)空間伝播ノイズ
近くで、火花を伴うようなモータや、断続的な切り替えを行う装置があると、その瞬間の変動が測定結果に現れます。
これらの問題に関して、<音は問題?>、<風は問題?>、<測定室は必要?>、<測定者の影響は?>、<試料の温度制御>、もご覧ください。
また、テクニカルレポートでも、実験結果として、これらについて議論しています。参考にしてください。
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