TRAVELL DIARY / AFRICA 5-8

SENEGAL / MALI [8]


■■■ マリ音楽事情 ■■■

実のところ、ここまでの原稿(つまりパート1〜パート7)の下書きは、パリからの帰国便の機内で書いてしまうことができたのだが、ここから先はすでに10月に近い現在でも書き出せないでいる。というのも未だに買って帰ったカセットすらほとんど聞く時間が取れないでいるからだ。これらのカセットを一通り聞いた後でマリの旅の総括をするつもりだったのだが、、、。

とりあえず憶えていることを何点か並べておくことにする。

(1)現地カセットには、予想したほどは注目すべきものがみつからなかった。

個人的にはABDOULAYE DIABATEやLOBI TRAOREの新譜によい印象を受けたが、パリに戻ってみたらこれらはやはりCDが出ていた(最近その一部が日本にも入荷し始めている)。

(2)ワスルの音楽が相変わらず面白そうだ

バマコの市場のはずれに、カマレ・ンゴニなどの演奏と語りに近い歌を主体とする恐らくマリ南部のワスルの音楽ばかりを扱うカセット店(問屋?)を発見した。そこで試聴させてもらった音楽は、以前ボンバからも日本盤がリリースされたアル・ファネ(ALOU FANE)の音楽をさらに泥臭くしたようで、引きつけられるものがあった。こうした音楽は日本や欧米でも目にした記憶がないため、カセットをいろいろ購入してきたのだが、まだ数本しか聞いていない。これらも機会をみて紹介することができればと思う。

(3)現地の音楽事情

といっても、やはり4泊の滞在では何もつかめなかった。今回の旅の欠点は滞在日数の少なさに加えて時期の悪さが考えられる。聞くところによると年末には連日連夜あちこちでライブが行われるという。次回はもう少し音楽を聞くのによい時期を選んで訪ねてみたい。

■■■ 再びパリへ ■■■

5月16日

GRAND HOTELのシャトルバスで空港へ。モーリタニアのヌアクショット経由のフライトでパリに戻る。ナイト・フライトのため帰りも外の景色が楽しめなかった。

5月17日

パリでは2日間、書店とレコード店を駆けずり回る。初めて訪れる前までは、パリについてはワールド・ミュージックの総本山的イメージを持っていたのだが、レコードに関しては新譜、中古盤ともに大した収穫がない。どうしてだろう?それでもレコードとCDをあまり人に話したくないほど購入。フランコのビデオ(オランダでのライブ)やHENRI DEBSのレコードがいろいろ入手できたことが嬉しい。

5月19日

ダカールで60kgも荷物を送ったのにもかかわらず、なぜか大きなバッグを3個抱えて帰国。

(1999/09/19 完?)
(2000/01/16 訂正)


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