変化のないイングランドの風景

　一般的に、例えば車窓などから見るイングランドの風景にあまり変化がありません。
　高い山がありませんし、都市もそんなに大きくないので、すぐに何もないところを走ることになります。
　そんな中、アクセントがあるのは一面の菜の花畑でしょう。あざやかな黄色がけっこう眩しく感じます。
　緑が多くなり、少し変化が出てきたなと思うとやってくるのは、かわいいひつじたちです。
　写真ではわかりにくいと思いますが、まん中あたりの白い点々がひつじさんです。
　のんびり少ない日ざしを目一杯浴びているひつじさんたちが、うらやましく思えてきます。
　日本での忙しい日々が、ここではありません。あるのは、延々と続く「ひま」だけです。

　どうしても紹介しておきたいイングランドを代表する風景があります。
　それは、ヒースの丘の風景です。
　９月のヒースはとてもきれいです。１年の間で９月を省くと、荒々しい風景に変わってしまいます。

　ここでは、移動中の列車やバスの車窓から見るイングランドの一般的な風景を紹介しました。
　イングランドには、すばらしい風景がたくさんあります。でも、ここで紹介した風景もたくさん見るでしょう。
　車窓風景は、スコットランドに行くと、けっこうすばらしいものに出会えます。しかし、何もないイングランドの風景も「おつ」なもんです。

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1999年1月1日　更新