鳥取県沿岸部から岡山へ

 今回のスタート地点は米子市街のど真ん中。国道9号線は米子市内にわざわざ入ってくるようなルートなためボトルネックとなっていたが、山陰道の開通により流れはいくらか変わった。その山陰道へ向かう。
  山陰道は自動車専用の高規格道路で米子から鳥取方面は無料区間である。と言っても鳥取まで全線開通はしてお らず、今のところは9号線のバイパス的な役割となっている。
  米子南ICからがらがらの道を、右手に大山を見ながら行くと現状の終点名和に着く。そこに「大山恵みの里」がある。前回終了地点から22.2km 。
  おそらくここは山陰道が完成した時にはサービスエリアになるのではないかと言うような場所と作りになっている。 ここから一般道の9号線へ降りる。少し走るともう次の道の駅があるが、鳥取県内の国道9号線沿線には短 い間隔で道の駅が現れる。さきほどの物を含めると6駅もある。
  などと考えているうちに「ポート赤碕」に 到着。「大山恵みの里」から17.2km。
  近くに赤碕港があり、港の入り口に赤と白の小さな灯台が2基立っている。「どちらが先に立ったか」なんて 言うお寒い冗談を思い出した。
  国道9号は左に日本海を見ながら東へ行く。高規格に対応できるように作られた直線道路に入るとすぐ「大 栄」がある。「ポート赤碕」から9.5km。
  近くにの公園には台場遺構があり、1863年に沿岸警備のため鳥取藩主が築かせた物らしい。しかし時は幕末 、一度も使われず明治維新を迎えたとか。現在大栄はコナンの町として人気スポットになっている。 直線道路をほんの少し行くと「北条公園」がある。「大栄」から5.5km。
  また車を停めるのがめんどくさいくらい近い。海岸線に沿って風力発電の風車が林立している眺めは壮観で ある。 直線道路が終わる辺りで山陰道のはわいICに入る。ここからまた少しの間自動車専用道となる。ほどなく 「はわい」に到着。これまた近い。「北条公園」から7km。
  「はわい」は「羽合」と書く。海岸にはハワイ海水浴場がある。日本のハワイとか称してそこそこ人気があ ったが、町村合併で羽合町は消滅した。
  しばらく快適な自動車道が続くが青谷ICでまた一般道となる。道はかなり海岸に近くなり綺麗な砂浜が続 いている。いくつかトンネルを抜けると「神話の里白うさぎ」に着く。「はわい」から22.7km。
  「因幡の白兎」の神話の舞台となった場所と言われているが、何せ神話なので定かではない。 9号線をそのまま行くとかの有名な鳥取砂丘へ行けるが、今回はその手前で右折して国道29号へ入る。
  しばらく行ったところでまた右折して国道53号を南下する。53号沿いには鳥取自動車道が建設中でまもなく開通する。「清流茶屋かわはら」へ着くが、ここもSA的に作られている。「神話の里白うさぎ」から3 3.6km。
  そのせいか一般道からはとても入りにくいという珍しい構造になってしまった。鳥取自動車道 開通時には解消されるものと思う。
  工事中の自動車道を横目にみつつ53号をさらに南下。鷹狩(たかがり)と言う珍しい名の駅横から国道4 82号へ左折する。途中これまた変わった名の「まぢトンネル」を抜けてしばらく北上。「清流茶屋かわは ら」の真東あたりまで戻って国道29号を目指す。
  若桜鉄道の隼駅前を過ぎて国道29号と合流すると程な く「はっとう」に到着。「清流茶屋かわはら」から25.7km。
  この辺りは八頭町八東と書き、「やずちょう・はっとう」と読む紛らわしい地名だ。
  若狭鉄道と寄り添って 進むとすぐに「若狭」がある。「はっとう」から7.6km。
  近くには若狭鉄道の終点若狭駅があり、「若狭」からも歩いて行けるようになっている。ここで昼食。本日 は生姜焼き丼、これがうまかった。
  若狭駅も見物した後、さらに29号を行く。実はこの先に道の駅は無い。いや正確に言うと有るのだがそこはもう兵庫県の道の駅で中国地方ではない。ではなぜさらに行かねばならないかと言うと、引き返す術が無いからだ。
  戸倉峠のトンネルを抜けると兵庫県。この辺にはスキー場もあるくらいなのでまだ雪が残っている。 兵庫県道の駅「はが」を通過して国道429号線の交差点を右折。国道429号は知る人ぞ知る酷道として有名で整備されていない箇所がまだあるようだ。
  これから行く先はまだましな方とのこと。 一抹の不安を感じつつも進んでいくと、意外や綺麗に整備された道と長いトンネルが現れた。と思ったのもつかの間、岡山の県境に近づくとかなり怪しい道になってしまった。
  県境の峠を越えると岡山側は2車線の 走りやすい道になった。このまま行って国道373号へでる予定だったが、途中で「道の駅はこちらへ」的 な看板があったのでそっちへ行ってみた。
  アップダウンはあるものの快走できる農道だ。この道も結 局373号へ出るのだが、出たところの正面が「あわくらんど」であった。「若狭」から70.4km。
  特に何もなさそうな山の中だが、粟倉温泉が近くにあるせいか観光バスも停まっていた。
  まずい鯛焼きと缶コーヒーで峠道の疲れを癒して出発、国道373号を南下して途中でまた429号に分岐 する。少し狭くなる所もあったが幸いこちらの429号は普通に走れる道であった。
  農道に突き当たる交差点を右に行くと429号、左が県道だ。今回は左の県道を行く。 中国自動車道の高架をくぐり美作ICを過ぎた先に「彩菜茶屋」がある。「あわくらんど」から34km。
  スーパーマーケットと隣り合わせになっている。先ほどまでとは一転して車の量も多くにぎやかな場所だ。
  今日の予定はこの道の駅までだが、もう少し先まで行く。国道179号を西へ向かい津山ICから中国道に 乗って帰宅した。今日の終点は179号の津山IC入り口までとする。
「彩採茶屋」から6.6km。
本日の区間走行距離:262km

米子市ど真ん中が今日のスタート地点。

スタート・ゴール

「大山恵みの里」は開店前だった。

スタート・ゴール

「ポート赤碕」。訳せば赤碕港か。

スタート・ゴール

直線道路の両脇は高規格対応の用地が確保されている。

スタート・ゴール

「大栄」は鳥取県1号の道の駅。

スタート・ゴール

「北条公園」は小さい割りに駐車場が広い。

スタート・ゴール

「はわい」はまさしくSA。

スタート・ゴール

「はわい」の出入り口を見ても、やはりサービスエリアになるような構造。

スタート・ゴール

「神話の里白うさぎ」は神社風。

スタート・ゴール

「清流茶屋かわはら」は新しい。

スタート・ゴール

「はっとう」にはフルーツ観光園がある。

スタート・ゴール

「若狭」も新しい道の駅。鉄道駅とセットでどうぞ。

スタート・ゴール

こらまて~。これでも国道かい。

スタート・ゴール

「あわくらんど」。粟倉が地名。粟倉んど?

スタート・ゴール

「彩菜茶屋」。隣のスーパーの方が駐車場が広かった。