
どれも5㎝足らずというごく小さな張り子だが、ラインナップに三春を代表する玉兎(福島11)や辰車(龍01)、猿三番叟(猿11)のほか、会津の赤べこ(福島14)を加えるなど、なかなか考えてある。羊や鶏、猪にしても普通サイズの人形を忠実に縮小しており、彩色にも手を抜かない。(R6.12.1)

仙台市北部にある杉山台は良質の陶土が採れるところで、付近の堤町では江戸時代から日用雑器や茶器が焼かれてきた。その職人たちが陶器制作の傍ら作り始めたのが堤人形である。堤人形の干支ものは古い型を踏襲する場合が多いが、型の傷みを機に新しい型が創られることもあって、それも楽しみの一つである。この中からは唐辛子鼠が平成8 (1996) 年の年賀切手に選ばれている。犬6cm。(R6.12.1)

木版絵馬の製作者が昭和48(1973)年に創始した(岐阜09)。50年近くの歴史を持ち、もう立派な郷土玩具の一員である。平成7(1995)年には猪が年賀切手に選ばれている。鼠10㎝。(R6.12.1)

400年の伝統ある五箇山和紙を粘土状にして造形し、表面に和紙を貼って乾燥させてから絵を描く。出来上がるまでに1週間はかかるという(富山06)。創始から40年以上になり、地元特産の材料を利用しているので、これも十分に郷土玩具といえるだろう。平成5(1993)年には鶏が年賀切手に取り上げられた。馬7㎝。(R6.12.1)

京都の清水あたりで作られる土製の小物玩具。清水寺参道のみならず、奈良公園など他の観光地でも見かけるものである。伏見人形の猿ちょろ(京都05)や俵鼠などをモデルに、いずれも数㎝の小さな人形に仕上げてある。俵鼠3.5㎝。 (R6.12.1)

かつて北九州市門司で作られていた素朴な十二支土鈴。手捻りなので量産は望めないが、作者の個性と自由な造形が魅力である。ほかに文字ヶ関土人形もあった。土鈴作りには、鈴口から芯玉を弾き出して中玉を入れるのに熟練の技が求められる。このような極めて小さな土鈴ではことさら難しいだろう。各2.5㎝。(R6.12.1)

伝統の仙台和紙を使った首振り張り子。創案した昭和36(1961)年がたまたま丑年だったので、「仙台の俵牛」(宮城16)から始まった。いまでは十二支が揃って首を振っている。手漉き和紙の風合いを生かすため一枚一枚草木染めをしたのち色止めし、ちぎり絵のようにちぎって張っていく、たいへん手間の掛かる張り子である。俵牛6㎝。

横手市の中山人形(秋田04)制作者の手になる十二支土鈴。土人形同様、あか抜けした明るい彩色で、若い人にも人気がある。このうち、昭和54(1979)年には羊が、平成26(2014)年には馬が年賀切手に選ばれている。(R6.12.1)

昭和9(1934)年に創始された岩井温泉(岩美町)の挽き物玩具(鳥取15)。昭和39 (1964) 年に龍が、平成27 (2015) 年には羊がそれぞれ年賀切手になった。栞に「自分の干支から七つ目の動物をあつめる人が多く...」とあるが、これは江戸時代後期に盛んであった「七つ目信仰」を指している。十二支方位盤で対極に位置する動物を祀れば、これまた幸運を授かるという俗信だが、現代ではほとんど忘れられてしまった。写真は木彫のオリジナル作品をモデルにした陶製人形。蛇6㎝。(R6.12.1)

白石市の弥次郎系工人の手になる当て独楽。独楽が止まった時に真下に来る動物を当てる。写真ならば虎である。径8㎝。(R6.12.1)
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