POKeMON (mini) 図鑑

- Last Modified '02/08/17 -

不況下にありながら好調に出荷数を伸ばしているゲームボーイアドバンス。そんな稼ぎ頭を抱えている任天堂が突如リリースしたミニゲームが、この POKeMON mini。一見、たまごっちの様なこの筐体にはどのような可能性が秘められているのか?値段分の価値はあるのか (笑)?などなど、色々と書いてみました。

ポケピカとの比較

まず、ポケモン繋がり、というか同じような大きさのハードということでポケットピカチュウカラーと大きさを比較してみました。ご覧の通り、POKeMON miniの方が一回り大きいことが分かりますね。特に右下の出っ張りが余計に大きさをカンジさせます。
厚さに関してはベルトクリップが付いていないので薄く見えますが、実質本体の厚みという点ではやはり多少 POKeMON mini の方が厚いです。ただ、これは使い方のコンセプト (片やベルトに付けるモノ、片や手に持って遊ぶモノ) が違うのでどっちが優れているということは一概には言えません。


プレイスタイル

ただ言えるのは、握り込んで持つ場合 (特に後述するCボタンを使うゲーム) にはオトナの私が持っても結構手に馴染みます。さすがに、ゲームボーイの様に持って遊ぶには窮屈さを感じますが (いや、子供でも手に余るかもしれないけど (苦笑))。角には丸みが付いているし、先ほど書いた右下の出っ張りが右手の手のひらに当たるカンジになっていて非常に持ちやすいです。ポケットピカチュウと違って、思いっきり本体を振ったりするので適度なグリップが必要だと思うので、表面加工の具合もナカナカ良いと思います。ただ、後でも書きますが左利きの人が持ちやすいかどうかはちょっと疑問ですね。


GBカートリッジとの比較

ちなみに、ポケットピカチュウを持っていない人の為にGBのカートリッジを並べて大きさを比較してみました (GBのソフト持ってない人には役に立たない比較だけど (笑))。どれだけ小さいかが少しは分かっていただけたでしょうか?


改めて本体の外観表裏

一応、今回私がゲットしたのは先行予約発売のモノだったので、ウパーブルーというブルーとスケルトンのツートンカラーです。名前で分かると思いますが、実は他のカラーリング (ポケモンセンター限定カラー) も発売されています。ポケセンからのダイレクトメェルで先行予約開始前にその存在は知っていたんですが、まぁどれを選んでも似たり寄ったりのカラーリングというかコレだ!というカラーリングが無かったもんで (笑)。ポケットピカチュウカラーみたくブラックのスケルトンというのが出るなら待ったかもしれませんけどね。ま、程良いオモチャっぽさが良いカンジです。


お馴染みのコントローラー

本体の前面にはお馴染みの十字キーとA、Bボタンが付いています。これはもう任天堂のハードにはデフォルトで装備されているモノなので説明は不要でしょう。本体の大きさに合わせてサイズが小さくなっていますが、操作性は良好です。前面には他にパワーボタンとリセットボタンが付いていて、スタートボタンとセレクトボタンは付いていません。まぁ、これら2つのボタンはゲームの作り方次第では不要 (ゲームボーイでもポーズ以外に使わないというソフトがあったし) なので特に問題は無いでしょう。というのも、これら2つのボタンに代わるモノが装備されているからです (そこまで言いきって良いのか?!)


Cボタンでゲームの幅が広がる

それが、本体の右側面に付いているCボタンです。上の写真の様に本体をグリップして親指で押す (のが自然だと思われるが、別にどんな持ち方しても良いです (笑)) このボタンがあるおかげで、ゲーム作りの幅が広がったといえます (スタートボタン代わりにしても良いし、3つのボタンを全部使うようなゲームを作ることも出来る)。ただ、現在ラインナップされているソフトには全てのボタンを有効活用しているモノは無く、どちらかというとプレイスタイルの変化という意味合いが強いようです。また、個人的には右利きなので問題無いのですが、左利きの人がどう感じるかが疑問です。もっとも、PDAに付いているジョグダイアルと違ってボタンを押すだけなので、左手の人差し指で押すのも苦では無いかなと思ったり。


こんなカンジで音量を設定します

そうそう、このCボタンにはもうひとつ機能が。それは、Cボタンを押しながらパワーボタンを押すとミュート (無音) 状態で起動するということ。つーか、何?実はボリュームが無かったりするの?!・・・はい、その通りです。といっても、機械式のボリュームが付いていないだけで各ソフトの中で設定することが出来ます。しかも、BGMとSE個別に設定可能。思いっきり動かすことを前提にしているソフトも多いので機械式のボリュームを付けなかったのはある意味正解でしょう。サウンド以外に振動機能があるし、音質自体も圧電ブザー (本体裏についている) から鳴る単音なので単純に消音ボタンだけでも良かったという話もありますが。まぁ、いずれにしろ起動時にやかましい音を立てるモノクロワンダースワンに比べれば遥かに親切 (笑)


GBでは消えてしまった (苦笑) 赤外線機能

本体上部には、GBカラーで標準装備されながらほとんど使われることが無く (まともに脚光を浴びたのはちっちゃいエイリアンぐらい)、GBAで跡形も無く消えてしまった赤外線機構が付いています。この赤外線機構、GBカラーのそれよりも遥かに性能が良く、最大約1.0mの距離まで離れても通信が可能。これだけの制動距離があれば隣にピッタリくっついてゲームすること無く済みそうですね。しかも、有線ケーブルと違って人通りのあるところで遊んでも邪魔にならないし (通信中に前を横切られるとエラーになっちゃうけど (苦笑))。電車の中で1人で遊んでる時に見ず知らずの人から赤外線で信号が飛んでくるなんてこともあるかも?!あ、これってどこでもいっしょのCMでやってたような気が。そのうち、ポケモン版どこいつが出るかも (それはナイ (笑))?


ブレ具合で振動を感じてください (笑)

外からは見えないし、画面上で伝えることも不可能なのが残念ですが、このハードの更なる特徴に振動機能ショックセンサーがあります。前者は文字通り、本体が振動する機能ポケモンピンボールなどでお馴染みの機能ですね (ケータイのマナーモード使ってる人とかも)。後者は、基本的にポケットピカチュウで使われていた歩数計と同じモノ。コレを汎用のゲームに使えるようにチューンしているんだそうです。だから、クウガ・・・もといオダギリ・ジョーの様にシャカリキになって振り回す必要は無さそうです (笑)。あ、そうだ!これでちっちゃいエイリアンが出来たら良いかも。赤外線の部分でエイリアンを集めて、捕まえる時はボタン連打じゃなくて思いっきりシェイクするの (笑)。GBカラー本体を持って遊ぶよりは手軽だし、どうよ??


単4電池1本で経済的?!

クルっと裏返すと、下の方に電池を入れる所があります。単4電池1本連続60時間の稼働が可能となっています。ちなみに、本機には時計機能が内蔵されています。といっても、表示や設定などは対応したソフトでないと出来ません (同梱されているポケモンパーティミニみたいに)。また本体にはバックアップメモリが搭載されており、各ソフトのデータを蓄えておくことが出来ます (この辺、ワンダースワンgame.com に通ずるものがありますね)。本体にこういったメモリや機能を持たせることでイチイチ面倒な設定をしなくて良いのは嬉しいのですが、時計機能は電源をオフにしていても電力を消費するので約1年間でバッテリが切れてしまうそうです。本機には電池寿命の目安となるパイロットランプのようなモノは付いていませんが、電池の容量が少なくなってくると画面に電池マークが表示されるようになっています。まぁ、液晶にしてもサウンドにしても電力をあまり喰いそうに無いのでそれほど神経質になる必要は無いと思いますが、こまめに電源をオフにするクセを付けといたほうが良いかもしれません。振動による脱落防止の為にフタがネジ止め式になっているのがちょっと面倒ですが、そう頻繁に交換するものでもないとすれば苦にはならない・・・のかな?


各ソフトごとに色んな表示の時計が用意されている

もうひとつ、時計機能が内蔵されていることの利点に各ソフトで異なるインタフェースの時計が作れるというのがあります。たとえば、ポケモンパーティミニではセレヴィ・クロックポケモンパズルコレクションではピカチュウ・クロックという具合に。この時計表示は、クイックスタート (本体を起動した時のロゴ、ソフトが起動した時のロゴを表示しないで時計を表示出来る) に対応しているし、遊ぶゲームではなく自分の好きなキャラの時計でカートリッジを選ぶといった楽しみ方も出来るようになるかもしれませんね。ちなみに、各クロックは単なる時刻表示だけでなくアラームも付いているスグレモノ (しかも、音だけでなく振動させることも可能)。ゲーム中にアラームが鳴らないのはチョットいただけないけど、電源をオフにしていてもアラームが鳴るのは便利かも。そうそう、通常の時計機能の他にストップウォッチ機能も装備。リレーのタイム計測なんかに使えるかな?でも、時計代わりに学校に持っていって没収されても責任は取れません (笑)


液晶は小さいけど、コントラストがハッキリしているので見やすい

画面の写真が出てきたので、液晶についても一言。液晶はモノクロ2階調。画面のサイズを見るとポケットピカチュウよりも小さいのですが、ドットが小さく木目細かいので非常に綺麗です。またモノクロにすることでコントラストと明るさが確保でき、非常に見やすい画面になっています。ポケットピカチュウカラーはカラー液晶にしたのは良いけど、コントラストが悪くて見にくかったりしますからね。ちなみに、本機にはコントラストの調整ダイアルは付いていませんが、各ソフトの設定画面のメニューから濃淡を調節することが出来ます。本体自体が小さいし、振り回したり持ち歩いたりしてダイアルが動く可能性もあるので、機械式の調整じゃないのは納得出来るところ。それほど頻繁に調整する必要も無いですしね。
ちなみに、この画面は電源を入れた直後の画面です。POKeMON は世界共通語になりつつありますな (笑)


このサイズで驚きのカートリッジ交換方式

さて、ある意味で本機の最大の特長となっているのが、このサイズでありながらカートリッジでソフトを供給しているということ。カートリッジの挿し込み口は本体裏側の上部にあるのですがとにかく小さい。それでいて、誤ってハズレたりしないようにホールドスイッチまで付いている (これはGBポケット以降削られた機能であり、この手のコストを削っていく傾向にある商品としてはかなりスゴイことだと思う)。しかも、この小さいカートリッジの中にファミコンのカートリッジ並みの容量が入るというのだから技術の進歩には驚かされます。逆に小さすぎる弊害として、カートリッジ用のケースが無いのですぐに無くしそうだなという心配があります。小さい子供だと間違えて飲んじゃったりとかすることもあるかも。また、GBカートリッジは環境に配慮してプラスチックケースを止めて厚紙で仕切りを入れてたはずなんですが、本ソフトはプラ容器の仕切りが入ってます。何故だ!?


カートリッジ自体の大きさも特筆モノ

従来だと、この手のゲーム機は本体内蔵のゲームが良くて3つくらい入っているものの飽きたらオシマイというカンジでしたが、本機では別のページで紹介しているカートリッジ交換式のソフトが既にリリースされており、さらに今後もラインナップが増える予定とのこと。しかも1本のカセットの値段が1200円ですから、ちょっとお小遣いを貯めれば小学生でも何とか自分で買えるでしょう。ゲームの内容も力入れてプレイするというよりも息抜きにチョコッとプレイするというモノが多いのが特徴。まぁ、単純なゲームが多いとも言えますが (苦笑)、単純なゲームほど相手と競い合うのがアツクなるもので (GAME&WATCH で遊んでた頃の点数比べなんかは最たるもんでしょうね)、そういう楽しみ方こそが POKeMON mini らしい遊び方といえるのかもしれません。特に、主なユーザー層になると思われる小学校低学年くらいでは学校や塾で集まって遊ぶ姿が見られるかもしれません。


では、ここで POKeMON mini で遊べるソフトを紹介しましょう。

ポケモンパーティミニ本体に添付されてる6種類のミニゲーム集
ポケモンピンボールミニCボタンだけで遊ぶお手軽ピンボール
ポケモンアニメカード大作戦ポケモン柄のトランプを使ったゲームが4種
ポケモンパズルコレクション絵合わせやブロックずらしなどの4種のパズル集
ポケモンショックテトリス落ちゲーの元祖とポケモンのコラボレーション!
ポケモンパズルコレクション vol.2新たなパズルを加えて再登場。今回も難しい
ポケモンレースミニポケモンミニはアクションに耐え得るのか?
ピチューブラザーズミニupdate markミニゲーム集の第2弾。でも、なぜピチュー

予約特典のブレスキャリー

本体の右下側 (あの出っ張ってる部分) にストラップを付ける穴があります。ちなみに、写真に写っているのは先行予約特典で貰うことが出来たブレスキャリーで、コレをブレスレットの様に手首に付けて本体を握るとフィットするし、持ち運びにも便利というスグレモノ。ただ、あくまで子供の腕を想定してるので私の腕の太さには合わないという・・・(苦笑)

まぁ、実際にはどうなんでしょ?いや、私みたいな携帯ハードマニアとしては買いの一品なんですけれども (この値段でこの性能はマジでスゴイと思います)、普通の人には『ゲームボーイの方が良い』となるんじゃないでしょうか。ポケモンという名前を入れてるのも汎用性が無い (実際には、ポケモン以外のゲームも作れるんだろうけど、名前聴いただけじゃどう考えてもポケモンゲーム用のハードですもんね (苦笑)) 印象を与えています。逆に言えば、ポケモンが好きかどうか一緒になって遊んでくれる人 (親とか友人とか) がいるかどうかが本機を買うかどうかの分かれ目だと思います (値段が安いってのもあるけど、お金を気にする人は最初からゲーム機なんぞ買わないでしょう (ぉぃ))


私は両方とも当てはまってなかったりするんですけどね (ま、携帯ハードマニアだからということで (笑))

ポケモンミニ公式サイトはこちら