ピンボールというよりもスマートボール?

ポケモンピンボールミニ

Produced by (c) 任天堂
2001.11.27 発売 (\.1200)

本体と同時発売になったソフトの中でもっともアクション性が高いと思われるゲーム。タイトルはピンボールだけど・・・?


頭突きでボールを弾き飛ばせ!

このゲーム、何と操作にはCボタンひとつしか使いません。通常ピンボールといえば2つのフリッパーの開閉の為に2つのボタンを使うのが常識。では、このゲームではどうしているかというと、なんとフリッパーが無いのです。いや、正確にはあるんですが、それは2つではなく1つ。ボタンを押すことで穴からディグダが出てきてボールを弾きかえすという仕組みになっているのです。フリッパーが1つなので当然テクニックというよりもボールを当てるタイミングが命のゲームになっています (あと、溜め押しするとパワーショットが打てる)。ま、細かいことを言えばPS2くらいのハードにならないとボールの動きをシミュレートするのは無理な訳で、ゲームボーイでもここに当たったらこういうところに飛ぶというのがあらかじめ決まってたりするんで、こういうタイミング重視のシステムでも特に問題は無いでしょう。逆に手軽に出来るぶん良いかも (ま、このハードだから許された仕様ではありますけどね)


イワークがボスのステージ

さて、操作が簡単だからといってゲームがツマラナイかというとさにあらず。基本的なゲームの目的は、ポケットと呼ばれる穴にボールを落としてポイントを稼ぎ、制限時間以内に規定ポイントになればクリアとなります。しかし、フィールドのデザインが凝っている (2画面分あるものもある) のに加え、ポケットの位置も考えられておりナカナカ思うようにはいきません。また、他のポケモンやバンパー、ブロックなどの多彩な障害物がボールの行く手を阻みます。小さい画面ながらも凝ったギミックの数々には結構感動します。

また、凝っているのはフィールドだけではありません。フィールドをクリアしていくとポケモンゲットステージというのが現れ、フィールド内に登場するポケモンにボールを当てて体力を奪い制限時間内にゲット出来れば、そのポケモンがキュー (ボールを弾くフリッパーのこと) として使えるようになります。最初はディグダしか使えませんが、フィールドをクリアするとピカチュウソ〜ナンスピッピニョロモが使えるようになります。さらにこれらのポケモンは見た目が変わるだけではなく、ボールを弾く強さや、動きの速さなどがそれぞれ違うなどきちんと性能分けがされており、フィールドによって得手不得手があったりするところは実に攻略し甲斐がありますね。

実はこのゲーム、今回買った中では一番期待してなかったというか『この大きさでピンボールは無謀だろ』と思ってたんですが、実際に遊んでみるとかなり面白く思い切りハマってしまいました。まだ、クエストモード (フィールドごとに様々なクリア条件が定められているモード) を全てクリアしていないので使えるポケモンも少ないですが、それでも楽しめるくらいなのでこれからが楽しみです。ただ、タイムアタック(制限時間内に全部のポケットにボールを入れるモード)、スコアアタック(制限時間内に規定以上の得点をゲットするモード)、を含めてもフィールドの数が少ないので全部クリアしてしまったらオシマイということになってしまいかねません。純粋にエンドレスに得点をゲットして限界に挑戦するモードとかあっても良かったかな?まぁ、何はともあれオススメの1本ではあります。