ポケモンとテトリスの夢の共演

ポケモンショックテトリス

Produced by (c) 任天堂
2002.03.21 発売 (\.1200)

ポケモンテトリスという、GBの普及に大きく貢献したソフトがタッグを組んだという意味では非常に凄いソフトだと個人的には思ったりするんですが、同時に何故いまテトリス?という疑問もなきにしもあらずです (笑)


このシルエットは・・・?

ゲーム自体はテトリスそのものです。モードはエンドレスモード、20ラインを消すまでのタイムを競うモードという従来のテトリスのモードの他に、1ライン消し・2ライン消し・3ライン消し・4ライン消しを全て行うまでにかかったタイムを競うピラミッドモードがあります。これは結構ありそうでなかったモードですね。個人的にサクッと終われるので非常に気に入ってます。

あと、本ゲーム独自の仕様としては、まず『本体を振ることでブロックが反転する』こと。回転じゃなく反転です。本体を振ると、L字型が逆L字型に、Z型がS型に変わります。どう回転しても隙間が出来てしまうようなブロックが落ちてきた時に本体を一振りすればアラ不思議。ブロックが反転して上手い具合に隙間にハマってしまうという便利な機能です。ただ、従来のテトリスのシステムに慣れている人にとっては、振って別のブロックにするという発想よりも如何にダメージの少ない積み方が出来るかを先に考えてしまうように思考が固まっていると思うので咄嗟の時に使うのは難しいかも。だいたい、本体を振る時点で画面がブレて見づらくなるというデメリットがありますしね (特にブロックの落下スピードが速くなってきた時にはとても無理 (苦笑))


根本から発想を切り替えないと高得点は望めない

もうひとつ、本ソフトならではの仕様が『ペンタピース』の存在 (※.簡単なモードでは出現しません)。これは落下するブロックが5個の四角形で構成されている (テトリスは4個) ブロックでその組み合わせは実に18種類。単純に落下するブロックの種類が増えたというだけではなく、今までの定石が使えないのが難しいところ。四角が1個増えただけですが、難易度は何倍にも上がっています (昔、PCのフリーウェアで出てたのを見たことがありますが、流行らなかったところを見るとやはり難易度が高かったんでしょうねぇ)。先ほどのブロックの反転を駆使しないと、おそらく隙間だらけで積み上がってアッという間にゲームオーバーということになるでしょう (って、そりゃ私だけか (苦笑))


ラッキ〜、ゲットだぜ!

本ソフトでは、テトリス (4ライン消し) を決めると、画面右にシルエットで表示されているポケモンをゲットすることが出来ます。ポケモンは全部で251種類・・・いるはずなんだけど説明書にはゲーム中にゲット出来るポケモンは249種類と書いてあります。しかもポケモン図鑑を見るとNo.は250まであるし・・・レアは手に入らないのか、それともゲームではゲット出来ないだけで、ポケモンセンターなどで赤外線でゲット出来るということなのか?!
まぁ、それはさておき、テトリスを250回やること自体は楽勝なんですが (1回のプレイでという意味ではないですよ、当然 (笑))、シルエット表示されるポケモンは完全にランダム。しかも一定時間毎に変わり、滅多に出てこないポケモン、出てきてもすぐ消えるポケモン、既にゲットしているのに何度も出てくるポケモン (この場合、シルエットではなく姿を表しているのでゲットしたことがあるかどうかはすぐに見分けがつく)、特定のモードや難易度レベルじゃないと出てこないポケモンが居るので事態はそう単純ではありません。果たしてすべてのポケモンをゲットするのにどれだけの時間がかかるのでしょうか・・・。


ポケモン図鑑を完成させるというのはオマケ要素とはいえ、やはり全部埋めたいと思う人は多いでしょう。またゲーム自体もあのテトリスですから誰にでもすぐ遊べて1度始めたら延々とサルのように・・・という中毒性があるのは周知の事実。コレ1本あれば他には何も要らない・・・といったら大袈裟かもしれないけれど、いつもポケットに忍ばせて時間があったらプレイするという暇つぶしにはピッタリのゲームです (ゲームを進めていくと難しいハイパーモード、マスターモードが出てくるといったオマケもありますしね)。