Google photo が閲覧できない場合は 右クリックで 「リンクを新しいプライベートウィンドウで開く」
あるいは「リンクをInprivateウィンドウで開く」・「 シークレットウィンドウで開く」を選んでください。
千葉のシダを楽しむ会〜2 鎌ケ谷市内観察会を控えて作成 2022.9.2
2011〜2022年にかけて 粟野の森、小金中野牧、中沢、市民の森などで撮影したもの
シケシダ属の自作さく葉標本 おもに鎌ケ谷市内を中心に
シケシダ、フモトシケシダ、ホソバシケシダ、セイタカシケシダ、ムクゲシケシダ、雑種のタマシケシダ、ホソバフモトシケシダ など
コセイタカシケシダ =ホソバシケシダ×セイタカシケシダ
ムサシシケシダ =シケシダ×セイタカシケシダ
セイタカフモトシケシダ =フモトシケシダ×セイタカシケシダ
タマシケシダーT =シケシダ×フモトシケシダ 中沢 外和戸から移植 主に狭長型
タマシケシダーU =タマシケシダ〜オオホソバシケシダ〜ホソバフモトシケシダ 小金中野牧
タマシケシダーV =多毛型タマシケシダ 小金中野牧
シケシダーT 鎌ケ谷のシダ シケシダ(芽出しから) 中沢 外和戸から移植
シケシダーU 市川自然観察園〜鎌ケ谷市内(狭長型)〜カマガヤ型シケシダ
フモトシケシダーT・・・フモトシケシダの軸は黒いか
フモトシケシダーU・・・芽出しの頃 2020年 春
フモトシケシダーV・・・フモトシケシダ 2020.06.09 の状態
フモトシケシダのソーラス・・・フモトシケシダのソーラス接写 2020.06.22 撮影
ウスゲホソバシケシダ (正体不明のため筆者仮称)
ナチシケシダ・・・ホソバシケシダに酷似しているので確認
[ヒカゲノカズラ科] LYCOPODIACEAE
ヒカゲノカズラ[ヒカゲノカズラ科] Lycopodium clavatum L. ・・・・秋田県湯沢市木地山にて
タカネヒカゲノカズラ[ヒカゲノカズラ科] Lycopodium nikoense Fr.et Sav. ・・・・1998/08/01 栗駒山にて
マンネンスギ[ヒカゲノカズラ科] Lycopodium obscurum L. ・・・・岩手県南本内岳にて
その他 マンネンスギ、アスヒカズラ、ホソバトウゲシバ 等 Lycopodium obscurum L. 、Lycopodium complanatum L. 、Lycopodium serratum Thumb. var. serratum ・・・・栗駒山にて
スギカズラ Lycopodium annotinum L. ・・・・栗駒山にて
ミズスギ Lycopodium cernuum L. ・・・・西表島および三重県尾鷲市産
イヌカタヒバ[イワヒバ科] Selaginella moellendorffii Hieron. ・・・・植栽でよく見掛ける。
エゾノヒメクラマゴケ [イワヒバ科] Selaginella helvetica (L.) Link・・・・秋田県角館町抱返渓谷にて
タチクラマゴケ [イワヒバ科] Selaginella nipponica Fr. et Sav. Link・・・・千葉県旭市岩井にて
イワヒバ [イワヒバ科] Selaginella tamariscina (Beauv.) Spring・・・・秋田県湯沢市にて
ミズニラ[ミズニラ科] Isoetes japonica A.Br. ・・・・千葉市若草区にて
イヌドクサ[トクサ科] Equisetum ramosissimum Desf.・・・・・スギナの親分みたいなシダ。トクサよりは細くて華奢。
イヌスギナ[トクサ科] Equisetum palustre L.・・・・・スギナが乾燥した場所なら、これは湿地に生える。枝の付根の関節の長さが主軸の葉鞘より短いのが特徴。スギナはこの逆。
スギナの地下はどうなっている?・・・・・農研機構のサイトへ移動します
ナツノハナワラビ[ハナヤスリ科] Botrychium virginianum (L.) Sw. ・・・・・オオハナワラビに代わって春になると出てきました。スダレのような涼しげな羽片です。東京都 奥多摩鳩ノ巣渓谷にて
オオハナワラビ[ハナヤスリ科] Botrychium japonicum (Prantl) Underw. ・・・・・秋の終わりから、目立ってくるシダ。長く突き出した胞子葉はそのうち黄色の胞子を一杯まき散らします。フユノハナワラビと比べると、葉の切れ込みが鋭角的です。胞子葉はフユノハナワラビでは落ちてしまった後でも、このオオハナワラビはまだ胞子葉を付けています。
アカハナワラビ[ハナヤスリ科] Botrychium nipponicum Makino ・・・・・20 March, 2005 東京都裏高尾にて
アカフユノハナワラビ[ハナヤスリ科] Botrychium ternatum var. pseudoternatum ・・・・・2018.2.10 筑波実験植物園にて
アカネハナワラビ[ハナヤスリ科] Botrychium ×elegans (Sahashi) Nakaike ・・・・・ 茨城県北茨城市産の鉢植品 2018.2.25の日本シダの会関東支部室内会にて撮影
フユノハナワラビ[ハナヤスリ科] Botrychium ternatum (Thunb.) Sw. ・・・・・オオハナワラビと比べるとやや丸っこく、羽片の切れ込みも多い。
ヤマハナワラビ[ハナヤスリ科] Botrychium multifidum (Gmel.) Rupr. ・・・・・長野県志賀高原東館山麓(標高1650m)にて
エゾフユノハナワラビ[ハナヤスリ科] Botrychium multifidum (Gmel.) Rupr. var. robustum(rupr. ex Milde)C.Chr. ・・・・・秋田県湯沢市木地山(標高650m)にて
コヒロハハナヤスリ[ハナヤスリ科] Ophioglossum petiolatum Hook. ・・・・・一見、オオバコと見間違えそうな小型のシダ。墓場など石碑のある場所によく分布するという。 奈良県多武峰にて。
トネハナヤスリ[ハナヤスリ科] Ophioglossum namegatae Nishida et Kurita ・・・・・利根川流域に分布する絶滅危惧種だが、葦原の野焼きの後、一斉に芽を出すことで知られている。渡良瀬遊水池にて
リュウビンタイ[リュウビンタイ科] Angiopteris lygodiifolia Rosenst.・・・・・静岡県伊東市来宮神社が北限地となっている。
ゼンマイ[ゼンマイ科]Osmunda japonica Thunb. ・・・・・シダ といえば、まず、このゼンマイかワラビ。
ヤマドリゼンマイ[ゼンマイ科]Osmunda cinnamomea L. ・・・・・湿地に生えるものもあれば乾いた山地に生えるものもある
シロヤマゼンマイ[ゼンマイ科]Osmunda banksiifolia (Pr.) Kuhn ・・・・・胞子葉と裸葉が同じ葉に同居するユニークな形 大分県日田森林植物園にて
キジノオシダ[キジノオシダ科] Plagiogyria japonica Nakai ・・・・資料提供 マーラー氏 産地:奈良県吉野郡下市町
オオキジノオ[キジノオシダ科] Plagiogyria euphlebia (Kunze) Mett. ・・・・・資料提供 マーラー氏 産地:奈良県吉野郡下市町
タカサゴキジノオ[キジノオシダ科] Plagiogyria adnata (Bl.) Bedd. ・・・・・資料提供 マーラー氏 産地:奈良県吉野郡下市町
ヤマソテツ[キジノオシダ科] Plagiogyria matsumureana Makino ・・・・・秋田県十和田湖畔にて
ウラジロ[ウラジロ科] Gleichenia japonica Spr. ・・・・・正月のお飾りに使う葉っぱがウラジロといえば身近に感じる。
コシダ[ウラジロ科] Dicranopteris linearis (Burm. fil.) Underw. ・・・・・ウラジロと同様、葉の裏が白い。芽の伸び方は、ウラジロと違って二股に分枝して いき、それぞれの先端に2枚の分枝した葉をつける。羽片の葉脈をみると、三つに分岐している。 対するウラジロでは二つに分岐する。 豊橋市郊外葦毛湿原にて。
カニクサ[フサシダ科] Lygodium japonicum (Thunb.) Sw. ・・・・・本州で見られる唯一のツル性のシダ。 ツル性シダの茎で編んだハンドバッグは非常に高級品で タイの王女様などの愛用品になっているとか。藪の中に雑草のごとく蔓延っているが、良く見ると味の あるシダです。
コウヤコケシノブ[コケシノブ科] Hymenophyllum barbatum (v.d Bosch) Baker ・・・・・羽片の縁がギザギザになっています。
ホソバコケシノブ[コケシノブ科] Hymenophyllum polyanthos (Sw.) Sw. ・・・・・静岡県中伊豆 皮子平にて 裂片が軸に対して45度以上の開いた角度でつく。
コケシノブ[コケシノブ科] Hymenophyllum wrightii van den Bosch ・・・・・包膜が二枚貝のようですが、葉の中に偽脈はありません。秋田県 鳥海山 祓川にて。
ウチワゴケ[コケシノブ科] Crepidomanes minutum (Bl.) K.Iwats. ・・・・・コケと見紛うが、れっきとしたシダ。トランペット型の包膜をつける。
アオホラゴケ[コケシノブ科] Crepidomanes latealatum (v.d.B.) Copel. ・・・・・濡れた岩に着生する小型のシダ。包膜は先端にカスタネットのように二枚合わせになって いる。包膜がトランペット型のハイホラゴケとは区別する。また、葉の組織の中に擬脈が見えるのも特徴。 逗子市田浦産
オオコケシノブ[コケシノブ科] Hymenophyllum badium Hook et Grev.
オドリコカグマ[コバノイシカグマ科] Microlepia izu-peninsulae Kurata、Microlepia sinostrigosa Ching ・・・・・栽培品。
フモトカグマ[コバノイシカグマ科] Microlepia pseudo-strigosa Makino ・・・・・神奈川県神武寺にて。 これと似たのに、オドリコカグマ があります。
クジャクフモトシダ[コバノイシカグマ科] Microlepia ×bipinnata (Makino) Shimura ・・・・・ これもフモトカグマ、オドリコカグマなどに似ている。 ( フモトシダ × イシカグマ の雑種とされる )
フジシダ[コバノイシカグマ科] Monachosorum maximowiczii (Bak.) Hayata ・・・・・頂部が着地するとそこから芽をだす。京都府京北町にて 綛谷文清氏採集
オオフジシダ[コバノイシカグマ科] Monachosorum flagellare (Maxim. ex Makino) Hayata・・・・・薄手の鮮緑の葉 下向きに垂れる。 ソーラスは円形。 京都府京北町にて 綛谷文清氏採集
イヌシダ[コバノイシカグマ科] Dennstaedtia hirsuta (Sw.) Mett. ex Miq. ・・・・・一見トラノオシダに似ていますが、透かして見たり、触って見ると毛深い。
オウレンシダ[コバノイシカグマ科] Dennstaedtia wilfordii (Moore) Christ・・・・・秋田県 湯沢市 木地山にて
イワヒメワラビ[コバノイシカグマ科] Hypolepis punctata (Thunb.) Mett. ex Kuhn ・・・・・ミドリヒメワラビが毛深くなったようなシダ。
ワラビ[コバノイシカグマ科] Pteridium aquilinum (L.) Kuhn var. latiusculum (Desv.) Underw. ex Hell. ・・・・・ゼンマイと並んで、シダの代表的な存在。
ホラシノブ [ホングウシダ科] Sphenomeris chinensis (L.) Maxon ・・・・・・・・千葉県高宕山にて
ハマホラシノブ [ホングウシダ科] Sphenomeris biflora (Kaulf.) Tagawa ・・・・・・・・千葉県大貫海岸にて
ハコネシダ [ホウライシダ科] Adiantum monochlamys Eaton ・・・・・・・・秋田県角館町抱返渓谷にて
ホウライシダ [ホウライシダ科] Adiantum capillus-veneris L. ・・・・・もともと東南アジアから鑑賞用に入ってきたものが、いつのまにか 町のあちこちに広がりました。当時は高級なシダとして珍重されたものだそうです。 駅のホームの下や幹線道路の石垣などに見かけます。温室で大事に育てると葉が茂って びっくりするほど美しくなります。町中のシダは埃と寒暑のせいで、貧弱です。
クジャクシダ [ホウライシダ科] Adiantum pedatum L. ・・・・・孔雀の羽を開いたような美しいシダ。
タチシノブ [ホウライシダ科] Onychium japonicum (Thunb.) Kunze ・・・・・・・・千葉県高宕山にて
イワガネゼンマイ [ホウライシダ科] Coniogramme intermedia Hieron. ・・・・・・・・伊豆半島網代 および 筑波実験植物園にて
イワガネソウ [ホウライシダ科] Coniogramme japonica (Thunb.) Diels ・・・・・・・・伊豆半島網代 および 筑波実験植物園にて
カラクサシダ [ホウライシダ科] Pleurosoriopsis makinoi (Maxim. ex Makino) Fomin ・・・・・・・・福井県吉田郡にて
ミズワラビ [ホウライシダ科] Ceratopteris thalictroides (L.) Brongn. ・・・・・・・・埼玉県宮代町にて
ヒメウラジロ [ホウライシダ科] Cheilanthes argentea (Gmel.) Kunze ・・・・・・・・奥多摩にて
ミヤマウラジロ [ホウライシダ科] Cheilanthes brandtii Fr. et Sav. ・・・・・・・・奥多摩にて
イノモトソウとオオバノイノモトソウ [イノモトソウ科] Pteris multifida Poir. & Pteris cretica L.・・・・・・小田原市沼田にて。
オオバノイノモトソウ [イノモトソウ科] Pteris cretica L.・・・・・・千葉県高宕山林道および市川自然観察園にて
リュウキュウイノモトソウ [イノモトソウ科] Pteris ryukyuensis Tagawa ・・・・・・胞子から育てたもの
ハチジョウシダ [イノモトソウ科] Pteris fauriei Hieron.・・・・・・千葉県高宕山林道にて
ニシノコハチジョウシダ [イノモトソウ科] Pteris kiuschiuensis Hieron.・・・・・・資料提供 綛谷 文清氏 産地:三重県尾鷲市名柄越
ハチジョウシダモドキ [イノモトソウ科] Pteris oshimensis Hieron.・・・・・・資料提供 綛谷 文清氏 産地:三重県尾鷲市名柄越
ヤクシマハチジョウシダ [イノモトソウ科] Pteris yakuinsularis Kurata ・・・・・・小型のハチジョウシダの仲間のようです。 盆栽
アマクサシダ [イノモトソウ科] Pteris dispar Kunze ・・・・・鳥が羽を広げて飛びださんとする様な姿。胞子を付けた葉(胞子葉、実葉)は葉の縁が円滑であるが、胞子を付けない葉(栄養葉、裸葉)では、鋸歯がみられる。このことはイノモトソウでも同じ。
オオバノアマクサシダ [イノモトソウ科] 千葉県 大多喜 妙蓮寺にて。2010/6/19
オオバノハチジョウシダ [イノモトソウ科] 千葉県 東金市 雄蛇ケ池にて。2012/7/21
ミミモチシダ [イノモトソウ科] Acrostichum aureum L. ・・・・・ 西表島および筑波実験植物園にて。
ナチシダ [イノモトソウ科] Pteris wallichiana Ag. ・・・・・ 千葉県清澄山にて。
シマオオタニワタリ〜ヤエヤマオオタニワタリ [チャセンシダ科] Asplenium nidus〜Asplenium setoi ・・・・・市川市大町鑑賞植物園にて
コタニワタリ [チャセンシダ科] Asplenium scolopendrium L. ・・・・・秋田県湯沢市湯尻沢にて
ヒノキシダ [チャセンシダ科] Asplenium prolongatum Hook. ・・・・・高知市針原にて。
トキワシダ [チャセンシダ科] Asplenium yoshinagae Makino ・・・・・ 埼玉県荒川村にて。
ホウビシダ [チャセンシダ科] Asplenium hondoense Murakami et Hatanaka ・・・・・ 宮崎県高千穂峡にて。
コウザキシダ [チャセンシダ科] Asplenium ritoense Hayata ・・・・・静岡県伊豆市白田川にて。
コバノヒノキシダ [チャセンシダ科] Asplenium sarelii Hook. ・・・・・石垣などによく見られるシダ。似たものにコウザキシダ、アオガネシダ、オクタマシダなどがあるが、筆者はまだ 充分認識していない。。
トキワトラノオ [チャセンシダ科] Asplenium pekinense Hance ・・・・・コバノヒノキシダより硬質の感じがするが、決定的な形質の違いがまだ理解できない。(^_^;) 筑波実験植物園にて。
トキワトラノオ その2 [チャセンシダ科] Asplenium pekinense Hance ・・・・・栃木県石裂山で見たもの。コバノヒノキシダとの違いが判ってきた。
クモノスシダ [チャセンシダ科] Asplenium ruprechtii Kurata ・・・・・石灰岩地帯に好んで自生する コバノヒノキシダ、イワトラノオ、トラノオシダ、クロガネシダ などと雑種を作る (それぞれ、イセザキトラノオ、クモイワトラノオ、ヤマドリトラノオ、クロガネシダモドキ)
シシガシラ [シシガシラ科] Blechnum niponicum (Kunze) Makino ・・・・・・・秋田県湯沢市山伏岳にて
ミヤマシシガシラ [シシガシラ科] Blechnum castaneum Makino ・・・・・高山性のシダ。葉身の裏を見ると、葉軸の裏は深紫茶色。写真の右側はただの シシガシラ。大きくなっても葉軸の裏は緑のまま。 岩手県焼石岳登山道六合目与治兵衛付近にて。
オサシダ [シシガシラ科] Blechnum amabile Makino ・・・・・シシガシラによく似たシダ。・・・・・・・・秋田県角館町抱返渓谷にて
コモチシダ [シシガシラ科] Woodwardia orientalis Sw. ・・・・・千葉県高宕山にて
ハチジョウカグマ [シシガシラ科] Woodwardia orientalis Sw. var. formosana Rosenst. ・・・・・コモチシダとの見分けが難しいシダである。千葉県東浪見、鹿児島県指宿市にて
キンモウワラビ [イワデンダ科] Hypodematium crenatum (Forsk.) Kuhn subsp. fauriei (Kodama) K.Iwats. ・・・・・奥多摩にて
リュウキュウキンモウワラビ [イワデンダ科] Hypodematium fordii (Bak.) Ching ・・・・・胞子栽培品
Green List Ver.2
・・・・・
(2023-08-21, 07:08 authored by Atsushi Ebihara, Tao Fujiwara, Masayuki Takamiya, Motomi Ito, Tetsukazu Yahara)
2023 Aug に公開されたもの。ヤブソテツの分類がかなり変わったので掲載した。
原ファイルはUTF-8 のエンコードのため、そのままExcelで展開すると文字化けで読めないため、一旦Shift JIS にエンコードしなおし、更に欧文フォントのものも表示できるようにした。
色付けの行は編集作業の都合でそうしたもの。
オニヤブソテツ [オシダ科]
・・・・・オニヤブソテツ観察には欠かせない論文集のリンク先も掲載しているので、是非、参照してください。
早落性鱗片有無の検証写真も
ヤブソテツ [オシダ科] Cyrtomium fortunei J.Sm ・・・・・オニヤブソテツなどと共に料亭の庭などに植えられているのを見かける。葉の先方に鋸歯がある。 オニヤブソテツやナガバヤブソテツにはこれが無い。
ミヤコヤブソテツ[オシダ科] Cyrtomium fortunei J.Sm. var. intermedium Tagawa ・・・・・鋭い耳垂、鋭角的な羽片が特徴的です。包膜の中心はヤブソテツが黒くならないのに対して、これは黒くなります。東京都裏高尾にて。
ヤマヤブソテツ[オシダ科] Cyrtomium fortunei J.Sm. var. clivicola (Makino) Tagawa"・・・・・ヤブソテツより葉が薄くて広い感じの他、耳垂が上部の羽片まで発達しています。 図鑑では、葉の段数が少ない、という表現もありますが、結構、ヤブソテツ並みに段数はあります。。
ナガバヤブソテツ [オシダ科] Cyrtomium devexiscapulas (Koidz.) Ching ・・・・・葉の照り艶は海岸近くで見掛けるオニヤブソテツに似ているが、葉の厚さや長さがちょっと違う、また山の中で見るヤブソテツのように葉脈が青黒くもなく薄っぺらくもない、というのなら、まず、このナガバヤブソテツ。若い葉の先端部分付近では、ルーペでみると、毛状の鱗片(これは早落性)がまばら にあります。千葉県市川市大町自然観察園にて。
メヤブソテツ [オシダ科] Cyrtomium caryotideum (Wall. ex Hook. et Grev.) Presl 羽片縁全周にわたる細かい鋸歯と鋭い鎌形を呈した特長ある姿。筑波実験植物園にて。 Aug.,2003
ナガバメヤブソテツ [オシダ科] Cyrtomium ×pseudo-caryotideum Shimura et al. ナガバソテツとメヤブソテツとの雑種。千葉県房総半島月崎にて。羽片縁全周に発達する細かな鋸歯が特徴的 色合いもやわらかで女性的。
ヒメオニヤブソテツ [オシダ科] Cyrtomium falcatum (L.fil.) Presl ・・・・・山形県 有耶無耶の関跡の海岸にて 荒い波を受ける岩壁に生える小型のオニヤブソテツ
イズヤブソテツ [オシダ科] Cyrtomium fortunei J.Sm. var. atropunctatum (Kurata) K.Iwats. ・・・・・筑波実験植物園にて
オトコシダ [オシダ科] Arachniodes assamica (Kuhn) Ohwii ・・・・・資料提供 マーラー氏
ナンゴクナライシダ[オシダ科] Arachniodes miqueliana (Maxim.) Ohwi・・・・・ホソバナライシダに似ているが、羽軸の表側に毛がある。ホソバナライシダでは毛は無い。
ホソバナライシダ[オシダ科] Arachniodes borealis Serizawa・・・・・ナライシダには、このホソバナライシダの他に、ナンゴクナライシダ、ヒロハナライシダがあります。これはそのうち、最も羽片の細いもの。ナンタイシダとも良く似ている。
リョウメンシダ[オシダ科] Arachniodes standishii (Moore) Ohwi・・・・・表も裏も同じに見えるから『両面』シダ
ミサキカグマ[オシダ科] Dryopteris chinensis (Bak.) Koidz.・・・・・関東地方の平地の林で見かける。ホソバナライシダやナンゴクナライシダ、あるいはナンタイシダに似ているが、いずれも裂片の切れ込みがミサキより細かい。中軸の鱗片はホソバではもっと毛むくじゃら。
ナンタイシダ[オシダ科] Dryopteris maximowiczii (Bak.) O.Kuntze ・・・・・ホソバナライシダ(カナワラビ属)とよく似たシダ。こちらはオシダ属。 筑波実験植物園にて
ホソバカナワラビ [オシダ科] Arachniodes aristata (Forst.) Tindale 千葉県房総半島鋸山にて。
コバノカナワラビ [オシダ科] Arachniodes sporadosora (Kunze) Nakaike 千葉県市原市郊外にて。
カワズカナワラビ [オシダ科] Arachniodes ×kenzo-satakei (Kurata) Kurata 千葉県市原市郊外にて。
オオカナワラビ [オシダ科] Arachniodes amabilis (Bl.) Tindale ・・・・・ちょっと山に出かけないと町中では見掛け無さそうです。胞子嚢の付く場所が羽片の端に 偏っています。よく似たオニカナワラビ・・・・変種 Arachniodes simplicior (Makino) Ohwi var. major (Tagawa) Ohwi・・・・は、羽片の中心寄りに胞子嚢が付きます。筑波実験植物園にて。
ハカタシダ [オシダ科] Arachniodes simplicior (Makino) Ohwi ・・・・・オオカナワラビにも似ているが、羽片の数が少ない。斑入りのものが標準。東京都裏高尾にて。
シノブカグマ[オシダ科] Arachniodes mutica (Fr. et Sav.) Ohwi ・・・・・秋田県湯沢市木地山〜川原毛にて
イノデ [オシダ科] Polystichum polyblepharum (Roem. ex Kunze) Presl ・・・・・イノデの種類は沢山あって、同定に大変苦労しています。とりあえず、撮った写真から少しずつ、掲載していくことにしました。
カラクサイノデ [オシダ科] Polystichum microchlamys (Christ) Matsum. ・・・・・高山に生えるイノデ。裂片の切れ込みが深く、鋭角的。葉身の下部は縮小するので、遠めには サカゲイノデ、オシダなどと見まがう。
アズミイノデ [オシダ科] Polystichum microchlamys (Christ) Matsum. var. azumiense Serizawa ・・・・・カラクサイノデより標高の低い山地に生えるイノデ。小羽片の付根はカラクサイノデのように流れない。
アスカイノデ [オシダ科] Polystichum fibrilloso-paleaceum (Kodama) Tagawa ・・・・・イノデの仲間もなかなか区別がつきません。このアスカイノデの特徴はイノデの鱗片とは違って幅は狭く、糸状で捻じれています。
アイアスカイノデ [オシダ科] Polystichum longifrons Kurata ・・・・・これは比較的ポピュラーな種類。胞子嚢の付きかたが、裂片の端に偏っています。市川市大町自然観察園にて。 鱗片のツートンカラーも特徴的。
オオタニイノデ [オシダ科] Polystichum ohtanii Kurata ・・・・・アスカイノデとアイアスカイノデの雑種 1997/4/13 千葉県 木更津市 真里谷にて
イワシロイノデ [オシダ科] Polystichum ovato-paleaceum(Kodama)Kurata var. coraiense(Christ)Kurata ・・・・・2009/9/27 筑波山湯袋 にて
ツヤナシイノデ [オシダ科] Polystichum ovato-paleaceum (Kodama) Tagawa ・・・・・大きな丸っぽい鱗片が特徴。中軸の上部まで付く。サカゲイノデ、イワシロイノデなども鱗片が 大型である。サイゴクイノデとは、色艶、ソーラスの付き方が似ている。福島県いわき市にて。
サイゴクイノデ [オシダ科] Polystichum pseudo-makinoi Tagawa ・・・・・これも山に出かけないと見掛けない。胞子嚢の付きかたに特徴があります。裂片の付け根に胞子嚢が偏っています。鱗片のツートンカラーも特徴的。 筑波実験植物園にて。
イノデモドキ [オシダ科] Polystichum tagawanum Kurata ・・・・・葉の表からソーラスの位置が押し型のように浮き出ているので認識できる。葉の艶も独特。鱗片の縁は細かく裂けている。
アカメイノデ [オシダ科] Polystichum kurokawae Tagawa ・・・・・ツヤナシイノデとカタイノデの雑種。鱗片はカタイノデの形質である黒色が受け継がれている。
オンガタイノデ [オシダ科] Polystichum ongataense Kurata ・・・・・ツヤナシイノデとサイゴクイノデの雑種。鱗片は、サイゴクイノデの細い縞模様が受け継がれている。
キヨズミイノデ [オシダ科] Polystichum kiyozumianum Kurata ・・・・・サイゴクイノデ(Polystichum pseudo-makinoi Tagawa) × イノデモドキ(tagawanum Kurata)の雑種
ナンピイノデ [オシダ科] Polystichum otomasui Kurata ・・・・・サイゴクイノデに良く似た種。鱗片は、カタイノデのそれと似ているようだ。
サカゲイノデ [オシダ科] Polystichum retroso-paleaceum (Kodama) Tagawa・・・・ツヤナシイノデに良く似た種。葉軸上部では鱗片は毛状で、下向きに付く。下部のカサブタ状の鱗片は葉軸をしごくと剥がれ易く、その後ツルツルの葉軸が現れる。湯沢市にて。
ホソイノデ [オシダ科] Polystichum braunii (Spenn.) Fee・・・・秋田県湯沢市小安岳にて
オオキヨズミシダ [オシダ科 ]Polystichum tsus-simense (Hook.) J.Sw. var. mayebarae (Tagawa) Kurata・・・・・オニイノデにもヒメカナワラビにも似ているが、雑種ではないとのこと。
ツルデンダ [オシダ科] Polystichum craspedosorum (Maxim.) Diels ・・・・・小型のシダだが、良く見ると毛が深い。イワデンダ、フクロシダなどとも良く似ている。 ジュウモンジシダの幼葉とも良く似ている。葉の先が地面に着くと、そこから新しい芽を出す。 飯能市名栗渓谷にて
オリヅルシダ[オシダ科] Polystichum lepidocaulon (Hook.) J.Sm. ・・・・・ちょっと見は、ヤブソテツに似ています。でも、これよりもっと葉が厚ぼったくて艶があります。このシダの先端が伸びて地上に接触すると、そこから小さな芽を出します。頭の先から次の世代が生まれるという、面白いシダです。 オリヅルの語源は、この子供のシダを小さなオリヅルに見立てたのでしょう。
ジュウモンジシダ[オシダ科] Polystichum tripteron (Kunze) Presl ・・・・・十字剣のような形から命名されたのでしょう。山形県立石寺にて。
イワヘゴ [オシダ科] Dryopteris atrata (Wall. ex Kunze) Ching ・・・・・宮崎県高千穂峡にて
タニヘゴ [オシダ科] Dryopteris tokyoensis (Matsum. ex Makino) C.Chr. ・・・・・秋田県田沢湖町刺巻湿原にて
ツクシイワヘゴ [オシダ科] Dryopteris tokyoensis (Matsum. ex Makino) C.Chr. ・・・・・千葉県佐倉市にて
イワヘゴモドキ [オシダ科] Dryopteris x mayebarae Tagawa ・・・・・ツクシイワヘゴ と オクマワラビ との雑種 千葉県佐倉市にて
オシダ [オシダ科] Dryopteris crassirhizoma Nakai ・・・・・秋田県湯沢市若畑林道にて
クマワラビ[オシダ科] Dryopteris polylepis (Fr. et Sav.) C.Chr. ・・・・・クマワラビとオクマワラビ、良く似た兄弟ですが、葉脈の深さはクマワラビの方が深いですね。小羽片の尖り具合も違います。鱗片はオクマワラビの方が、より黒い色です。筑波実験植物園にて。
オクマワラビ[オシダ科] Dryopteris uniformis (Makino) Makino
ナガサキシダモドキ[オシダ科] Dryopteris toyamae Tagawa ・・・・・クマワラビとナガサキシダの雑種。これは珍品の部類でしょうか。1996/05/26 千葉県清澄山にて。
ヤマイタチシダ[オシダ科] Dryopteris bissetiana (Bak.) C.Chr. ・・・・・イタチシダ、ベニシダの区別の一番のポイントは、最下羽片の下向き第一小羽片の長さです。 第ニ小羽片より長いのがイタチシダの仲間、短いのはベニシダの仲間です。
オオイタチシダ[オシダ科] Dryopteris pacifica (Nakai) Tagawa ・・・・・ヤマイタチシダが裂片が裏へそっくり返るのと対照的に、この裂片は平板的。
ナガバノイタチシダ[オシダ科] Dryopteris sparsa (Hamilt. ex D.Don) O.Ktze. ・・・・・羽片の柄が長くて、名前の由来が理解できる。
ヒメイタチシダ[オシダ科] Dryopteris sacrosancta Koidz. ・・・・・ヤマイタチ、オオイタチと比べると葉質が薄く艶も色も淡い。
イワイタチシダ[オシダ科] Dryopteris saxifraga H.Ito ・・・・・イワイタチシダの鱗片です。軸から直角に出ている。
イヌイワイタチシダ[オシダ科] Dryopteris saxifragivaria Nakai ・・・・・ イワイタチシダ(有性生殖種)とモトイタチシダ(有性生殖種との交雑起源の無融合生殖種。
ナンカイイタチシダ[オシダ科] Dryopteris varia (L.) O.Kuntze ・・・・・最下羽片の下向き第一小羽片が特に細長〜いのと、羽片の幅が狭く、かつ平行な区間が 長い。木更津市大田和にて。
ミヤマイタチシダ[オシダ科] Dryopteris sabaei (Fr. et Sav.) C.Chr. ・・・・・実葉は羽片の中軸につく間隔が長い。ことに下部に行くほど間延びする。秋田県湯沢市木地山にて
シロウマイタチシダ[オシダ科] Dryopteris shiroumensis Kurata et Nakamura ・・・・・長野県大町市にて 2007/9/15
シビイタチシダ[オシダ科] Dryopteris shibipedis Kurata ・・・・・つくば植物園の「絶滅危惧植物展」で展示されたもの。 2007/9/24
サクライカグマ[オシダ科] Dryopteris gymnophylla (Bak.) C.Chr. ・・・・・最下羽片が弓なりで柄が長いのが特徴的 千葉県若葉区谷当にて
ベニシダ[オシダ科] Dryopteris erythrosora (Eaton) O.Kuntze ・・・・・林縁にポピューラーなシダ。春の芽出しの時のフィドルヘッドも赤い化粧をしているが、 包膜も真っ赤になって美しい。
ミヤマベニシダ[オシダ科] Dryopteris monticola (Makino) C.Chr.・・・・・ベニシダの北国バージョンとでもいうものでしょうか。一見、オクマワラビ風。秋田県湯沢市木地山高原にて。
オオベニシダ[オシダ科] Dryopteris hondoensis Koidz.・・・・・ベニシダの大型のものかと思ったらそうではない。ベニシダより葉の厚さ、葉の色が薄く、羽片の軸に鱗片が少ない。最下羽片の下向き第一小羽片の長さと切れ込みの形状が特徴的です。これに良く似たのがトウゴクシダ 鎌ヶ谷市東中沢および東京都裏高尾にて。
トウゴクシダ[オシダ科] Dryopteris nipponensis Koidz. ・・・・・(オオ)ベニシダやオオイタチシダに似ている
マルバベニシダ[オシダ科] Dryopteris fuscipes C.Chr.・・・・・ベニシダも 形質がいろいろあって分かりにくいものです。これは、羽片の先が丸い感じ。ハチジョウベニシダ、トウゴクシダ、オオベニシダなどの鋭角的な羽片とは対照的です。このベニシダや イタチシダの仲間では、袋状鱗片が特徴的です。
ギフベニシダ[オシダ科] Dryopteris kinkiensis Koidz. ex Tagawa ・・・・・全体的に細身で、葉軸中部まで毛深い鱗片に覆われているのが特徴。
サイゴクベニシダ[オシダ科] Dryopteris championii (Benth.) C.Chr. ex Ching ・・・・・小羽片基部が膨らんでいるのが特徴。鱗片は中軸、羽軸ともに良く発達する。
ホオノカワシダ[オシダ科] Dryopteris shikokiana (Makino) C.Chr
シラネワラビ[オシダ科] Dryopteris expansa (Pr.) Fr.-Jenkins et Jermy ・・・・・ワラビと名前はついているが、オシダ科とはこれ如何に。
キヨスミヒメワラビ[オシダ科] Ctenitis maximowicziana (Miq.) Ching ・・・・・ イワヒメワラビをもっと大型にしたようなシダ。大型の白い鱗片が特徴的。
カツモウイノデ[オシダ科] Ctenitis subglandulosa (Hance) Ching ・・・・・ イノデの名前がついているが、いわゆるイノデの仲間ではない。
ヒメシダ[ヒメシタ゛科] Thelypteris palustris (Salisb.) Schott.・・・・・湿地を好んで生える。秋になると実葉は真っ黒な胞子をつける。
ニッコウシダ[ヒメシタ゛科] Thelypteris nipponica (Fr. et Sav.) Ching・・・・・ヒメシダにもホソバショリマにも似たシダ。温帯性。秋田県角館の周辺をだいぶん探したがついぞ見つけられなかった。
オオバショリマ[ヒメシタ゛科] Thelypteris quelpaertensis (Christ) Ching ・・・・・葉軸下部の羽片の縮小するところが特徴だが、こういう形質は、クサソテツ、オシダ、ミヤマシケシダなどでも共通しており、その他の特徴を把握する必要がある。
ホソバショリマ [ヒメシタ゛科] Thelypteris beddomei (Bak.) Ching・・・・・オオバショリマのミニチュア版。
ミドリヒメワラビ[ヒメシタ゛科] Thelypteris viridifrons Tagawa ・・・・・小羽片の接写です。小羽片に柄があります。次ぎのヒメワラビでは、ベタッと羽片の軸にくっついてしまいます。千葉県北西部では普通に見られます。市川市自然植物観察園にて。
ヒメワラビ[ヒメシタ゛科] Thelypteris torresiana (Gaud.) Alston var. calvata (Bak.) K.Iwats. ・・・・・小羽片に柄はありません。(ただし、大きく成長した葉の下部の羽片の小羽片には短い柄があります。)
ミゾシダ [ヒメシタ゛科]Stegnogramma pozoi(Lagasca)Iwats. subsp. mollissima(Fi.ex Kunze)K.Iwats.・・・・・ 最も身近なシダのひとつ。
ミヤマワラビ [ヒメシタ゛科] Thelypteris phegopteris (L.) Slosson ex. Rydb. ・・・・・ちょっと標高の高い山地には大概出てくるシダ。
ゲジゲジシダ [ヒメシタ゛科] Thelypteris decursive-pinnata (van Hall) Ching ・・・・・名前とこの姿を見れば、もう忘れる事はないでしょう。葉軸にヒレのように羽片がくっついて、まるで神様がシダの型抜きをした時に、バリを落とすのを忘れたような形です。
ハシゴシダ [ヒメシタ゛科] Thelypteris angustifrons (Miq.) Ching・・・・・July 2005, 鎌ヶ谷市粟野にて
コハシゴシダ [ヒメシタ゛科] Thelypteris angustifrons (Miq.) Ching・・・・・上向きの第一小羽片の長いもので、しかもその根元が第二小羽片とくっついていないものという。ハシゴシダに比べれば確かに小型ではある。
ハリガネワラビ [ヒメシタ゛科] Thelypteris japonica (Bak.) Ching・・・・・葉軸や葉柄が黒くて硬く、針金のようだということから命名されたものらしい。
アオハリガネワラビ [ヒメシタ゛科] Thelypteris japonica (Bak.) Ching var. musachiensis Hiyama・・・・・ハリガネワラビの葉軸や葉柄が青いもの。
ヤワラシダ[ヒメシダ科] Thelypteris laxa (Fr. et Sav.) Ching ・・・・いかにも柔らかそうなシダ。外見はヒメシダ、ハシゴシダ 、ハリガネワラビなどと良く似ています。同定の決め手のひとつは裂片の葉脈。Y字型に分岐して、その先端は葉縁に届かない。ソーラスは分岐した葉脈のうち、上側の先端につきます。
ホシダ [ヒメシダ科] Thelypteris acuminata (Houtt.) Morton ・・・・・ Jan/2002 市川市大町自然観察園にて。
ケホシダ [ヒメシダ科] Thelypteris parasitica (L.) Fosberg ・・・・・ Feb/2002 市川市鑑賞観察園にて。
イヌケホシダ [ヒメシダ科] Thelypteris dentata (Forsk.) St.John ・・・・・ Sep/1996 筑波実験植物園でのシダ展にて。
イブキシダ [ヒメシダ科] Thelypteris esquirolii (Christ) Ching var. glabrata (Christ) K.Iwats. ・・・・・ 2007/10/6 大分県天ヶ瀬にて。
クサソテツ [イワデンダ科] Matteuccia struthiopteris (L.) Todaro ・・・・・秋田県湯沢市、皇居東御苑、千葉市にて
イワデンダ [イワデンダ科] Woodsia polystichoides Eaton ・・・・・秋田県湯沢市および十和田湖西岸にて
フクロシダ [イワデンダ科] Woodsia manchuriensis Hook. ・・・・・岩場に好んで出てくるシダ。紡錘型のシダ。 ソーラスはお手玉の袋みたいな包膜に包まれています。 東京都奥多摩鳩ノ巣渓谷にて
ウサギシダ[イワデンダ科] Gymnocarpium dryopteris (L.) Newman・・・・・秋田県湯沢市にて。
エビラシダ[イワデンダ科] Gymnocarpium oyamense (Bak.) Ching・・・・・奥多摩にて。
エゾメシダ [イワデンダ科] Athyrium brevifrons Nakai ex Kitagawa ・・・・・今までエゾメシダとして掲載していたのは、オクヤマワラビでした。
オクヤマワラビ [イワデンダ科] Athyrium distentifolium Tausch ex Opiz ・・・・・高山性のシダ。標高1000m位から出現する。
ミヤマメシダ [イワデンダ科] Athyrium melanolepis (Franch. et Sav.) Christ ・・・・・高山性のシダ。標高1000m位から出現する。柔らかい葉身と対照的に鱗片が真っ黒。
サトメシダ [イワデンダ科] Athyrium deltoidofrons Makino
オオサトメシダ [イワデンダ科] Athyrium ×multifidum Rosenst.・・・・・福島県中ノ沢温泉にて
コシノサトメシダ [イワデンダ科] Athyrium neglectum Serizawa・・・・・秋田県 湯沢市 高松 字高野にて
カラクサイヌワラビ[イワデンダ科] Athyrium clivicola Tagawa ・・・・・小羽片最下部の裂片がミトンのグローブのように大きいのと、ソーラスが鉤型にならない のが特徴。
タニイヌワラビ[イワデンダ科] Athyrium otophorum (Miq.) Koidz. ・・・・・カラクサイヌワラビやヒロハイヌワラビに似ている。
ヒロハイヌワラビ[イワデンダ科] Athyrium wardii (Hook.) Makino ・・・・・丸っこい感じのイヌワラビ。タニイヌワラビほどには耳垂が張り出していない。
ヤマイヌワラビ[イワデンダ科] Athyrium vidalii (Fr. et Sav.) Nakai ・・・・・イヌワラビ同様、ちょっと山の方へ行けばすぐ出てくるシダ。
ヘビノネゴザ[イワデンダ科] Athyrium yokoscense (Fr. et Sav.) Christ・・・・・ 重金属を選択的に植物体の中に取り込む性質が知られている。Phytoremediation(ファイトレメディエーション)の象徴的な存在となって来た。
ミヤマヘビノネゴザ[イワデンダ科] Athyrium rupestre Kodama・・・・・ ヘビノネゴサの高山型シダ。
イヌワラビ[イワデンダ科] Athyrium niponicum (mett.) Hance・・・・・ たかがイヌワラビされどイヌワラビ。街中でも良く見かける極く普通のシダ。
ニシキシダ[イワデンダ科] Athyrium niponicum (mett.) Hance f. metallicum (Makino) Honda・・・・・イヌワラビの斑入りのもの 千葉県房総半島月崎にて
オオメシダ [イワデンダ科] Deparia pterorachis (Christ) M.Kato ・・・・・やや高地に産する大型のシダと見ました。
オオヒメワラビ [イワデンダ科] Deparia okuboana (Makino) M.Kato ・・・・・小羽片は羽軸にべたっとつきます。ヒメワラビよりは小羽片の切れ込みは深くありません。ついでにソーラスをみると丸くて、イヌワラビのように鉤型や線形ではありません。
ホソバシケシダ [イワデンダ科] Deparia conilii (Franch.et Sav) M.Kato ・・・・・小さな帽子をかぶった森の小人の群れのように見えます。
ナチシケシダ [イワデンダ科] Deparia petersenii (Kunze) M.Kato ・・・・・ホソバシケシダによく似ているが、包膜の縁が細かに裂けているのが特徴。
フモトシケシダ [イワデンダ科] Deparia pseudo-conilii (Serizawa) Serizawa ・・・・・最下羽片が最大 千葉県北西部に多く見かける
タマシケシダ [イワデンダ科] Deparia japonica×pseudo-conilii ・・・・・フモトシケシダとシケシダの雑種。幼葉時期は葉両面に毛が多く、成長後も概して最下羽片が最大 千葉県北西部に多く見かける
シケシダ[イワデンダ科] Deparia japonica (Thunb.) M.Kato ・・・・・ミゾシダ と良く似ているが胞子が付いていれば、胞子嚢が包膜に覆われているので区別できます。 市川市大町自然観察園にて
セイタカシケシダ[イワデンダ科] Deparia dimorphophylla (Koidz.) M.Kato・・・・・シケシダとよく似ているが生える環境が異なり、乾燥した林床などで見られる。
アソシケシダ[イワデンダ科] Deparia otomasui (Sa. Kurata) Seriz.・・・・・筑波実験植物園にて
ミヤマシケシダ[イワデンダ科] Deparia pycnosora (Chist) M.Kato var. pycnosora ・・・・・葉軸の根元に白毛が見られます。もっと毛深いとハクモウイノデと呼ばれるものになります。 町田市にて。
ウスゲミヤマシケシダ[イワデンダ科] Deparia pycnosora (Chist) M.Kato var. mucilagina M.Kato ・・・・・根茎は粘液で覆われている。湯沢市高野にて。
イヌガンソク[イワデンダ科] Onoclea orientalis (Hook.) Hook. ・・・・・べたーっとした大きな葉です。胞子葉が出ていればすぐ分かる。自動車の洗車ブラシのような胞子葉ですが、この写真にはありません。千葉県四街道市にて。
コウヤワラビ [イワデンダ科] Onoclea sensibilis L. var. interrupta Maxim. ・・・・・日当たりのよいあぜ道などに出てくる。胞子葉は、ちょっと見ると、ジュズダマか, タコノアシのように見える。
キヨタキシダ[イワデンダ科] Diplazium squamigerum (Mett.) Matsum. ・・・・・黒い鱗片と線状のソーラスが特徴的 秋田県湯沢市木地山にて
オニヒカゲワラビ[イワデンダ科] Diplazium nipponicum Tagawa ・・・・・秋田県 奈曾の白滝にて
ヒカゲワラビ[イワデンダ科] Diplazium chinense (Bak.) C.Chr.
ヌリワラビ [イワデンダ科] Diplazium mesosorum (Makino) Koidz. 埼玉県荒川村にて。
ノコギリシダ[イワデンダ科] Diplazium wichurae (Mett.) Diels ・・・・・表からみると、フモトシダに似ているが、ソーラスは線状につく。神奈川県神武寺にて。
ミヤマノコギリシダ[イワデンダ科] Diplazium mettenianum (Miq.) C.Christ・・・・・伊豆大島大島公園にて。
ヘラシダ[イワデンダ科] Diplazium subsinuatum (Wall. ex Hook. et Grev.) Tagawa・・・・・神奈川県神武寺にて。
シケチシダ[イワデンダ科] Cornopteris decurrenti-alata (Hook.) Nakai ・・・・・埼玉県荒川村にて。
ハコネシケチシダ[イワデンダ科] Cornopteris christenseniana (Koidz.) Tagawa ・・・・・栃木県石裂山麓にて。
イッポンワラビ [イワデンダ科] Cornopteris crenulatoserrulata (Makino) Nakai ・・・・・秋田県湯沢市木地山にて
ウスヒメワラビ [イワデンダ科] Acystopteris japonica (Luerss.) Nakai ・・・・・栃木県石裂山神社にて
スジヒトツバ[スジヒトツバ科]Cheiropleuria bicuspis (Bl.) Presl ・・・・・三重県尾鷲市南谷にて。綛谷文清氏採集
ヒトツバ [ヒトツバ科] Pyrrosia lingua (Thunb.) Farw. ・・・・・静岡県久能山、神奈川県神武寺にて
マメヅタ[ウラボシ科] Lemmaphyllum microphyllum Presl ・・・・・静岡県久能山にて。
ノキシノブ[ウラボシ科] Lepisorus thunbergianus (Kaulf.) Ching ・・・・・老木の幹に着いているのをよく見かける。これは文字通り、軒先に着いていた。市川市自然観察園にて。
ヒメノキシノブ[ウラボシ科] Lepisorus onoei (Fr. et Sav.) Ching ・・・・・東京都高尾山にて。
ミヤマノキシノブ[ウラボシ科] Lepisorus ussuriensis (Reg. et Ma.) Ching var. distans (Makino) Tagawa ・・・・・秋田県仙北郡太田町薬師岳にて。
オシャグジデンダ[ウラボシ科] Polypodium fauriei Christ・・・・・秋田県 雄勝郡院内銀山跡にて。
ホテイシダ[ウラボシ科] Lepisorus annuifrons (Makino) Ching ・・・・・ノキシノブを思い切り大きくしたようなシダ。葉質は薄く、波打っている。 秋田県 鳥海山麓法体の滝にて。
ミツデウラボシ[ウラボシ科] Crypsinus engleri (Luerss.) Copel. ・・・・・ミツデの名前ながら、ミツデ(三つ手)になったものには、なかなかお目に掛かれない。 神奈川県神武寺にて。
ビロードシダ[ウラボシ科] Pyrrosia linearifolia (Hook.) Ching ・・・・・形はノキシノブに似ていますが、全体にビロードのような毛で覆われています。
ヒメサジラン[ウラボシ科] Loxogramme grammitoides (Bak.) C.Chr. ・・・・・名の通り、とても小さなシダで、見落としてしまいそう。
ナンゴクデンジソウ[デンジソウ科] Marsilea minuta L. ・・・・・田圃の中の四つ葉のクローバー、と思いきや、これがれっきとしたシダなのです。
サンショウモ[サンショウモ科] Salvinia natans (L.) All. ・・・・・サンショウの葉っぱが水に浮いているかと思うような、これでもシダ。千葉市若葉区加曾利にて
オオアカウキクサ[アカウキクサ科] Azolla japonica Fr. et. Sav. ・・・・・農家にとっては田圃の雑草。一面に赤く広がって稲作の障害となる。
アカウキクサ[アカウキクサ科] Azolla imbricata (Poxb. ex Griff.) Nakai ・・・・・これも冬季に赤紫色に色づく。