[オシダ科]  DRYOPTERIDACEAE

ナガバヤブソテツ Cyrtomium devexiscapulas (Koidz.) Ching

   葉の照り艶は海岸近くで見掛けるオニヤブソテツに似ているが、葉の厚さや長さがちょっと違う、また山の中で見るヤブソテツのように葉脈が青黒くもなく薄っぺらくもない、というのなら、まず、このナガバヤブソテツ。
若い葉の表面には、ルーペでみると、毛状の鱗片 (早落性 最下段の写真参照) が見られます。   

 名前の通り、葉が長い。オニヤブソテツが海岸周辺によく産するのに対し、陸地に入るとこの形が主体になる。

 市川市大町自然観察園にて


 包膜の中心は黒くなる。    同上


 包膜の中心は、若くて熟さない時期には黒点はまだ生じない。    同上


 若い葉表面には早落性鱗片がある。この写真は秋に出てきた若葉のもの。
 葉に光を当てて、順光方向から見ると確認しやすい。

 千葉県鎌ケ谷市中沢新町にて



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