[イワデンダ科] WOODSIACEAE
ヘビノネゴザ Athyrium yokoscense (Fr. et Sav.) Christ
ヘビノネゴザ
学名のyokoscenseは、横須賀で発見され命名された由来による。別名「カナヤマシダ」、「カナケシダ」の通り、金属鉱床地帯の指標植物となる。重金属を固体内に濃集する特徴があり、カナダでの調査結果では、これを焼いた灰1トンあたり4グラムの金が含まれていた、との報告があるという。
金属鉱山の廃坑のあたりで、植物が極端に少ない場所では、このヘビノネゴザは独占的な群落を形成する。同じ株から毎年繰り返し発生するので、前年の株の上にヤチ坊主のように盛り上がってくる。
葉身全形
細かく切れた小羽片、先の尖った羽片など独特の雰囲気がある。
イヌワラビ にも良く似ているが、羽片の付根(柄)がイヌワラビでは長くはっきりしている。
2014/8/31 長野県 北佐久郡 立科町 女神湖畔にて
ソーラス
線形ないし鉤型のソーラス。
千葉県鎌ヶ谷市東中沢にて
鱗片
薄っぺらく、中心が濃い栗色、周辺が淡い褐色のツートンカラーとなる。
秋田県湯沢市愛宕神社にて
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