オーディオデザイン
HAS-3LB バランスラインセレクタ


HAS-3LBラインセレクター、木製のケースは自作。
上段はADコンバータのADC-1


Octaveのフォノイコライザ―EQ.2用のADコンバータは、SACD用に導入したADC-1を兼用していました。EQ.2とSACDは、XLRケーブルの抜き差しで切り替えていましたが、マイクロリッジ針のSUMIKO Stralingでは高音の粗が目立つ80年台44.1kHzデジタル録音のレコードの再生で、程よく高域を丸めるDL-103は、私の定番となり、その結果、DL-103が繋がっているEQ.2の出番もかなり増えたので、ラインセレクタを導入してワンタッチで切り替えられるようにしました。

パワーアンプDCPW240でもお世話になっているAudio Design製 HAS-3LB (3F-1M) と言います。バランス入力3回路切替が可能です.
1F-3Mという、出力を3つに切りかえるものもあります。
このオーディオデザインの社長様も存じ上げていますが、その製品は、いつも技術的に正しいアプローチと、その真っ当な説明で、たいへん信頼感を持っています。

切替スイッチとかは自作するのが私のやり方でしたが、今回は、最高級接点のロータリースイッチとかコネクターとかを集めるのは素人には無理っぽいし、デザインも美しいので、こちらを買うことにしたのでした。
 外の木製ケースだけは自作しました。トップの写真の通りです。


こちらがオリジナルの姿。ADC-1の方が奥行きが長いので、木製ケースで奥行きを延長しないと、ADC-1が上に載らないのです。配線も隠せますし。



3回路のうち2回路しか、今は使いません。なにか使い道はないかな。
ちなみに、ご覧の通り、
私はケーブルに大金は払いません。ここで音を調整する気はないので、格安ではないけれど、ごく普通のを使います。ただし、コネクターだけは、ノイトリックの金メッキにこだわります。切替機側のコネクタもノイトリックなので嵌め合わせ上の相性も良いです。

トップの写真の通り、セレクターの真上にADC-1はあるので、距離はわずかです。無駄に長いケーブルは使いたくないので、特注はできれば避けたいと、探してみると、CANARE製で30cmという素晴らしいのがありました。1本1500円。もちろん、コネクターはノイトリック。赤線、青線も選べますが、ちょっと品がないので、黒線にしました。

XLRケーブルでは、これ以上短いと、ねじれないので、コネクタの方向を合わせられなくなります。距離もちょうどぴったりです。





DP-720の横にこんな感じで並びます。箱の色は黒か迷いましたが、まあ、DP-720 の隣なら木目かなとか思いまして、こうなりました。
 発熱しないので、隙間なしで設計しています。ADC-1にもお揃いのケースを付けたくなりますが、こちらはかなりの発熱なので、やめておきます。

印象
 切替機なので、これで音が良くなるわけはないですが、なんか音までよくなった気がするくらい、スイッチの感触がいいです。もちろん、悪影響など、まったく感じません。さすがですね。気に入りました。レコードもSACDもすぐに切替て聴けますし。

現在の回路は以下のようになりました。


切替機とケーブル抜き差しの違いについて
ときどき、切替機(本機ではなく大抵もっと安いやつ)の評価で、抜き差しのときと、ぜんぜん音が変わった!だめじゃん! というのがあります。んー、それはなにか回路が変わっていないかな。ぜんぜん違うのは怪しい。
 回路上、抜き差しと切替機では、明らかに変わる点があるのです。それは
アースは切り替わらない、という点です。本機でも、XLRケーブルの外側のアースは、3回路とも繋がったままです。ケーブル抜き差しでは、このアースも切れますから、切替機とコネクター抜き差しは、回路上は等価じゃないんです。
 上図のとおり、私は、アースループを作らぬように考えに考えて、あえて、
EQ.2のアースを、プリアンプの接地点まで伸ばさずに
使っています。(プレーヤーとEQ.2間のアース線はもちろんつながっています)。
 こういうことを考えずに、下手な使い方をすると、巨大アースループができて、音が変わる、ノイズが増える、というのがあり得ます。切替機と抜き差しとで、音がすごく変わるなら、接点の質で変わったより、回路が等価でないことによるほうが、よほど可能性が高いのではないでしょうか。わたしなら、きっとそう判断します。

(2020年5月26日記)

 

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