紙龍紹介
紙龍の全容を紹介しているサイトがなかなか見つからないので詳細に(と言うほどでもないが)レポートしてみます。
ムック本『パソコンで作るペーパークラフト』に添付のCD-ROMから SHIRYU Professional がインストール出来ます。
有限会社イナズマのサイトでは[通常版]と[プロ版]と言うのが有ったのでムック本についているのは通常版だと思ったのですが、どうやら通常版と言うのは以前配布されていたバージョンのようです。
また、添付CD-ROMにはSHIRYU Professionalの操作を紹介したビデオクリップ(8.15MByte 有限会社イナズマのサイトでも配布されていますが、ナローバンドだと厳しいものが…)が入っています。
基本操作は非常に簡単なので、この手のソフトに成れている人ならこのビデオクリップを見ただけで殆ど理解出来ると思います。
SHIRYU Professionalを起動すると二つのウインドウが開きます。
左側がパーツを作成するツール、右側が全体の組み立てを行うツールになっています。
←クリックすると拡大画像が出ます。
パーツの作成は平面図を描いて押し出して厚みを付ける方法で行います。 |
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作成したパーツ同士は接続面を指定する事で自動的に向き合わせが行われます。 |
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接続面に指定した部分は展開図を作成した際に
のりしろになります。
色はカラーピッカーでの色指定、テクスチャ指定、面への直接描画の3種類の方法で行えます。 |
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モデルデータのインポート/エクスポート
インポート |
*.tmo : 紙龍の形状データ |
エクスポート |
*.dxf |
全体的な感想
押し出しで作成する箱を組み合わせて形状を作るのが基本なので、感覚としては積み木に近い感じがする。
作成出来るパーツに制限があり、ツール全体の操作性がこなれていない感じがする。
モデル作成のアプローチの単純さ(というか思い切りの良さ)と、のりしろの分かり易さ、工作のやり易さを合わせて考えるに
小学校低学年位の子供をターゲットに考えるなら向いていると思う。
モデル作成の手法に起因する制限が大きいので精密なペーパークラフトのデザインは無理。
もう一工夫してくれれば世界が広がるのに…と思える点が多いのも残念。
Ex. 展開図をビットマップに吐いて、お絵かきツールで編集してから貼り付け直す事が出来れば精密な模様が描けるのに…
厚みの無い形状が作れればドラゴンの翼がもっと格好良くなるのに…
円柱が作れれば自動車とか応用が利くのに…
押し出ししか無いんだから辺はスプラインで描ければ曲面が作れて綺麗なモデルになるのに…
正多角形は一発で作れるようにしてほしいなぁ
DXFじゃなくてOBJでマッピングデータごと吐ければ3DCGソフトに持っていけるのに…
ついでにOBJのインポート(自分で吐いた物に限定でも良いが)出来ればマッピングの修正が楽なのに…
パーツ編集画面でテクスチャが常に表示されてないのはやりにくいなぁ…
展開図を編集出来ないと(余白が多くて)何か紙がもったいないような気が…
とかそういうところを改善してほしいです。
紙龍の中の人は結構ネットを見てるみたいなので書いておけば直してくれるかも。
積み木感覚の物と割り切って使う分には操作の簡単さと組み立てのやり易さは文句なしなので
ちょっと触ってみたい、小さい子供に(ペーパークラフトを)作らせたい(しかも労力を掛けたくない)パパさん・ママさんにはお勧めです。
※『パソコンで作るペーパークラフト』を使ってみた感想です。
『パソコンで作るペーパークラフト2』に収録されているバージョンは改善されているというレポートもあります。
(『パソコンで作るペーパークラフト2』は買ってないので同じ物なのか改良版なのか確認できてません。)
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