◆ 大貫 妙子 ◆

その昔は「シュガーベイブ」に参加していたことでも知られる 大貫さんですが、後にソロとなり、現在に至ります。通称「ター坊」。
僕は大学時代(1982 年くらいか)に下宿の友人からたまたま「Cliche」を 聴かせてもらい、こいつはいい! と感じて以来、ずうっとファンを 続けています。この「Cliche」というアルバムで壁をぶち破って花開いた、 という感じがあります。

しんみりしみじみとさせる曲を作り、歌ったら、日本のアーティストの 中で最も優れているのでは、と僕は思っています。
透明な声に、落ち着いたメロディ。なんといってもそれが魅力。 他に似たアーティストがいません。唯一無二の音楽、歌声。 求める世界のオリジナリティが高いために、いろいろと模索する期間も あったことと想像しますが、アルバムを重ねるほどに、純粋さを 増して来ています。音楽に取り組む姿勢に真摯で厳しいものを感じます。

「新しいシャツ」「突然の贈りもの」 などは、後世まで名曲として語り継がれることでしょう。 「ピーターラビットとわたし」 のような、かわいい路線も見逃せません。
大貫さんのアルバムは、どれをとってもハズレはないのですが、 僕のお勧めは、しみじみ路線では かわいい路線では といったところでしょうか。
また、TCHOU [1995] でブラジルサンバ、ボサノバに 気持ち良くはまり、新境地展開も進んでいます。

ベスト版もいくつか出ていますが、一枚で彼女のエッセンスを味わいたい、 という人は がグッドです。

自分の音楽アルバムを製作するだけでなく、CMや映画に関連した仕事でも 耳にすることが多くなりました。
「Shall We ダンス?」のテーマソングとか、 映画「東京日和」のサウンドトラックとか、 CD-ROM「Lulu」 のナレーションとか、 旅行記本を書いたりとか、 もちろん多数のCM音楽としても使われています。 活動範囲は広く、多才さを感じます。

◆ 作品やライブなど

・外部リンク →  大貫妙子オフィシャルホームページ
         http://onukitaeko.jp/

1992/10/08 Takakuni Minewaki
2007/05/06 last modified Takakuni Minewaki

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