◆ 大貫 妙子 ◆
その昔は「シュガーベイブ」に参加していたことでも知られる
大貫さんですが、後にソロとなり、現在に至ります。通称「ター坊」。
僕は大学時代(1982 年くらいか)に下宿の友人からたまたま「Cliche」を
聴かせてもらい、こいつはいい! と感じて以来、ずうっとファンを
続けています。この「Cliche」というアルバムで壁をぶち破って花開いた、
という感じがあります。
しんみりしみじみとさせる曲を作り、歌ったら、日本のアーティストの
中で最も優れているのでは、と僕は思っています。
透明な声に、落ち着いたメロディ。なんといってもそれが魅力。
他に似たアーティストがいません。唯一無二の音楽、歌声。
求める世界のオリジナリティが高いために、いろいろと模索する期間も
あったことと想像しますが、アルバムを重ねるほどに、純粋さを
増して来ています。音楽に取り組む姿勢に真摯で厳しいものを感じます。
「新しいシャツ」「突然の贈りもの」
などは、後世まで名曲として語り継がれることでしょう。
「ピーターラビットとわたし」
のような、かわいい路線も見逃せません。
大貫さんのアルバムは、どれをとってもハズレはないのですが、
僕のお勧めは、しみじみ路線では
- Cliche [1982]
- カイエ [1984]
- Purissima [1988]
かわいい路線では
といったところでしょうか。
また、TCHOU [1995] でブラジルサンバ、ボサノバに
気持ち良くはまり、新境地展開も進んでいます。
ベスト版もいくつか出ていますが、一枚で彼女のエッセンスを味わいたい、
という人は
がグッドです。
自分の音楽アルバムを製作するだけでなく、CMや映画に関連した仕事でも
耳にすることが多くなりました。
「Shall We ダンス?」のテーマソングとか、
映画「東京日和」のサウンドトラックとか、
CD-ROM「Lulu」
のナレーションとか、
旅行記本を書いたりとか、
もちろん多数のCM音楽としても使われています。
活動範囲は広く、多才さを感じます。
◆ 作品やライブなど
・外部リンク →
大貫妙子オフィシャルホームページ
http://onukitaeko.jp/
1992/10/08 Takakuni Minewaki
2007/05/06 last modified Takakuni Minewaki
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