作品名:ルル LULU
(日本語 & 英語・Macintosh & Windows バージョン)
原作者:ロマン・ヴィクトール・プジュペ Romain Victor-Pujebet
発行元:ブレイン、東北新社、サテライト、ボイジャー
販売元:三修社 1998年8月3日 第1版発行
定 価:4,600 円
ISBN4-384-04007-5 C0876 \4600E
(c)1995 Romain Victor-Pujebet (c)1995 Organa
日本語版 (c)1996 VoyagerJapan / Ariadne / Tohokushinsha / Satelight
この作品の存在を知ったのは 「大貫妙子 Pure Acoustic Concert 1996」 の中で、彼女が Lulu 日本語版の朗読を担当した、 と話したのがきっかけだった。 その後しばらくして大きな書店に寄った際、CD-ROM コーナーに この Lulu があるのを見つけ、あ、これだっと思って気になって 買ったのだった。
CD-ROM をセットして、アイコンをダブルクリックすると
コンピュータの画面上に1冊の本が現れ、ページをめくって
読み進んで行くことができる。
でもただの本ではなくて、大貫妙子による魅力的な朗読が聴けたり、
挿し絵をクリックしてアニメーションを見たりすることができる。
(例えば挿し絵の中にルルが現れて、可愛い踊りを見せてくれたり、
ジャングルの中からいろいろな動物が現れて走り抜けて行ったりする。)
クリックの楽しみはいたる所に仕込まれていて、時にはストーリー展開に
重要なかかわりを持っていたりする。
(ガイドブックを参照しながらでないと、見逃してしまうクリックポイントが
あるのがちょっと不満。)
ストーリー、音楽、朗読、挿し絵とアニメーション、 そのへんのマルチメディアの組み込み具合は、とてもうまく バランスされている。 コンピュータだからと技術を自慢するような感じはなく、オーソドックスな 印象さえ受けるが、全てはストーリーをひきたてるためのもの。 自然に楽しく読み進んで行ける。
この広い宇宙の中で、お互いにひとりぼっちの子供同士が巡り会う、
ストーリーは山あり谷ありで、わくわくと引き込まれる。
登場人物のルルやネモはとても魅力的なキャラクター。
途中で中断しようとすると「もう終わっちゃうの?」と聞かれて、
なかなかコンビュータの前を離れられない。
T.Minewaki / minew@post.email.ne.jp