化粧坂(けわいざか)切通

化粧坂(けわいざか)切通は扇ヶ谷から源氏山に上る北斜面にある。 舗装された車道も終わると、鎌倉独特の砂岩に掘り込んだジグザグの急坂になる。ここが化粧坂切通だ。グリーンウッド氏は鎌倉に住んで26年になるが、扇ガ谷も源氏山も歩いたが、まだ化粧坂は登ったことがなかった。2007年10月、ようやくこの坂を登る機会を得た。ノースウエスト・フォーラムの仲間を案内してのことだ。

2008/1/27再度この坂を登った。冬で、湧き水が凍結して危険な状態であった。前回気が付かなかったが名越切通と同じように道の真ん中に置石を残してあって騎馬軍団が容易に移動できないようになっている。

化粧坂切通と置石

源氏山は北条政子の墓がある寿福寺の裏手の山だ。源氏山 西側には銭洗い弁天がある。

「化粧坂」又は「形勢坂」と書いて(けわいざか)とよむ。昔平家の大将を討取り、誰の首か確認しやすくため、その首に化粧をしたことによるとの説がある。また昔この坂の麓(ふもと)に遊女のいる所があったのでその名があるとの伝えもある。吾妻鑑(あずまかがみ)にはその名前はないというが、この坂は鎌倉七口(ななくち)または鎌倉七切通の一つであり、鎌倉を攻めるにも守るにも重要な地点であった。1333年5月に新田義貞(にったよしさだ)の軍が鎌倉に攻め入って以来しばしば戦場となった所である。

ところで鎌倉七切通とは化粧坂、亀ヶ谷坂(かめがやつざか)巨福呂坂(こぶくろざか)朝比奈切通(あさいなきりとおし)名越切通(なごえきりとおし)極楽寺切通大仏切通である。

化粧坂は世界遺産登録をめざしている国指定史跡の一つである。

黒文字は世界遺産登録をめざしている国指定史跡

April 13, 2007

Rev. January 27, 2008


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