朝比奈切通(あさいなきりとおし)

グリーンウッド夫妻は1998年頃の夏、朝比奈切通探訪の散歩にでかけた。バスで鎌倉霊園の前を通過して環状4号の朝比奈バス停で下車。そこから朝比奈切通に向かって坂を登った。頂上には磨崖仏がある。峠を越えて下り坂に入ると道はぬかるみになり太刀洗川の岸にそって下るようになる。ちょうどマウンテンバイクがはやりだした頃で泥んこになってバイクを楽しむ若者達を会った。 ここには鎌倉五名水の一つ梶原太刀洗水(かじわらたちあらいみず)がある。十二所神社バス停からバスを拾う。

2008/2/10、グリーンウッド氏は梶原太刀洗水と切通の写真撮影のため、2度目の訪問をした。鎌倉から歩いてところどころ見物しながらの往復である。鎌倉市は この切通を世界遺産への登録をめざして国指定史跡の一つとして整備中であった。 最高地点には磨崖仏があり、かってここに屋根をかけてあった跡が残っている。

朝比奈切通の磨崖仏 2008/2/10写真撮影

朝比奈切通は古都鎌倉と天然の良港六浦(むつうら)を結ぶために第3代執権北条泰時の時に 掘削したものである。和田義盛と巴御前(木曽義仲の愛妾)の間に生まれたとされる朝夷奈義秀が工事を担当したのでその名がついたという。六浦にあった称名寺は 北条一族の一支流の金沢氏の別荘のような使われ方をしていたため、称名寺に貴重な文庫 を疎開していて消失をまぬがれたといわれる。その貴重な文書は家康がかなり持ち出しで現在は東大などに保管されているという。

黒文字は世界遺産登録をめざしている国指定史跡

April 18, 2007

Rev. February 11, 2008


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