1. アイデアをデッサンする
2.
実物大にデッサンを書く(スケール出し)
3.
ボール紙で原寸大の模型を作る
4.
模型を分解し、それを型紙として銅板にケガキ、切り抜き

5. パーツ毎に、ナマシなどの操作を加え、叩いて立体に
6.
パーツごとに、溶接をして仕上げる
7. 各パーツを組み立てる
8.
取り付ける

 7] 各パーツを組み立てる

 

ここまで来ると形が見えてくる。

たいていはいくつかの作品がグループ毎に進行していくので、

工房の騒音がひとしきり落ち着くのも、この頃である。あちこちでため息が漏れると、軽い槌音がしばし響く。最後の調整段階である。

 

 

 

 

実際は[6]と[7]の工程は前後して進行していく。
この段階で、少女の髪の毛はすでに出来上がっているが、顔と首の角度を何度もこうしてチェックする。

 

もう全てのパーツが完全に出来上がっている。この直後に髪の毛を付け、ヴィオリンを首にあてて完成した。 

 

この人形は「鳥の詩」と題され、他の作品と対で置かれる作品とのこと。

赤川氏とのお別れまであと数時間。最後の最後まで、なごり惜しそうに刷毛でおめかしまでしてやっている。

この子はこの日、九州の大分までの旅に出た。

 もどる | 7  つぎ

  制作過程のトップに