彼のデッサンがいかにしっかりしているかは、下の完成作品とくらべるとわかると思う。当然のことだが、三次元の作品を作るにはしっかりとしたデッサン能力がないとそれを具体化していくことはできない。
赤川氏は、その時々の注文に応じてイメージを膨らませるために、ある時は旅に出、あるときは小説の中に遊ぶそうだ。
「いつも心を柔軟にして、おおらかな気持ちでいないと、人の心を和ませるような良い作品はできないよ」
行田の町の中央通りに39w体の日本的な人形を頼まれた時には、台湾からヨーロッパへと数週間に渡る旅に出てしまった。
「異文化の中に身を置くことで、日本を客観的に見ることができて、旅行をしながら和服を着た童の絵をどんどん書いた」というから面白い。