1. アイデアをデッサンする
2.
実物大にデッサンを書く(スケール出し)
3. ボール紙で原寸大の模型を作る
4.
模型を分解し、それを型紙として銅板にケガキ、切り抜き

5. パーツ毎に、ナマシなどの操作を加え、叩いて立体に
6.
パーツごとに、溶接をして仕上げる
7.
各パーツを組み立てる
8.
取り付ける

3] ボール紙で原寸大の模型を作る

 

 

工房に入ると、あちこちにこういった物がぶら下がっていたり、置かれていたりする。

仕付け糸の変わりにテープが使われているが、洋裁の立体裁断を思わせる。

 

  

 

少年の頃、母親が洋裁をしているのを見て、型紙からどんな服が出来上がるのかを興味深く見ていたという。

その後、自分でもプラモデルでたくさんの模型を作って遊んだ。そんな経験が、この作業をする上で大いに役立っているそうだ。

そういった遊びを経験していない若い作家達は、ここのプロセスでつまずくことが多いとか。

「子供時代に自分の手足を使って伸びやかに遊ぶ」という成長の過程もこの分野では大切な要素となるらしい。

 

洋裁の立体裁断という言葉を連想しないだろうか。

学生の頃数学が好きで、微分、積分、中でも三次元の関数はおもしろかったと懐かしそうに話す。問題を解いていると楽しくて考えてばかりいるから、試験に関係ないことだけ勉強しちゃってね...

氏と話ていると、話は止めどなく展開して、ここでは教育問題に繋がった。

さて、次は、この立体を解いて型紙通りに銅板に線を引き、切り取っていく作業。

ここで初めて銅板との取り組みが始り、お弟子さん達の出番はここからになる。

 
 

 

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