ジョン・ダール監督、ポール・ウォーカー、スティーブン・ザーン、リリー・ソビエスキー。
ルイス(ポール・ウォーカー)は、幼なじみのヴェナ(リリー・ソビエスキー)と車で帰省する予定。その前にソルトレイクシティに遠回りし、5年会っていない兄フラー(スティーブン・ザーン)を保釈させる。フラーが買ったCB無線での、ちょっとした悪戯で"ラスティ・ネイル"と名乗るトラッカーに付け狙われる…。
単なる「激突!」のリメイクの様な想像をしていたが、予想を遙かに超えてなかなか面白かった。それほど新鮮なネタは無く、正当なホラーものであるが、押さえた恐怖感がなかなか上手い。
向井寛監督、大河内奈々子、松岡俊介、川崎麻世、山咲千里、浅茅陽子、小川眞由美、ジェームズ三木、柳沢慎吾、真矢みき、モロ師岡、林泰文、大竹まこと。
豪華客船飛鳥に100組の離婚希望夫婦たちが集められた10日間の船上の旅の群像劇。
主軸は、ディレクター大輔(松岡俊介)とレポータの香里(大河内奈々子)ではあるが、なんともメインとなる軸が曖昧、ダラダラしていて、おのおののエピソードに何の面白みも無い。まったく退屈な映画。
小野田嘉幹監督、加藤剛、賀来千香子、西田ひかる、榎木孝明、増沢望。
下総国佐原村の名主・伊能忠敬(加藤剛)は隠居後、深川黒江町に住み移り、浅草蔵前にある司天台の天文方役・高橋至時を師としていた。子午線を測るという長年の夢を果たすため、忠敬56歳の寛政12年4月、次男の秀蔵らを従え、蝦夷へ向かい150日の長旅に出る…。
江戸モノには興味があって「江戸の科学者」などで伊能忠敬については概ね知っていたが、改めて映画で見るのも結構面白かった。ドラマとしてはちょっと地味ではあるが、硬派な面白さは出ていたと思う。ラストはやや曖昧に終わらせているのは残念。
間宮林蔵(増沢望)は結構、悪役っぽい怪しい描かれ方。内縁の妻、栄(エイ-賀来千香子)は詳細は判ってないけど賀来千香子と加藤剛ってのは、違和感感じる。
俳優座創立五十五周年記念作品(なぜ55年で記念?)
→ 「伊能忠敬 - 子午線の夢-」
Official Website - 東映website内
→ 歴史的偉人
伊能忠敬 - 千葉県佐原市のサイト内
→ 「間宮林蔵の世界」-
間宮林蔵の子孫によるサイト
ドミニク・セナ監督、ジョエル・シルバー製作、ジョン・トラボルタ、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー。
引退した世界一のハッカー、スタンリー(ヒュー・ジャックマン)の元に、ジンジャー(ハル・ベリー)と名乗る美女が現れ仕事を持ちかける。そのゲイブリエル(ジョン・トラボルタ)の指揮するソードフィッシュ作戦は、銀行から95億ドルを頂こうというもの…。
出だしの爆破シーンが何しろ凄い。この影像だけでも十分映画的な価値がある。その後の展開も、適度なミスディレクションをばらまきながら、いいテンポで展開してくれる。
コンピュータに詳しいなら、この映画の中のクラッキングや、用語がいかにもいい加減なのにイライラするかもしれないが、まあその点を差し引いてもかなり面白い。
内容を真剣に捉えれば、米国同時多発テロが起きた今はこの映画は微妙な内容を扱っている気がする…。
そういえば、主役のヒュー・ジャックマンのウルヴァリン、ジンジャー役のハル・ベリーのストームと「X-メン」つながり。
→ 「ソードフィッシュ」 Official Website
ヤン・ユノ監督、チェ・ミンス、チャ・スンウォン、ユ・ジテ、キム・キュリ、パク・サンミョン、チョン・ジュン、キム・スロ、ホ・ジュノ、チョン・エリ。
舞台は韓国釜山、原因不明の火災が次々と発生。相棒インス(ホ・ジュノ)の殉職に責任を感じる消防士サンウ(チェ・ミンス)、新しい相棒ヒョンテ(ユ・ジテ)、火災調査官のミンソン(キム・キュリ)らは、放火犯ヒス(チャ・スンウォン)を追う…。
当然の事ながら「バック・ドラフト」を連想させるが、サイコ・ミステリー仕立ての作り方が上手い。それぞれの人物の背景、心理が判りにくい事など、整理されてない部分が多いが、そんな欠点を補う勢いがあるのは、最近の韓国映画そのままか。
それにしても、インスとミンソンが恋人同士だったってのを一枚の写真をチラっと見せて説明するのは、かなり厳しい…。
→ 「リベラ・メ」 Official Website
川原圭敬監督、田辺満脚本、三浦友和、清水美砂、倍賞美津子、鴻上尚史、かとうかずこ、伊佐山ひろ子、春風亭柳昇、牛原善三、田口浩正、建みさと、西村雅彦。
ある都心郊外、羊が丘一丁目、おしゃれな高級住宅地。自治会長の川喜多(三浦友和)、副会長林田(鴻上尚史)は、元自治会長の安枝(倍賞美津子)の証拠を見つける…。
豊富な俳優を使っていながら、かなりしょうもない映画にしかなっていない。町内のいざこざというネタ自体はかなり面白いと思うのだけど、それを過激に発展させる事も無く、深く考察する事もなく、ダラダラとして展開させていてかなり退屈。あと、3ひねり、4ひねりしないと映画として成立しないのでは。
→ 「田園のユーウツ」 Official Website
アイバン・ライトマン監督製作、デビッド・ドゥカブニー、オーランド・ジョーンズ、ジュリアン・ムーア、ショーン・ウィリアム・スコット、テッド・レバイン。
アリゾナの砂漠に落ちた隕石から謎の生命体を発見した生物学者のアイラ(デビッド・ドゥカブニー)、地質学者のハリー(オーランド・ジョーンズ)。しかし、ウッドマン将軍(テッド・レバイン)、アリソン(ジュリアン・ムーア)らの軍の調査部隊により占拠される…。
ストーリ展開としては、ライトマンが監督した「ゴースト・バスターズ」そのまま。CGなどの技術により、色々な生命体の面白さは出ているが、余りに単純、深みのないストーリ。まあ、軽く笑って楽しめばいいという点ではある程度成功しているか。
「X-ファイル」モルダーのドゥカブニー、「ハンニバル」クラリスのムーアと、今までにないコメディアンの面を見せようとしているが、成功しているとは思えなかった。
「エボリューション」のアニメ版を見たけど、なんか、どーしようもないアメコミだった。
→ 「エボリューション」
Official Website
鈴木清順監督、伊藤和典脚本、前田米造撮影、樋口真嗣特撮、木村威夫美術監督、江角マキ子、山口小夜子、韓英恵、永瀬正敏、樹木希林
、加藤治子、沢田研二、平幹二朗。
皆月美有樹(江角マキコ)は、謎の殺し屋組織「ギルド」のナンバー3"野良猫"。代理人である上京小夜子(山口小夜子)から連絡を受けるるが標的は、別の殺し屋"生活指導の先生"と重なっていた…。
まあ、基本的にはストーリはどうでもよくて、清順節を楽しめばいい映画。好き勝手に遊んでいて、その楽しい気持ちが伝わってくる。この影像感覚は他に無いモノで貴重。清順好きには文句なくお勧め。
ロケの多くが江戸東京たてもの園で撮られているけど、ここはやはり絵になるなあ。意外なとこで子役の韓英恵がいい味出している。
→「ピストル・オペラ」 Official
Website
ピーター・ハイアムズ監督、シャン・シンシン-スタント監督、ジャスティン・チェンバーズ、ティム・ロス、カトリーヌ・ドヌーブ、スティーブン・レイ、ミーナ・スパーリ。
1625年、フランス。ダルタニアン(ジャスティン・チェンバーズ)は近衛銃士隊に加わるためにガスコーニュの村から、育ての親のランシェ(ジャン・ピエール・カスタルディ)と共にパリに向かう。パリは、ルイ13世の側近リシュリュー枢機卿(スティーブン・レイ)とその軍隊を率いるフェブル(ティム・ロス)の謀略に満ちていた…。
三銃士の剣劇と香港のワイヤーアクションの融合という点だけで観に行ったけど、確かに剣劇のシーンはなかなかいい。ちょっとカンフーが強いかなという動きも新鮮で面白い。ストーリ的には粗いけど。
ダルタニアンのジャスティン・チェンバーズは、デビュー作「ウェディング・プランナー」ではヘンなイタリア人だったが、今回は主役として立派。意外によかったのがフランス女王のカトリーヌ・ドヌーブで、勝ち気な性格が上手く出ている。ミーナ・スパーリも「アメリカン・ビューティー」より美しくなった感じがする。
萩野憲之監督、高橋克彦原作、谷口トモロヲ、中本奈奈、水野ゆふ、石立鉄男。
「血と暴力」の小説家・佐藤英一(谷口トモロヲ)は、実家の床下から自分の生年月日が刻まれている骨壺と古文書を見つける。恩師の大学教授大野(石立鉄男)に相談する中、浮かび上がる人柱の伝説、そして姪のさと美(中本奈奈)…。
神経を逆撫でするような全体の暗く沈んだ雰囲気と、谷口トモロヲの演技が上手くあっていていい。物語自体は判りやすいとは言えないし、テンポもそれほどいいとは思えないのだけど、この気持ちのワルさはなかなか上手い。
→ 「私の骨」 Official
Website
パット・オコナー監督、キアヌ・リーブス、シャーリーズ・セロン、ジェイソン・アイザックス、グレッグ・ジャーマン、リーアム・エイキン。
運転免許の更新試験で出会ったサンフランシスコの一流広告会社クリエイティブ・ディレクター、ネルソン・モス(キアヌ・リーブス)とサラ(シャーリーズ・セロン)。サラは11月の1か月間だけ、二人で一緒に暮らすことを提案する…。
予告編の内容そのまま、そこから想像出来る内容そのまま、ラストのあまりのあっけなさにも唖然…こんなもんでいいのだろうか。シャーリーズ・セロンは魅力的だけど、それに対するキアヌ・リーブスは無骨な感じしかしない。…いや、演技以前にこんなストーリではどうしようもないか。
→ 「スウィート・ノベンバー」official
Website
ローレンス・グーターマン監督、ジェフ・ゴールドブラム、エリザベス・パーキンズ、アレクサンダー・ポラック、字幕版の声の出演はトビー・マグワイア、アレック・ボールドウィンなど。
世界では古代から猫派、犬派の争いが繰り広げられていた。猫のミスター・ティンクルズは、犬アレルギー薬の完成間近のブロディー教授(ジェフ・ゴールドブラム)を狙っていたが、それを阻止しようと犬派はトップエージェントを派遣。しかし手違いからポケットビーグルの子犬、ルーを送り込んでしまった…。
まあ、どうでもいい映画か。「ベイブ 都会へ行く」などで進歩した、動物の実写技術を使っているけど内容はまるでどーでもいい映画になっている、もったいない。まったく面白くなかったが、子供や動物好きには受けがいいのだろうか…疑問である。
→ 「キャッツ&ドッグス」Official
Website
松浦雅子監督、加賀美早紀、オダギリジョー、加勢大周、阿部寛。
レイプ、家出、自殺未遂のあおい(加賀美早紀)を助けたのはトシ(オダギリジョー)からの一通の間違いメール。あおいは、スカウトマン金井(加勢大周)の紹介でキャバクラ、そしてアダルトビデオへの出演しながら、トシとの出会う事になる…。
過激な設定をしながらも、全体ではまったくの純愛物語。それが設定と遊離してしまっていて、違和感を感じる。ラストの陳腐さもかなり酷い。加賀美早紀もオダギリジョーも悪い演技とは言えないし、映像も時々いい部分があるのに、残念。
原作は未読なのでなんとも言えないけど、こんな感じでベストセラーになってしまうのか。なんか疲れた世相を感じてしまう。
観客は、高校生ばかりって感じだった…なぜ??
→ 「プラトニック・セックス Platonic
Sex」 Official Website
→ 原作「PLATONIC SEX」感想
ロブ・コーエン監督、ポール・ウォーカー、ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナー・ブリュースター。
ロサンゼルス郊外で、改造車によるトラック強盗が頻発していた。一方、ストリート・カーレース界のカリスマ的存在ドミニク(ヴィン・ディーゼル)に、新人の挑戦者ブライアン(ポール・ウォーカー)が挑戦を挑む。ブライアンはドミニクの仲間となり、彼女の妹ミア(ジョーダナ・ブリュースター)にも引かれていく…。
ストーリ的にはなんとも粗っぽいけど、300Km近いスピードの疾走感はそれをチャラにしてくれる迫力。もうちょっとちゃんと作り込めば、もっと面白くなったのに。「ドリヴン」もそうだけど、CGとの合成を巧みに使ったカーアクションの影像表現はいい。エンジン内部までの描写は、「頭文字D」っぽくて面白い。
しかし、あれだけの装備とテクを使って、盗むのはDVDプレイヤーってのは、どーいう事??。
タイアップで、クレジットのバックにしか流れないけどDABOのラップがかっこいい。
→「ワイルド・スピード」 Official
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