超不定期更新コラム

泡の魅力?

クリスマスということで、やまやを覗いてみたら泡モノが飛ぶように売れていた。24日は外食で済ます予定の我が家では、シャンパーニュなどを家で開ける予定はないが、きっと食前酒として一杯ぐらいは飲むだろう。あと、今年の大晦日は「世紀末」ということで、多くの泡がその瞬間に開けられることだろう。ということで、今日は泡のはなし。

冒頭からいきなり恐縮だが、 実は私は泡モノってあんまり得意じゃない。

鋭い人はHPのコメントでおわかりかもしれないけど、私の場合、感想を書くときに一番悩むのが泡モノと極甘口の白ワインなのだ。
ソーテルヌの白などは、実のところ
色=黄金色
香=セメダイン
味=甘くてコッテリ
で終わってしまいたいところを、なんとか修飾語を並べて文章にしているといったのが実情。(^^;

泡モノはなにが苦手かというと、イースト香と炭酸だ。
強烈なイースト香に支配されているコッテリしたシャンパーニュなどはグラスに鼻を近づけてひと嗅ぎしただけでもう勘弁、と言いたくなる。なので、大変罰当たりと思いつつ、クリュッグなどはあんまり好きじゃない。
加えて炭酸が味わいの微妙なニュアンスをかき消してしまうような気がするのだ。

そんなわけでどうも泡モノは敬遠しがちがっため、いまだにブラン・ド・ブラン(シャルドネだけで作られたシャンパーニュ)とブラン・ド・ノワール(ピノノワールとピノムニエで作られたもの)の区別すらおぼつかない。

まあ自分でも滅多に買わないしね。

ワインマニアの中には大のシャンパーニュ通の方もおられて、彼らを見ているとうらやましいなあ、と思う。なにがうらやましいって、「シャンパーニュが好き」っていうと、なんだか格好良いじゃないですか、粋人みたいで。

「好きなタイプは?」と聞かれて「泡モノにはうるさいです。」なんて言ってみたいものだなあ。
でもって、「シャンパーニュで食事の最初から最後まで」通したりするのって、すごく憧れるんだけど…。

ちなみに「粋人」の方々と話をしてみると、よく注意されるのが、「シャンパーニュは保存に敏感だ」という話。並行モノなどで入ってくるものはかなりコンディションが悪いものが多いとのことなのだ。
シャンパーニュって、わりと人工的な製法だし、炭酸に守られている?感じもあるので、タフなのかと思うとそうでもないらしい。きちんと保管されているものとそうでないものとでは味わいが雲泥の差だそうだ。
となると、たとえば私はどうも「ドン・ペリ」を美味しいと思ったことがないんだけど、それなどは状態のよくないものを飲んでいるからかもしれない。
というわけで、そのうち正規モノと並行モノを並べて試飲でもしてみようかなと思ってみたり。

そんな泡オンチな私ではあるが、来年早々、スゴイものを飲む予定になっているのだ。某氏が「白いカラスを見つけるより難しい」と書いた超レアもの。私なんぞが飲んでよいものかとちょっと気がひける気もするんだけど、逆にこいつが私のシャンパーニュ感に対するブレークスルーとなってくれるかもしれないとも思っている。詳細はまたその時ということで、乞うご期待♪

最後に、
私が今年飲んだ中で印象的だったものや気になっているものをいくつかピックアップしてみた。

Becker Grand Royal Brut90
青葉台のワイン会で藤井座長が持参されたもの。さすが泡好きの座長、あまり知られていないがすばらしいシャンパーニュを紹介していただいた。粋人は違いますなあ。ちなみにタイユヴァンで購入できるとのことなので、先日行ってみたが、残念ながら売りきれだった。

ルイズ・ポメリー88
頂きもの。長らく放っておいたので、きっと悪くなってると思い、なんでもない普通の日(一応11111ヒット記念?ではあったが。)に開けたんだけど、思いのほか美味しいくて驚いた。ルイーズに限らず、ポメリーって結構私好みみたい。

サロン・ブラン・ド・ブラン88
     〃        83
88は自分が主催したワイン会に持参したもの。83は青葉台のワイン会でTさんが持参してくれたもの。さすがTさん。粋人は違いますなあ。(^^;
サロンは値段も高いけど、高いなりの満足感があると思う。今、私が好きな銘柄をひとつ挙げろと言われたらたぶんサロンを挙げる。
ちなみにTさん情報によるとポル・ロジェのブリュットなども相当良いらしい。

アラン・ロベール・メニル・セレクシオン
「ボナペティ」で行われたワイン会時にえりかさん持参。チョイスは「白ワインの伝道師」Jordanさん。さすが粋人は違いますなあ。(^^;
このシャンパーニュはいままで経験した事のないような味わいだった。なんというか、スティルワインに近いような味覚なのだ。

タルラン・ブリュット・キュベ・ルイ
平野弥さんで行われたワイン会で飲んだもの。状態もよくCP抜群と思った。
これはたしかのへさんチョイス。さすが粋人は違いますなあ。

ルイ・ロデレール・クリスタル・ブリュット94
クリスタル・ブリュットはファンも多いが、私はまだ2回しか飲んだことがないし、あまり好き嫌いを語れるレベルではない。やっぱ凡人はダメですなあ。
それならなんでここに挙げているかというと、うちのカミサンがこれをどうしても飲みたいと言ってきかないのだ。なので、我が家の年越しはたぶんクリスタルになることでしょう。 誰かクリスタル安く買える店知ってたら教えて〜。