2000年8月24日(木)〜
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日時 2000/8/24
銘柄 Ch.オーカルル97
産地 仏>ボルドー> フロンサック
購入店 いただきもの
コメント

色は中心に黒みがかった濃いガーネットで、縁は紫の色調。香りはプラムのコンフィ、ブラックチェリー、カカオ、甘草、丁子、湿った黒い土。味わいの第一印象は非常になめらか。果実味はよく熟していて凝縮感があり、タンニンはやや粉っぽく、シルキーとまではいかないまでもコットンぐらいの質感はある。その一方でしっかりした酸がバランスを保ち、ボディがダルになるのを防いでいる。やわらかくふくよかなメルロのよさがよく出たワイン。【84】

感想 会社の同僚からいただいたワイン。フロンサックのワインはこのHPでは初めて。常温で夏を越しているのでどうかと思ったが、吹いた跡もなく、飲んでみた結果も良好。やわらかな味わいは期待以上で、正月に飲んだE&Jガロのメルロと似ているが、こちらの方がよりボディがしっかりしている。3000円台で購入できるのならおすすめだ。


第2回青葉台ワイン会
「青葉台ワイン倶楽部」第2回のワイン会は、かもしださんのお宅にお邪魔しての白ワイン三昧。出席者は、かもしださんご夫妻、Tさん、のへさん、ちょっと風邪気味のお座長、新川酒店竹之内さん、それに私とカミサン。白ワイン特集と言いながらも、持ち寄られたワインはリースリングもソーヴィニヨンブランもない不思議なラインアップ(笑)。と言っても、それはそれで、結果的にはこういう場でしか飲めないような個性的なワインを満喫させていただいた。ちょびさんのハワイアンキルトの傑作もこの目で見れたし、実に充実したワイン会だった。

銘柄 クレマン・ド・ロワール・Quadrille (ラングロワ・シャトー)
仏>ロワール
感想

黄緑がかった中程度のイエローで、気泡はやや粗めだが勢いがある。香りはリンゴ、カリン、白い花、ややイーストやバニラなどのクリーミーな香りも。味わいはさわやかな第一印象。果実味は豊かで生き生きとしてやや甘みを伴い、シャープな酸とのバランスがよい。ボリュームは比較的軽めで、気泡の活発さとあいまって、溌剌とした味わいが魅力的。 食前にふさわしい一杯だ。
【82】

銘柄 Becker Grand Royal Brut90
仏>シャンパーニュ
感想

やや黄金色がかった中程度のイエローで、気泡はとてもキメ細かく勢いも十分。香りは洋ナシ、白桃、軽く焼いたトースト、ヘーゼルナッツ。味わいの第一印象はやわらかく芳醇で、口中でイーストの香りがパッと広がる。豊かな果実味はやや旨みもともなって、 落ち着いた酸とのバランスもよく、ほどよいコクのあるボディ。余韻も長く、深みのある味わい。すばらしい。
【89】

銘柄 BELONDRDE y LURTON97
スペイン> ルエダ
感想

私が持参したのは先日飲んだばかりのスペインの白。色は輝きのあるやや濃いめのイエロー。香りは白桃、洋ナシ、ハーブ、シナモン。ややミネラルの要素も。味わいはなめらかで、ハチミツのような甘味を伴った果実味、おだやかな酸、フィニッシュにはやや苦味も伴う。全体の構成は中程度でやや酸が乏しくのっぺりした感もある。
品種は当地の特産「ヴェルデホ」だが、飲んだ感じは前にも書いたようにマコンあたりのシャルドネに近い印象。
【82】

銘柄 アリゴテ85(エティエンヌ・ソゼ)
仏>ブルゴーニュ
感想

これは珍しい80年代のアリゴテ。
色はややグリーンがかった中程度のイエローで意外に若い色調。香りははしばみ、重油、キノコ、シナモンなど熟成した香りが豊か。 アタックはなめらかでしっかりとしたしなやかな酸が感じられ、果実味は意外なくらい若々しく、後半には苦味が加わり、複雑な余韻を形成する。これはとても個性的な白だ。Tさんがフランスで買いつけ。
【88】

銘柄 Jean Michel Alquier98
仏>ラングドック VDP
感想

色は輝きのあるやや濃いめのイエロー。香りはとても個性的。グレープフルーツの皮、黄桃のネクター、アンズジャム、キンモクセイ。
味わいはローヌの白を連想させる。果実味は みずみずしくジューシーで、酸は丸くバランス的には控えめ。それでいてコクがあるんで、全般にヌルッとした独特の印象。アフターにはやや苦味を伴った果実味。品種は南方系のヴィオニエやルーサンヌなどの混醸だそうだが、安いコンドリューよりよほど良いとの声も。
【85】

銘柄 バローロ・スペルス91(GAJA)
伊>ピエモンテDOCG
感想

ロールキャベツに合わせて、ここでかもしださんからGAJAのバローロ・スペルス。白が続いた中で、絶妙のタイミングでの赤。
色は中心に黒みがかった濃いガーネットで縁へのグラデが美しい。香りはブラックベリー、カシス。濃い赤い花のドライフラワー、黒オリーブ、それにさまざまなスパイス。味わいはスパイシーで、果実味はなめらかな中に凝縮感があり、酸は豊かでしなやか、タンニンはキメ細かくやや粉っぽい印象。それぞれの要素が上質でありバランスもよいところはさすがGAJA。まだまだ長期に亘って熟成しそうだ。
【89】

銘柄 ルーインステート・シャルドネ94
豪>西オーストラリア州> マーガレットリバー
感想

色は濃いレモンイエローで、粘性は高め。香りは濃縮されていて、南方系の柑橘類、パイナップルのシロップ漬け、濃い黄色の花、ミネラル、バニラ。 味わいは濃厚で、アタックからハチミツのような甘味を伴った果実味が口中に広がる。ボリュームは大きく、ふくよかでトロリとした印象だが、一方で酸もしっかりしているので、新大陸のシャルドネにありがちなボッテリしたところはなく、堅牢な骨格。余韻にも力強い果実味が長く感じられる。スケールの大きなシャルドネで、ある意味で新大陸のシャルドネの完成形といえるだろう。
【88】

銘柄 ビアンビニュ・バタール・モンラッシェ97( ポール・ペルノー)
仏>ブルゴーニュ>ピュリニーモンラッシェ村特級
感想

黄緑がかった濃いめのレモンイエロー。香りはエレガントで、熟したグレープフルーツ、カリン、ハチミツ、ミネラル、バターなど。味わいは絶妙なバランス感と構成の緻密さが出色。豊かな果実味はハチミツのような甘味を伴い、酸はしっかりしているが、角がとれて非常にまろやか。それでいて、全体の印象はピンと張ったような緊張感がある。余韻も長く、まさに非の打ち所がないシャルドネ。ルーインのような大きさ、力強さはないが、緻密さ繊細さでこちらの方が上手だ。
【91】