能力IDソート表の読み方

能力IDの主眼は、鉄板軸馬穴馬の発見です。この2点を見つけて的中率を上げるのが最大の目標です。

ここでは基本的な能力IDソート表の見方を説明しますが、これ以外に方法が存在しないわけではありません。
ご自分で研究されて自由に解釈されて結構です。

新聞で予想をおこなった場合には、30分以上の時間がかかりますが、「能力IDソート表」を使った予想は、1レースが2・3分で終了します。
そして、その予想内容は、かなり良い線まで絞り込めます。それから、新聞を見て実際の買い目を決めることになります。
ここの、説明は”能力IDソート表の見方”の部分だけですので、その意味を十分に理解してください。

[[ さらに、三連複・三連単・ワイドにも応用できるはずです、これはご自分で研究してください。 ]]

下図が能力IDソート表です。(出馬表を能力IDで並び替えたもの、右が上位で左にいくほど指数値が低くなってゆきます)

指数差はとなりの馬の能力ID値と引き算した値です、またここには人気差が表示されていますが、これは人気1位と人気2位および人気2位と人気3位の人気値を引き算した値です。

ご覧のように能力ID値を大きい順番に並び替えただけではありません。
能力IDの(値・差)、人気の(値・差)など予想に必要な色々な要素が含まれています。
慣れてくると新聞を読むよりも、この表だけで予想できるようになります。

つまり、馬の能力・状態/他馬との比較がこの表だけで予想できるのです。

2004年、東京2回8日、7レース
能力IDソート
馬番7が1番人気で指数差が4.7あり、さらに人気差が30.6あります。
この場合には堅い軸馬とみることができます、指数差が大きいほど信頼できる馬です。

軸馬が選定できたので相手探しになりますが、能力IDソート表によって探す方式は超簡単です。
「基本の始めに」に記載してありますので、そちらを参照してください。
前回はがちがちのレース例なので面白くもありません、新聞予想だけでも十分です(わざわざ能力IDを使う必要もない)。
次は軸が堅いレースのはずの例を見てみましょう。

2004年、東京3回2日、オークス
能力IDソート
馬番5はダンスインザムード(武豊)で単勝オッズは1.5倍の断然人気でしたが結果は4着に沈みした。
普通オッズが2倍以下の馬のくる確率は70%以上あります、つまり新聞予想でこの馬を消す理由は見つからない。

この表で指数差をみると1.2です、つまり他馬と比較した場合に飛び抜けて能力が高くはない。
つまり、この人気1位馬は人気がかぶりすぎていることを示しています。馬券的には消してもよいでしょう。

そこで予想に入りますが、人気1位馬が消えても大混戦です。
しかし断然人気の馬がいらないのですからどれを買っても高配当はまちがいありません。
ここで1・2着にきている馬(指数上位馬)の新聞批評を見ると血統的に距離延長は不安(マイナス材料)と記述されています。
素直に能力ID上位馬を選んで買えば的中する可能性があると言えます。

この能力IDソート表を配って予想してもらっているのですが(内々で)、1と7馬番の二頭を軸に選んで的中させた人がいました。

これも鉄板軸馬の例です。
2004年、中山3回8日、12レース
能力IDソート

1点で的中
ご覧のように私は1点で的中させました、どのように予想したのかの能書きを書くこともできますがあまり意味があるとは思えません。
しかし普通に予想していたのではなかなか的中しないのはたしかです、能力IDソート表の威力でしょうか。
これは実際に的中できた例を提示しているだけです。 配当金は10.8倍でした。鉄板軸馬でも千円です。

人気馬の指数値が低い場合の例です。
2004年、東京2回2日、11レース
能力IDソート
人気1・2位の馬の指数値が低い、これは消してもよいだろう(人気2位は微妙)、とくに人気1位は不用と言えるほど低い。

馬番11の指数差が4.5ある、これを谷があると呼ぶ。ほかに谷がない場合には上位3頭が抜けていると判断できるときもある。
(しかし、この例の場合、馬番2の指数差が4.8ある、第二の谷が存在しているので抜けているとは判断しにくい)

軸馬の選択
次の二通りが考えられる。
通常は人気1位を消した場合には人気2位を軸に選択するのだが、この例では人気1位の指数があまりにも低すぎるのと人気2位の指数もまた低い。
さらに人気差が1.1だ、つまり人気2位と3位を仕上がり具合で判断すると同一と言える。この例では、馬番13か8のどちらかを選択する。

能力IDソート表を使った汎用的な予想方法として、人気1位を消した場合には人気2位を軸に選択する(逆もあり)、しかし指数差が無い場合には穴馬の選択もあり得る、ただしこの場合人気5位までの馬から軸馬を選択するべきだろう。

軸馬は能力IDが上位の馬から選択することになるが、基本的には人気5位までの馬を選択したほうが当たる可能性が高いと言える。この例では、6・11・4が軸候補になる。

2004年、東京2回8日、8レース
能力IDソート
指数1位は人気2位の馬です、指数差はありません、人気差が20以上ある、人気1位の馬の位置が微妙なところです。
鉄板軸馬は指数1位で人気1位、かつ指数差が大きく、さらに人気差が20以上ある場合です。

穴馬候補としては指数値が大きい1・9・5・3馬番と人気よりも指数値が大きい11馬番でしょうか。しかしレース前にこの11馬番をみつけるのはかなり難しいでしょう。

このレースは結果的には人気1位が1着ですが大混戦を示しています、その証拠として2着にとんでもない馬が着ています。
何を見て大混戦と言えるかを説明すると、人気1位の馬の指数は6位である、指数1位馬の指数差が小さい、全体をとおして指数差が小さい、横一線と言える。

ここで人気1位の馬を軸に選ぶ場合の根拠としては、人気差が20以上ある点だけでしょう。しかしこの人気と言うファクターもかなり重要です。
この例で、もし人気差が30以上あるようだと逆に人気のかぶりすぎと判断できる。

最後にこれが競馬だというレース例を紹介します。
2004年、東京2回初日、12レース
能力IDソート
人気1位の指数がトップで指数差もダントツです、人気差も十分でしょう。ひと目で鉄板軸馬と決めるでしょう。
しかし、結果は3着にもきていません(12着)。

この場合にはどう読んだらよいのでしょうか、回避する手段がないのでしょうか?
負けた馬番1に乗っていた騎手は横山典弘でした。 (たしかに人気で危ない騎手かもしれません)
また別のレースで騎手が岡部幸雄の場合がありました、このときに勝った騎手が区切りの何百勝目でした。

予想する側からみると人気1位の馬は普通に走れば勝てるんだが、勝ちたくない理由があるとしか思えません。
馬主・厩舎・生産者・騎手・等々の思惑が複雑に絡まって競馬がおこなわれていると言うことなのでしょう。

説明例としてはこの程度でも十分ではないでしょうか。

あとは実戦を繰り返すと自然にデータが蓄積されていくので自分の予想方法が確立されてくるでしょう。
実戦とはいっても馬券を買う必要はありません、気になったレースだけ購入すればよいのです。
その他は能力IDソート表を見て予想だけをおこなって後は結果と照らし合わせて反省会をやって次に備える。

とりあえず実際のレース予想に使ってみてください、そうすればかならず競馬予想に必要な存在になります。

気を付ける点は、 思惑を如何に排除できるかが的中率を上げるこつです。
買わない時は問題ないのですが、買う場合にはどうしても思惑と欲が出てきます、その為に折角取れる目が出ているのに無理に高配当の馬を選択する傾向が高くなってきます。

(実際には新聞も見るためにこの馬は来ないとか好きじゃないなど根拠のない予想をして消してしまう傾向が出てきます、これを思惑買いと言う)

この予想方法を会得する、辛い修行がありますのでご紹介しましょう。

まず、その日の「能力IDソート表」を作成します。 それからテレビの前に座ってください。
そして、レース前・後で「能力IDソート表」を使って検討してください。 ん、おやー、という状態になります、必ずなります。
それから、本ホームページの説明を読んでください。 これで完璧です。

馬券を購入しなくても予想はできます。 自分が軸指定した馬が、1・2着にくるのを見ているだけでも十分に興奮します。
えっ、どこが”辛い修行”なのかって? 馬券購入しないで見ているだけ、これほど辛いものはないでしょう。