細木数子の著書、宿命大殺界に記載されている運命数表は平成19年までです。
しかし、未来(何年か先まで)の運命数表を取得するすべがないので違う方法で計算する必要に迫られました。

色々と調査したところ「宿命大殺界」は「四柱推命の命式」の一部を使っているだけなのに気が付きました。

「宿命大殺界」の宿命星運行表は、「四柱推命」の大運そのものです。
両者の違う点は、宿命星として新たな名称を割り当てているだけのものです。

以下では、宿命星運行表を算出する計算式の詳細について記載します。
(計算式の詳細を説明しているサイトを見たことがありますか?その意味でも画期的です。)

算出手順については他でも書かれてはおりますが、本サイトのように詳細に説明している(出来ている)ところはないようです。
これで宿命大殺界についての本質を知ることができるのではないでしょうか?

尚、より詳しい命式の計算式は姉妹サイトの「四柱推命」に掲載しております。


 命式

「四柱推命」では、この命式は占いのための重要なものですが、
四柱推命の命式  命式
「宿命大殺界」では、命式の一部を「宿命星運行表」を算出するためだけに使います。


 運命数とは

運命星を算出するための基準値になります。
土星人・金星人・火星人・天皇星人・木星人・水星人の6つを運命星と呼んでいます。

これは命式の日の「干」「支」の組み合わせにより確定されます。

  123456789101112      〜      495051525354555657585960
十干              〜             
十二支      〜     
十干と十二支を並べると数が違うので、2つづつずれていきます。
各組み合わせに番号を割り振ったのが上記です、星数などと呼ばれているようです。

土星人(1〜10)・金星人(11〜20)・火星人(21〜30)・天皇星人(31〜40)・木星人(41〜50)・水星人(51〜60)です。

つまり、運命数は、日の「干」「支」の組み合わせにより自動的に取り出せることが分ります。

参考知識:土星人(1〜10)の十二支には、「戌」「亥」がはずれていますが、これが土星人の空亡になります。
     上図から水星人(51〜60)の空亡は「子」「丑」なのがわかります。


 宿命星運行表とは

大運 大運

宿命星運行表

同一の年月日で表示させた、『四柱推命の「大運」』 と 『宿命大殺界の「宿命星」』です。

四柱推命宿命大殺界
比肩白照星
劫財妙雅星
食神光美星
傷官静雲星
偏財緑水星
正財大善星
偏官風行星
正官大木星
偏印火竹星
印綬香創星
ご覧の通り名称が違っているだけで同じ表であることが分ります。


 宿命大殺界とは

上図では、空亡が「午」「未」とすると、右側から探していき、3句と4句の場所が宿命大殺界となります。

「宿命大殺界」とは「四柱推命」で、空亡(別名:天中殺)と呼ばれているものです。
しかし「四柱推命」では、たんにそのような期間があるというだけで、特別に悪い意味はないようです。


 何歳運

上図で歳(節)の値が違うのに気付くでしょうか?
(0 4 14 24 34 44 54...)
(0 5 15 25 35 45 55...)

これは、日数/3をおこなったときの値です(立運と言います)。
このときに割り切れれば何の問題も起きませんが、余りがでた場合に複雑です。

(四柱推命側は、切り捨て)・(宿命大殺界側は、切り上げ)として計算しています。

当然ながら計算結果が違ってきますが、
切り上げにしたのは、細木数子氏の著書「宿命大殺界」の記載に合わせております。

(注意)四柱推命では、余りが1なら「切り捨て」、2なら「切り上げ」など別の計算式も存在しています。

「日数」について簡単に説明します。
生まれた月日から節入りまでの日数のことですが、生まれた日がその月の節入り日の前か後によって数える方向が変わります。
また大運では性別により順行・逆行が変わってきますので、命式での日数とは違ってくることもありえます。


 細かい部分

もう少し細かい部分についても説明します。
『何歳運』:
四柱推命では0〜10歳運までの11種類あるのですが、宿命大殺界では1〜10歳運までの10種類のようです。
したがって、0歳運の場合には、1歳運となります。

『時刻』:
四柱推命では、4番目の柱として時刻があり重要な意味を持っています。
宿命大殺界では、時刻は使いません(ありません)。

まず、節入りは時刻まで決まっています。 例えば、節入り(12:00)としますと、
生まれた時刻が(10:00)ならば節入りですが、生まれた時刻が(13:00)ならば節入りではありません。

四柱推命では、節入り日の近くの生まれ日の場合には、時刻によって全く違った命式になることがあります。
つまり、正確な時刻が分らないと本当の命式をえられないと言うことです。

しかし、宿命大殺界では、時刻がありませんので違う命式になることはありません。
(別の意味では、違う命式になることになりますが)

分りにくいと思いますので、具体的な例で違いを説明しましょう。
上図で、宿命星運行表の最初の「干支」は、「壬」「戊」ですが、この値は命式の月の「干支」です。
節入りの場合には、前の月の値を参照しますので、値が違ってきます。

つまり、基本値が違うと言うことになるのです。

まだ分らないという方の為に参考例を出しましょう。 同じ年月日の命式が下図です。
四柱推命の命式  簡易命式

月の干支が違っていますね。
宿命星運行表の基準(最初の値)が違うという意味を理解されたでしょうか?

四柱推命の命式 節入り後の時刻を設定したのが左図です。


 六占星術

占命盤には、12の運命周期があります。
四柱推命では、年運に十二運星というものがあり、これも一応は対応しております。
四柱推命(十二運星) 六占星術(運命周期)
長生     種子
養  緑生
胎  立花
絶  健弱
墓  達成
死  乱気
病  再会
衰  財政
帝旺 安定
健禄 陰影
冠帯 停止
沐浴 減退

六占星術では星人数x2=12種類(土星人・金星人・火星人・天皇星人・木星人・水星人)で決定されます。
しかし、四柱推命では、六占星術の各星人ごとでみるとすると10種類に分類されます。
つまり、四柱推命では、60種類で決定しますので年運の十二運星が一致することはほとんどありません。


 表示の書式

独自に調査した計算式を使用しておりますので、表示の書式も変更いたしました。
○零合星人判定は、運命星の右側に表示するようにしました。
○節入りの月日と日干支の数は、なくなりました。 替わりに日数を表示しました。
○宿命星運行表は全く違うフォーマットを採用しました。
○六占星術の運命周期の「年」を基準年マイナス2年から表示するように変更しました。


 最後に

これまでの初期版では複雑で多くのテーブルを使っているために9,000行ものプログラムでした。
しかし「四柱推命」のシンプルな計算式を使ったら2,000行で作成できてしまいました。

「宿命大殺界」の宿命星運行表を取得するために10万円もの大金を払っている方もおられるようですが、
これ自体はたんなる数学の計算式にすぎませんし、
しかも「四柱推命」の大運そのものですので、これのみに特別な意味を持たせるのでは疑問が起こります。

本ツールはとても安い価格ですので是非とも購入してください。
そして、他人の運気を瞬時に表示させて色々と考察することで何かに気が付くと思います。
「他人の運気」というところが重要です気軽に考えられます。これが自身のことだと重くなってしまいます。