導水・送水・配水 Conveyance, Transmission, Distribution

作成者  BON
更新日  2009/03/29

 水道において水を送るプロセスには3種類あります。これらのプロセスは,渠(水路)や管路,池などの施設を用いて水の輸送を行う点で類似していますし,実際に,導水と送水の区別がつかない場合(井戸水源で消毒してそのまま送水する場合)や,送水と配水をかねている場合(配水池へ送る途中で部分的に分岐して配水する場合)もありますので,一括して取り上げることが多いようです。

 ここでは,導・送・配水について取り上げます。

配水区域と管網
 配水施設の配置と配水区域の設定について。
調整池・配水池
 配水池を中心に,上水を貯留する池状構造物について整理。
渠体
 渠とは通常矩形の水を通す溝のことです。
管路
 管状構造物について。まだまだですが,いずれ情報を集めていきます。

【参考】
 渠体については誰か書いてくれとか言ってましたが,写真掲載にすることにしました。


配水区域と管網

 配水区域とは,一群の配水施設(浄水場からの直送を含む)から配水する区域を指し,配水の管理上一体の運用を行う単位です。このため,配水施設の設計は,この配水区域を一単位として行います。

配水区域の設定
 配水区の設定に関する知識について。
ブロック化
 配水区のブロック化について。
配水管網の計算
 配水管網計算関係の情報を整理。
配水需要の分析
 配水水量の変動が時間でどのように変動するかを掲載。
直圧給水
 受水槽パージ!

【備考】


調整池・配水池

 水道で使用する池状の構造物には配水池や浄水池などを中心に実にさまざまなものがありますが,その能力は概ね水位と容量によって決まります。配水池は池状で自然流下方式,配水場はポンプ場を併設した圧送方式,との違いがありますが,事業体によって定義はまちまちです。

配水池の種類
 配水池の種類について。一部メーカーさんのサイトにも行けるようにしてあります。
配水池の設計
 配水池の設計上の注意点等について。
配水池の容量
 配水池の容量計算方法について。大きくなったので分離。
配水池の維持管理
 まず,清掃について。内容はまだないですが。

【備考】
2001/03/04 池状構造物の設計に関する情報を鍵付きページから移転。設計指針などが参考になります。


渠体

 「渠」とは,水を通す目的で構築される矩形や卵型の溝のことで,通常は非圧力で自由水面を有します。大量の水を自然流下で流す場合に過去にはよく使用されましたが,管材料の値段が相対的に下がってきたため,現在では水道用として新設することはあまりないのではないでしょうか。ただし,浄水場施設駆体内などではもちろん多用します。

 また,江戸時代の水道では,大規模な導水路は渠となっています。小規模な管では木管や竹管を使用しているケースもあったようです。

江戸時代の水道管

 左のは東京都水道局,東村山浄水場内に展示されてるもの,右側のは同じく東京都水道局,金町浄水場に展示されているものです。石樋で,石材の間は粘土で詰めてあるそうです。当時世界最大の都市であった江戸は,水道が整備されていたことでも有名です。

【備考】


管路

 ここでは,管路に関連する情報などを取り上げます。少したまり気味ですが...

管材料の選定
 各種の管材料の選定について。
管路の布設工法
 水道用管路の布設工法。通常は開削で十分ですが,特に必要な場合には推進も。
配水管の基本設計
 配水管の設置上の考え方について掲載開始。
配水管の実施設計
 配水管の設計に関する事項を整理。最もはじめに作ったページの一つ。
配管付帯設備
 式切弁や消火栓など,配水管の設置と同時に設ける設備について。
管路の水理計算と公式
 水道でよく使用する水理公式について。
水撃圧
 水撃圧とは,水流の急激な変化によって発生する異常圧力上昇現象のことです。
減圧
 水圧の低減のための設備と方法について。
特殊配管
 水管橋や海底配管など,特殊な場所にする配管工事です。
漏水調査,管路の更新・更生
 管路の更新・更生工法について。

【参考】
 送配水管の役割と能力>送水管,配水管,送配水管など。 


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