[2002-03-01]からの日記
[2001-12-31]までの日記

殺したい日常(3)


2002
[02-28] 

ジョセフ.E.スティグリッツ 『スティグリッツ 入門経済学(第2版)』 (東洋経済新報社)を読み始める。経済学は大学でもとらなかったので全然わからなくて。これは大学の一年生向けの教科書だそうで。まだ最初の方しか読んでませんが読みやすそうな本です。


[02-27] 

頭の調子が悪いので久しぶりにドグマチールとか飲んでみたけど全然変んねぇ。bk1 から本が届く。甲斐谷 忍 『ONE OUTS』 (集英社)おもしれー。どこかで野球マンガ版の 『アカギ』 って批評がありましたが、まさにそんな感じ。最初友達に勧められて連載読んだときは丁度「反則合戦」の回で、なんじゃこりゃ、野球版 『鉄鍋のジャン』 ですか? って感じでしたが、最初からちゃんと読むといい感じです。


[02-26] 

調子悪い。自アンcgi(vote3)に箱絞り込み機能をつける。

木城ゆきと 『銃夢 Last Order』 (集英社)、銃夢の続編ですが、本編読んだの随分昔なので最初は雰囲気つかめなかった。


[02-25] P2Pと信頼

最近2chその他で注目の Pure P2P による匿名掲示板システムzigmoについてコメント。なかなか面白そうなんだけど、そもそもP2Pが「匿名掲示板」に向いているのかどうか疑問。一見分散型でロバストなシステムのように見えて、実は破壊するのも簡単なのでは? 例えばクエリーに対してでたらめなデータを返すサーバントが一定数存在すれば事実上破綻するでしょう。またアクセスログをとるようなサーバントが混ざっていれば匿名性も維持できません。[1]

ってどちらもgnutellaの運用で経験済みですね。キーワードと全然関係ないファイル(ポルノサイトの宣伝とか)が大量に共有されて検索に支障を来たしたり、反チャイルドポルノ勢力がダミーの画像ファイルにアクセスしたユーザのIPを自動的に晒すシステムを作ったり。

zigmo のようなP2Pシステムではどこの誰だかわからないサーバントを信頼しないといけないのがネックです。これがサーバクライアントシステム、サーバー管理者(2chならひろゆき)が信頼できれば安心できるわけですが。このことがP2Pシステム一般で問題になるとは限らないけど、少なくとも悪意を許容するような2chもどきのアングラ的匿名掲示板と、善意を前提としたP2Pシステムの相性は実は最悪なんじゃないかと思うのです。



[1]データの偽造については複数のサーバントからデータを貰って多数決すればマシになるかも(トラフィックは激増しそうだけど)。

[02-24] 

気分が悪いデパスを飲んで昼間から寝てる。夜は夜で寝る。

オリンピックほとんど見ないうちに終わっちゃった。気になる競技はあったんだけどな。スケルトンとか。


[02-23] 

レンタルビデオで 『COWBOY BEBOP 天国の扉』 を見た。おしゃれなルパン三世って感じでした(褒めてるつもりです)。


[02-22] 

ICOやりたさにPS2が欲しいのだけど、X-BOXに対抗してPS2が値下がりするとの噂。待つべきか。つーか失業保険貰う身でPS2買うのもどうか。

ファミレスで夕食食う度にちびちび読んでいたポール・クルーグマン 『良い経済学 悪い経済学』 (日本経済新聞社)読了。おもしろかったです。12章の「技術の復讐」は特に考えさせられました。

ヨーロッパで失業者が増えたりアメリカで賃金格差が広がったりしているのは(発展途上国への資本移動のせいなどではなく)技術の進歩が主な原因だそうです。つまり単純労働者の需要が減って、進歩した技術に適応した熟練労働者の需要が高まったと。しかし、19世紀の産業革命がそうだったように、技術の進歩は長い目でみると単純労働を増やすので(手作業による熟練労働が単純な機械操作に置き換えられるから)、熟練労働者が職にあぶれるようになるのではないか、というのです。そうなった時に仕事に必要になるのは専門知識ではなく機械化が困難な人間的な常識であろうと。

いろいろ考えた事を書こうと思ったが、同じような話をどこかで聞いたな、と思って調べたら山形浩生書いてたので、もういいや。宮台真司も未来世界に対して似たようなビジョンを持っていて、それで「終わりなき日常」を生きる知恵が必要とか言ってるわけで。


[02-21] 

ネットの RPGにハマる


[02-20] 

疲れて一日寝ている。


[02-19] ちゆパワー

今日も一日「キッズgoo危機一髪」で遊ぶ。毎朝サーバー会社から届くhorobi.comのアクセスログを解析。アクセスログのサイズ普段の20倍に。ユニークビジターは約 100人で、チャレンジ回数は1500回(うち、2ch (2ch.net および ime.nu)からのアクセスは約40人)。書き込みを残してくれた人は約60人いて、書き込み総数は全部で約500件。

とはいえ、もう一つもの足りない気がして、昼前にちゆ板(ちゆ12歳の掲示板)で宣伝。ちゆ板のスレは放置状態なのに、危機一髪のログはものすごい勢いで伸びていく。ほとんどチャット状態。そのうちだんだんサーバーが繋がりにくくなってくる。

サーバーが繋がりにくくなると、キッズgooの表示結果に紛らわしい表示が出る(なんて言うか擬陽性反応みたいな)ので、セーフのフレーズでもアウトと書き込む人が続出。再判定による訂正投稿も続出していよいよ混乱してきたので、注意書きを追加してみたり。

ちゆ経由と思われるアクセスは2chラウンジと違って延々と持続するのに驚愕。ログの内容も結構濃いし。しかし、普通ならアクセスがピークになりそうな夜11時頃アクセスが激減。どうもちゆ板の宣伝が流されて過去ログ落ちしたのが原因みたい。

だいぶ落ち着いてきたのでバグフィックスを一つ入れて更新作業をしていたら、何を血迷ったのか間違えてローカルテスト用のログファイルで運用中のログファイルを上書きしてしまい、サイトのトップページが真っ白に。大ショック。このミスでログ1900件のうち400件が飛んだ。あまりのことに気絶しそうになったが、とりあえず真っ白なままじゃ寒すぎるのでdat落ちしたログから本ログに100件吸い戻して体裁を整えた。

tiyu.to 内の不動産としては「ちゆメモ」が一等地と思われるので、一応「目指せちゆメモ掲載!」って感じだったのですが、これは結局果たせず。ネタ的にはちゆ好みだと思ったけどなー。残念。とはいえ危機一髪はその後も地味に進行しています。


[02-18] レッツ言葉狩り!

朝ふと思い立ってキッズgooのフィルタリング機能で遊ぶサイト 「キッズgoo危機一髪」を企画。こういう主旨のサイトです。amazon.co.jp のレシートの隅にスケッチを書きながら実装して昼過ぎに一通り完成。自アン宣伝したらかなりの勢いでアクセスが。みんなヒネったフレーズで挑戦してくれてなかなか楽しい。

結構面白いログが残りそうなので、ログサイズの制限を緩和するように改造を始めていたところ、自アン民の誰かが2chのラウンジにスレをたててしまい、そろそろ夕飯時だというのにアクセスが殺到してサーバーがビジーに。2chパワー恐るべし。あわてて作業を進めてなんとかまにあった。

それはいいんだけど、2chからアクセスが来たとたん書き込みの内容が一気に厨房っぽくなってきてげんなり。なんか「ひろゆき」とか入れてるし [1]。こんなに客層違ってくるものなのね。

しかしスレ生存競争の激しいラウンジで、このスレはほとんど伸びないままあっさり沈んでいって、夜には落ち着いた感じに。2chらーが過去ログ見ずに繰り返し同じようなフレーズをアクセスする傾向があるので、この隙に「ガイシュツ」フレーズ表示機能を追加したり。でもなんやかんやでまったりとログは進んでいました。

というわけでとても楽しい一日でした。



[1]しかし「逝ってよし」とか「氏ね」がアウトなのには驚いた。

[02-17] 奇跡は人の業?

『超人ロック』 やっと読み終わった。レンタルビデオで 『ジャンヌ・ダルク』 を見る。後半一転して神学論争?みたいな話になって、自らの身に起きた奇跡(神秘体験)を否定することで神の赦しを得て救済されるという逆説的な結末。なんか納得いかない。足して二で割ったような無理やり感が漂います。

信仰と懐疑と言えば、こないだ見た 『コンタクト』 ([12-22])でも同じように奇跡的な体験が客観的な視点からの懐疑に晒されるのですが、「見たんだから仕方がない」 ((C)丹波哲郎)的に信じる事を肯定していました。確かに理屈は無茶だけど、自分の体で体験した強烈な実感を、たかが他人の言葉ごときで否定できるのかというと、そりゃあ無理かという気も。もちろんそれを言ってしまえば、同時に言葉でそれを他人に納得させるのも諦めないといけない気もしますが。

もっともジャンヌの場合は他人の言葉ではなくて脳内神様との自問自答なので、最後に得た魂の救済も同様に懐疑の対象になりうるわけで。そうなるとリュック・ベッソン監督は信仰を全否定してるのかな?


[02-16] 

ロック三昧。


[02-15] 

ヤフオクで落札した 『超人ロック』 が届く。

経済の事は全然わからないので少しは勉強しようと、ポール・クルーグマン著、山岡洋一 『良い経済学 悪い経済学』 (日本経済新聞社) を読み始める。心理学に占い系の俗流心理学があるように、経済学にも俗流経済学というのがあるんですね。例えばよく言われる国家の経済発展には「国際競争力」が重要、なんていうのは大嘘なんだそうで。基本概念からしてわかってないので、途中わからないところも多々あるのだけど。


[02-14] 

saku2のあかぎあいの手作りジゴロウチョコが面白かった。

レンタルビデオで 『ファイトクラブ』 を見た。吹き替え版で見たのだけど、本編の後ろに入ってたビデオクリップを見たらブラピの英語のセリフがやたらかっこよさげだったので、字幕のほうが良かったかも。テーマはありがちだと思うけど、細かいネタが面白かった。自助グループ巡りとか、石鹸の作り方とか。ラストはあんなんでいいんですかね?


[02-13] 

某氏の自アン改造パッチを自分のにマージ。

レンタルビデオで 『黒い家』 を見た。人格障害の演技が過剰で変。しかしそれにも増して心理学者の演技が変。二人ともね。女の方は単に下手なだけかもしれないけど。でも一番変なのは「乳しゃぶれぇー!」。ここは笑うところですか?


[02-12] 

懐かしい人からショッキングな内容のメールが届く。不謹慎なんだけど、僕のことをおぼえてくれていたのは嬉しかったり。

宮台真司×香山リカ対談集 『少年たちはなぜ人を殺すのか』 (創出版) を読みはじめる。リカたん、高校時代彼氏いたのか。そしてきっと。。。

それはそうと香山氏の発言で、こんなのがあったけど、

ビットバレー族のような経済的勝者になればフリーソフトウェアみたいな公共性にも目覚め、反社会的な人間はいなくなるはずだ、みたいな単純な原理が、今、急に妙な説得力を持ち始めているのを感じます。

そんな話ありましたっけ? いわゆる「ビットバレー族」とフリーソフトウェアコミュニティは全然オーバーラップしてないと思うのだけど。二つの間に関係があるとしたらむしろ順序は逆で、公共性に目覚めた人たちのパワーをビジネスに有効利用するために、著作権に頼らないビジネスモデルを採用するって話のはず。


[02-11] アスペルガー症候群

藤井誠二 『人を殺してみたかった』 (双葉社)を読了。愛知県豊川市主婦殺人事件の犯人である17 歳の少年に関するルポです。マスコミでは報道されていない事実もいくつか出てきますが驚くような話は特になくて、事件の不可解さは相変わらずといったところです。後半1/4くらいは犯人の少年が罹っていたと言われるアスペルガー症候群についての調査なんですが、専らこの病気と暴力性との関係についての説明です。

家裁の審判ではこの病気が直接犯行に結び付くものだとは認めていませんが、だいたい以下のようなストーリーで病気と犯行を関係付けているようです。

  1. 病気のため少年は他者に対する共感性の能力に乏しかった。
  2. 病気のため少年は将来に対する想像力に乏しかった。
  3. 病気のため少年には強い「こだわり傾向」があった。
  4. 少年が「こだわり傾向」を部活に向けていたうちは問題なかった。
  5. 高三になって部活が終わることで少年はこだわる対象を失った。
  6. たまたま(?)そのこだわりが「人の死」というテーマに向けなおされた。
  7. 共感性と想像力の欠如があったため、躊躇うことなく犯行に及んだ。

文献調査をした藤井氏は、アスペルガー症候群が即犯罪につながるということはないが、犯罪者の中にはアスペルガー症候群と診断されるべきなのに人格障害や分裂症と誤診され、適切な医学的ケアが受けられないでいる可能性があるのではないか、と考えます。自分が取材してきた少年事件の犯人たちには共感性や想像力の点でアスペルガー症候群のそれに酷似している人がいくつもあった、というのがその根拠です。精神科の専門的訓練を受けていない藤井氏の「診断」を根拠にするのは無理があると思いますが、無視できない視点ではあると思います。

ちなみに僕自身は2年程前にNHK教育でニキ リンコ さんが出てるのを見て初めてアスペルガー症候群という病気の存在を知りました。そして彼女の主宰する自閉連邦在地球領事館附属図書館などを読んでだいたいわかったつもりになっていました(そういえば彼女がどこかでこの病気を「新スタートレックのデータ少佐みたいな感じ」と言ってたのが妙に腑に落ちて印象的でした)。

しかしその後、身近な人から「実はアスペルガーだった」と告白されてずいぶん当惑することになります。自閉症についてはもっと昔に日経サイエンスか何かで読んだことがあったので上野千鶴子のような誤解(参照: 上野千鶴子の「『マザコン少年の末路』の末路」の末路)はありませんが、その人に対しては色々誤解していたようなのです(さすがにマザコンとは思いませんでしたが)。

その人はいわゆる「空気が読めない奴」で、対人関係の距離感がおかしい人、という印象でした。僕自身も昔は(今でも多少は)そういうところがあったので、それでその人が決定的に嫌いってことはなかったのですが、でも自分は努力して克服してきただけに、その人は努力が足りない、努力しないのはきっと自己中心的で人の事を考えない傾向があるからだ、と思っていました。

で、改めてアスペルガーだと言われると、確かにそれで腑に落ちる部分も少なくないわけで。なんだか申し訳ない、と思う一方で困惑もあります。これはアスペルガーに限ったことではないですけど、どこまでが病気のせいで、どこまでが個人の人格的なものなのか正直言ってよくわからないんです。そんなの分けられるのかって話もありますが、かといってその人と付き合っていく以上、その人に対する人格的な評価をしないわけにもいかないし。。。

あと、ニキリンコさんの文章とかアスペルガーの人たちの掲示板とかを見ても「共感性の欠如」とかいまいち感じられないんですね。豊川の事件の少年のような極端な「共感性の欠如」をアスペルガーだけで説明できるものなのか正直言って疑問を感じます。

ちょっとまとまらないですが、今日はこのへんで。


[02-10] 

早朝、聖悠紀 『超人ロック』 のヒットコミックス版全巻(1-38)をヤフオクで衝動的に落札してしまう。4500 円也。壊れた17'モニタを粗大ごみに出したので置く場所は一応あるけど。落札後ネットで一部改稿しているビブロス版の方がお勧めって話を聞いてちょっと後悔。 『超人ロック』 って 『ゴルゴ13』 と同じくらい古くから続いてるんですね。中学生ぐらいの時に流行っていたって記憶しかなかったのですが。興味を持ったのは大学時代に友達が研究室にストックしていた(多分スコラ版)のを読んでから。しかし単行本の出版状況がややこしくて(参照:ネコキックさんとこのリスト)どこから手をつけてよいやらよくわかりません。

深夜テレビをつけたら、アメリカでADHD患者のリタリン乱用が問題になっているという番組をやっていた。大量に飲んだり遊び半分で鼻から吸引したりして依存症になってしまう人がいるんだとか。コメンテーターが、安易に薬に頼りすぎ、ADHDという病気が本当に存在するのかも怪しい、落ち着きのない子は昔からいた、社会の側が不寛容になってるだけなのでは、とコメント。これはいくら何でも言いすぎなんじゃないかと思った。


[02-09] 福本作品がNHKでドラマ化!

福本伸行作品がNHKでドラマ化! って言ってもギャンブルの話じゃなくて、福本伸行原作、 かわぐちかいじ作画 『生存 LifE(講談社)のドラマ化です。これ読みましたが、謎解きがとても面白い反面、犯人の犯行動機とかは全く描写されないのがちょっと不満でした。

そういうわけで(?)やはり福本原作、かわぐちかいじ作画の作品 『告白コンフェッション (講談社)を買いました。おもしろかったです。一言で言うと人殺しがもう一人余計に人を殺す話です(イヒヒ)。


[02-08] 

『2ちゃんねる宣言挑発するメディア (文藝春秋)が届く。とりあえず最初の方と後ろの対談の部分だけ一通り読む。感想などは[02-09]に書きます。

岡田斗司夫 『フロン結婚生活・19の絶対法則読了。あとがきを読んでいよいよ暗くなる。理論的にどうであろうと、本人同士が我慢できるところは我慢し合って家庭を営むのは構わないわけで、岡田氏としては本当はそうしたかったのではないでしょうか。離婚を提案した時も「それでも私はあなたと一緒に暮すわ」って言って欲しかったんじゃないでしょうか。

今日も引き続き自アンスクリプトをいじる。


[02-07] 

自アンの時期バージョンと思われるスクリプトが公開されたのでいじってみました


[02-06] 「ごめんね。ページがひょうじできませんでした。」

このコラムによると米国では今頃やっと日記サイトが流行りだしたらしい。うぷぷ、遅れてるネ!

庵野秀明ケコーン。お相手は声優ではないのか、ふーん。と思ったら某氏からメールが(今回は珍しくコメント入り)。えー相手は安野モヨコですカー?(参照:庵野公式サイト ) なんすか? ダジャレですか?

なんか最近流行りの検索サイトはキッズgooだって聞いたので早速試してみたら、自分のサイトがフィルタリングされて表示されねー。うちの親に検索サイトの事聞かれたらこれ奨めとこう。


[02-05] 闘争か逃走か

PCの静音化について調べてたら片岡教授のHTPC研究室 <Hi-FiホームシアターPCを作ろう>なんてサイトを発見。この片岡教授って早稲田でX11の国際化とかやってた 片岡裕氏じゃん! いつのまにやらこんなマニアックなことをやってたとは。言語の研究をやっていて音声の正確な記録と再生を追求した結果だそうですが。

実は学生時代たまたまIRCで片岡氏とご一緒して、学内ネットの私的利用の是非について議論したことがあります。片岡氏は私的利用に反対。僕は賛成派で、余ったパワーの有効利用だし、学内のテニスコートみたいな扱いでいいんじゃないかと主張しましたが議論は平行線に。早稲田は私的利用に否定的で当時僕が利用していた掲示板が引っ越しちゃったりしてました。大学当局と争ったりせずあっさり引っ越しちゃうんですね。片岡氏からも「話し合いの場をもうけても学生が乗ってこない」みたいなこと言ってました。闘争より逃走がイマ風なのかと思った次第。

しかしHTPC研を見てると、ほんまにここまでやらなあかんのかという気も。電流不足でグラフィックチップがエラーを起こすって本当ですか? そのエラーから自己回復して信号遅延の発生だけで済むというのもよくわからん。


[02-04] 

昨日猫がおしっこをトイレの外に漏らしやがったのだけど、おかげで尿のサンプルがとれたので猫と一緒に動物病院へ。検査結果は石が出てました。。。リン酸カルシウムの結晶がくっきり(顕微鏡見せてもらいました)。でもメスなので尿道が詰まる心配は少ないし、出血や尿のpHの検査は正常だったので、当面は食事療法で様子を見ることに。膀胱炎は治ったので、ずっと延期にしていた三種混合ワクチンの接種を受ける。

昼から東京に来ていた父に呼び出されてお茶。正直苦痛。色々ムカつくこともあったが当たり障りのない態度で。こういう時は 『フロン』 の家族解体論の正しさを実感してしまう。って家族仲悪いだけですけどね。

2ch自作PC板に▼富士通製ハードディスク 集団死の謎を探る▼なんてスレがあって心配になって調べたらうちのMPG3409AT-EF、問題のロットでした。がーん。去年の4月以来ずっと異常はないのだけど心配なのでとりあえずCD-Rにバックアップをとる。


[02-03] 未来家族フロン

岡田斗司夫 『フロン結婚生活・19の絶対法則(海拓社)を読んで暗澹たる気分に。宮台の 『終わりなき日常を生きろ』 を初めて読んだとき気分に似た感じ。落ち込んで最後まで読みきれず。

要するに個人の自由を押し進めると家庭の最小化は必然で、家庭の機能は育児に限定すべきで、育児に適さない父を「リストラ」して母と子だけの家庭を築くことが、夫婦にとっても子供にとっても理想となる、というお話。

過激なようですが前提は保守的、というかある意味現実的です。産業社会の構造は変えないし、人々の意識改革も近代的な結婚観・恋愛観に限定して最小限にとどめるのが前提のようです(明示はしていませんが)。男女の雇用格差はなくならないし、過酷な労働条件も緩和されない、男らしさ・女らしさという意識も基本的には変らない、という条件で家庭の問題を解決するにはどうするか、ということです。フェミニズムが逆にこれらの条件を変えることに拘るのとは対照的です。

自由を追求すれば不安定になるというのはわかっていたつもりでも、こういう形で提示されると怯みます。フロンが提示するような人間関係の分散化、時分割化、流動化は高いコミュニケーションスキルを駆使して絶えざる調節を行って初めて可能なのではないでしょうか。飛行機で譬えると、運動性能を上げるために、航空力学的には不安定な機体を強力なエンジンと高度な電算処理で制御するジェット戦闘機みたいな。でも僕はむしろグライダーに乗りたいのです。

ところで、なんかヤフオクで商品写真の背景とかになにげにロリビデオの画面が映ってたりするのが流行ってるらしい。フェンダージャズベースGATEWAY+ 純正17インチとか。ネタなんですかね? それとも何かの暗号?


[02-02] 横浜に買い出し

横浜駅前のヨドバシカメラで MP3 CDシングルプレーヤーAIWA XP-Z3を買う。18,690円。ポイント分を引くと約1万6千円だからまずまずのお値段。2ch デジモノ板kakaku.com の掲示板で情報収集した結果これに決定。本当はiPodが理想なんだけど、値段が高いし Xplay はまだややこしそうだし(と思ったら今日出たTP4はよさげなのか。うーん)。MP3プレーヤは初めてだけどおおむね満足。185MBというのは使ってみるといまいち中途半端だけど 300MB の高密度CD-R(いわゆるCD+R)が使えるらしいので。

マンガ喫茶で芦奈野ひとし 『横浜買い出し紀行』 (講談社) 5 巻まで。ちらっと絵を見たことしかなかったのだけど近未来SFだとは知らなかった。まったりと滅びゆく世界の日常風景。おもしろい。でもなんでロボットなんだろう。


[02-01] 少年犯罪は増えたか?

やる気がない。(ナツ)板で現実逃避。少年犯罪は増えたとかそういう話で、たまたま手元に犯罪白書があったので調べてみました。結局決定的な結論を出せるだけのはっきりした統計はないんじゃないかという気になりました。増えた増えないより大事な話がいっぱいいるんじゃないかという気も。

JavaScriptのDOMでちょっと遊んだ 。 MozillaとIE5.x,6しか使えないけど面白い。


[01-31] ドキュソ

一晩寝たらさすがに落ち着いた。昨日届いても開封さえしなかったbk1で注文した本をチェック。橋本治を読んだことがなくて、bk1で検索したら 『いじめと自殺の予防教育』 (明治図書)なんて本があって、へーこんな本も書くんだ、と思って買ってみたら同姓同名の別人が書いた本でした。あーあ。あと、 『論争・東大崩壊』 (中央公論新社)に宮台が寄稿していると思って買ってみたら、 『世紀末の作法』 からの転載でした。ぎゃふん。

ITスキル偏差値診断なんてのがあったのでやってみたら、偏差値49でした。がーん。「ソフトウェア開発技術者」で受けたんだけど、サーバ系の技術とかプロジェクト管理とかの用語が全然わかんなかったもんなー。まともに答えられたのはオブジェクト指向技術とJava関係の問題だけだったし。かなりヘコむ。


[01-30] 恋心

認定日なので職安に。でもダルいので職探しはせず。

例の香山リカサイン本、 『世界がどんなになろうとも役立つ心のキーワード』 読了。あのですね、なんかダメです。いや、本のことじゃなくて僕が。あらためて日記とか読むとかわいすぎます、リカたん。なんかマジで恋愛感情がわいてきましたよ? 本当にハートを射抜かれてしまったカモ。あれですか? もう41歳(バカボンのパパと同じ)だけどこんなにからいらしいワタシ、みたいなのを演出してるんですかね? そうだとしてもそれがいよいよカワイイと思ってしまいますよ? どうしたらいいですか? ねぇ、どうしたらいいの?

完全にノックアウトされて夜7時には寝てしまう。


[01-29] 

香山リカのサイン本(参照:[01-17])が届く。サインにはハートが矢で射抜かれたマークが。ハァハァ。

昼から、自転車でツタヤに。最近出来たのは知ってたけど遠いと思って無視していたのだけど、昨日歩いて行ったサトウムセンからそう離れてないと気付いて試しに行ってみたら団地の中の近道とか使うと意外に近かった。

ZeppelinとDoorsを借りる。BLUE HEARTSを借りようとしたら全部レンタル中だった。なんで? あと福本伸行 『アカギ』 12巻が出てたので買う。家に帰って借りてきたCDをmp3に落とす。歌詞カードをどうしようと思ったらネットにZeppelinの歌詞が全部載ってるサイトがあると判明。

夕方散歩したら中学校前のバス停付近でキャッシュカードを拾った。名義が女性だったが、ひょっとして女子中学生の? ハァハァ。でもちゃんと警察に届けました。拾ったものは一割もらえるはずだけど、キャッシュカードの場合はどうすんだろ? まさか口座残高の1割? とか思いつつも、警官に勧められるままに権利放棄。


[01-28] 

健康と幸せのため近所を歩き回る。近所にサトウムセンを発見。口が12 個もあるテーブルタップを衝動買い。その近くの服屋でコートが安かった (2800円)ので買う。

DVDのリッピングについて調べる。調べただけね。イヒ。Javaのリハビリ。 on-the-spot でIME入力できるコンポーネントを試作。swingコンポーネントでもできるわけで意味なさげですけど、色々事情があって。


[01-27] 世界がもし100人の村だったら

鬱がひどい。朝方からデパスを飲んで一日中寝ている。猫は機嫌が悪くてフテ寝。

最近よく話題になる 『世界がもし100人の村だったら』 (マガジンハウス)(元はチェーンメール?らしい。こことか参照)ですが、なんかイヤなんですね、こういうの。以下は僕バージョン「世界がもし100人の村だったら」:


[01-26] はやく動物になりたい

鬱でほとんど一日中寝ている。夜中に気晴らしに雨の中ファミレスに行ってまたステーキ。

東浩紀 『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会(講談社)読了。本人が主張するようにたいへん読みやすい仕上がり。オタク趣味がなくても現代思想を知らなくても大丈夫。

タイトルがアヤシゲで引いてしまったのだけど、「動物化」というのは哲学者アレクサンドル・コジェーヴの用語で宮台用語で言うと「意味」から離脱して「強度」に生きる態度(に、否定的なニュアンスを含ませたもの)、「ポストモダン」は小難しいポストモダニズムの話じゃなくて近代が成熟した後の時代(この本のテーマに沿って言うとオタクの出現以降の時代)を指しています。ちなみに 『終わりなき日常を生きろ』 『制服少女たちの選択』 を参照しつつ、コギャルもまた「動物化」した存在であろうとのこと。

とりあえずオマケ的にくっついてる第三章がちょっと ? なのを除けば、わかりやすくて説得力のある議論になっていたと思います。個人的には、僕はオタクになり切れてないのだな、というのがよくわかりました。


[01-25] I don't log them, but you don't know that.

いいかげん我慢できなくて夕食はファミレスでステーキ。おいしかった。今日も鬱でだめだめ。

タイトルはMozilla からクッキーを盗めるセキュリティホール デモページにあった注意書き。ちょっとかっこよかった?ので記録。2ch がログとってない(一部とってるけど)ってのも確かめようがないのにみんな平気でカキコしてる。そんなにひろゆきが信用できる理由ってなんだろ?

『「A」撮影日記』 の文庫版森達也 『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』 (角川書店) 、今日出てました。宮台氏の解説のほか上映後の反応なども加筆されてて結局これも買ってしまった。

ところで2chで散々もてないっぷりを愚痴ってきた山形浩生 彼女ができたらしいです。


[01-24] 生きる理由

昨日の帰りからヤバイ感じだったけど、今日はかなり鬱。ほとんど一日中寝ていた。夜少し起きている時間に昨日途中までしか読めなかった 森達也 『「A」撮影日誌』 (現代書館)を読了。映画のあれはああいうことだったか、的に面白かったのと、困難な条件(しかもそれはオウム側のそれではなくて所属していた制作会社やテレビ局、公安警察といった「こちら側」からの圧力だった)と、それにも増して自分自身の視点や動機に苦悩しながらも見事にあの映画を撮りきった森監督の生きざまに感動。

夜中にテレビをつけたらモーヲタ(モーニング娘。オタク)の人が映ってて、レポーターの「モー娘。はあなたにとって何ですか」と聞かれて「生きる理由。存在証明っていうか。」とか言ってて、あーまったりしてるなー、いいなーと思ったら、「妻子からは白い目で…」とか言い出す。なに? アンタ妻子がいるのかよ! 何が「生きる理由」だよ、フザケんな! って感じで最近マジで生きる理由を見失ってる僕としてはブチキレでした。


[01-23]  『A』 上映会

当サイトでも告知していた、都立大文芸部主催の映画 『A』 上映会&トークイベントに行きました。昼過ぎに家を出て都立大に。以前やはり宮台イベントを見にここに来たときは元彼女と一緒だったけど今日は一人。かすかにブルーになりつつも、久々の生宮台ということもあって気分は一応高揚してました。

さて、映画のほうですが、最初の方は退屈でしょうがなくてうとうとしてしまいました。映像はオウム信者たちの日常なんですが、ノイズの多い音声で、彼らの喋る言葉がほとんど聞き取れませんでした。これは僕の耳が悪い(耳が片方しか聴こえないので音を立体的に聴くことができない)せいもあるんだと思います[1]。しかも、この映画はシーンの最初に日時と場所が出る以外テロップの類いは無くて、レポーターの解説もありませんから、画面で何が起っているのかよくわからない部分が多々あり、意味付けできない映像が淡々と続くと眠気を誘われてしまうわけです。

しかし、映画の中盤に差し掛かると事態は急変します。オウム信者と私服警官がにらみ合いになって[2]画面は緊迫した雰囲気に。もみ合いになってそれを振り切って逃げる信者に警官が飛びかかり押し倒してしまったのです。二人同時に倒れたとはいえ警官が上になる形で倒れたので警官は無傷のはずですが、何故か彼は膝を怪我したとのジャスチャー。その場で信者は公務執行妨害で逮捕されてしまいます。

この一部始終、さらには通行人に「倒れたので脈をとってます」などと嘘をつきながら、倒れたまま起き上がらない[3]信者の懐に手を入れてポケットから何かを取り出そうとしたりするところまで、全てビデオに撮られてしまっています。まさに決定的瞬間というやつですな。というか、それを撮られていることを知りながらあからさまな不当逮捕 を敢行するという暴挙。たぶん森監督をテレビ局のカメラマンと勘違いして、「テレビ局なら悪いようにはしないだろう」と思ったのでしょう。あるいは警察に都合のいいように編集して「戦慄! オウム信者公務執行妨害の決定的瞬間!」みたいに報道してくれるのを期待していたのかもしれません。

このシーンで僕は驚きと怒りで完全に目が覚めました。が、怒りを覚えながら手持ちカメラで追った激しく動く映像を凝視したせいで 3D 酔い [4]を起こしてしまったらしく、その後ラストまでひどい吐気に苦しむハメに。

このへんが山場で、このあと色々あるわけですがそのあたりは映画を見るなり森達也 『「A」撮影日誌』 (現代書館)[5]を読むなりしていただければと。ちなみに状況説明の少ない映画なのでこの本は必読かも。

その他映画で気付いた事と言えば、信者が結構平気でテレビを見ていること。ワイドショーのオウム報道も笑いながら見ています。俗世に興味を失ったり、修行の邪魔になると思った人が自発的に見ないというのが真相のようです。広報部ともなると報道のチェックが仕事のようで10台くらいテレビを並べて各局の放送を見ています。荒木氏が「出家前より俗世と深く関わる仕事なので困っている。本当は修行に没頭したいのに。」みたいなことを言ってたのが印象的でした。あとアーチャリーがモザイクなしで出てきます。よくいる生意気なガキって感じでした。

映画の後は森達也安岡卓治 宮台真司、のトーク。
トークの様子
トークの様子(右から宮台、森、安岡)
同時多発テロの第一印象について尋ねられた森氏のコメントは、テロ報道の音の無い映像が印象的だったこと、音、特に背景音のノイズがない映像はリアリティが希薄になる、ということ。 『A』 のノイズも音のリアリティのために意図的に入れているのだそうです。テロ後のマスコミの動きについて森氏の民度の高いアメリカ[6]でさえ自主規制が強いのは何故か、という問いに対して宮台氏は、同じ自主規制でも日本とは中身が違う、アメリカには非常事態に際しては大統領の元に結束するという規範がある、時間が経つにつれてメディアの対応も変化した、と解説。テロの話はだいたいこのくらい。

トークの内容は我々もオウム信者も警官も「普通」の人間であるということ、そのことをよく認識して彼らに対する想像力を失わない、思考停止しないことが大切だ、といった話に収束しました。不当逮捕のシーンを見れば大抵の人は警官に対して怒りを感じるだろうけど、それは「警官」というステレオタイプなイメージで彼を見るからで、あの警官だって家に帰れば妻子がいて普通のお父さんだったりするはずだ、そういった想像力を失ってはいけない、とのこと。

話はわかるのですが、一方で違和感も。僕も昔大阪サティアン(といってもグッズを販売するショップです)で信者の方と何時間も話し込んだことがあるので、彼ら(というか彼女ら、だったけど)の普通っぽさはわかります。でもその一方で、どうしても越えられない壁のようなものも感じました。同じ普通の人間なんだけど、別の世界に生きている、というよりは僕のいるこの世界で生きようとしない。僕らが同じ世界を生きているなんていうのは本当は嘘だけど、嘘でもそういうことにしておく僕らと、ただ一つの「真理」を求めてそれを拒絶する信者たち。彼らは僕らに対する想像力を捨てようとするし、そんな彼らに対して僕らの想像力も及ばなくなる。「想像力を失うな」という言葉は僕らにはなんとか届くかもしれないけど、彼らには届くのでしょうか?

トークの後、宮台さんに挨拶に行くと、「久しぶりですね、以前見たときにくらべてふくよかになられたようで」なんて言われてしまいましたよ。つーか前回もそれ言われたよ(参照:[7-20])。まあ太り続けてるのは事実だけれども。さらに「彼女とは結婚されたのですか?」なんて言われてブチ切れですよ。ってその場で切れはしなかったけど、内心かなり。彼女とは別れたと伝えておいたので、今後は彼女は「なんば彼女」などという(かなり失礼な)呼称 [7]で呼ばれることもないでしょう。

その後の懇親会ではやはり一人で来たという最近宮台ファンになった男性( 『リアル国家論』 でファンになったとか)と、宮台氏のことは全然知らないけど友達に連れられて来たという女性(二人とも大学生) と歓談。宮台氏の話とか宗教の話とかその他世間話とか。宮台さんは後から来た藤井誠二さん達と一緒に早々に帰ってしまったので、宮台さんの他に顔見知りがいない僕は、学生二人が帰った後は孤立。森監督にATOKの辞書から差別語が抜かれてる件について話をしようかと思っていたのだけど声をかけるタイミングを失って結局話はできず。そんなわけで一人で寒空の下家に帰りました。



[1]しかし、後で懇親会で出会った人も声の聞き取りにくさを指摘していました。カメラ側にいる森監督の声がよく聴こえなくて会話内容がわかりづらかったとのこと。でも僕はカメラの前のオウム信者の言葉も断片的にしか聞き取れなかった。
[2] 『「A」撮影日誌』 によると、職務質問の際の横柄な態度に腹を立てた信者が質問に答えなかったのが原因。どのくらい横柄な態度かというと、警官があまりに挑発的な口調だったので僕はそれが職質だとは思いもしなかったくらい。
[3]サッカーでファールを受けた選手のように、被害をアピールするためにわざと倒れたままでいるようにも見えたのですが、 『「A」撮影日誌』 によれば、頭を打って立てなかったとのこと。
[4]DOOM や Quake のような一人称視点の 3D アクションゲームを長時間続けた時にしばしば見られる、乗り物酔いに似た症状のこと。視覚と平衡感覚のズレが原因らしい。
[5]角川書店から文庫版がもうすぐ(26日だっけか? とにかく今月中) 出ます。宮台氏の解説があるのはこっちです。
[6]高校での銃乱射事件の犯人の母親の元に届いた大量の手紙は全て励ましの手紙で、非難するものは一通もなかったとのこと。これは森氏自身の取材による情報。
[7]たぶんオイケンが言い出した呼称かと。

[01-22] 「攻撃本能」の嘘(その2)

今日も食事はカップラーメンのみ。でも体調はいい。ちょっと躁かも? 空腹感もあまり気にならない。

アシュレイ・モンターギュ 『暴力の起源 人はどこまで攻撃的か(どうぶつ社)読了しました。[01-14]でも触れましたが、自然人類学者のモンターギュが攻撃性生得論(攻撃性に関する遺伝決定論)に対する徹底的な批判の書です。この論争は、人間性を決定するのは遺伝か文化かという、いわゆる「氏-育ち(nature vs. nurtue) 論争」のバリエーションの一つで、モンターギュは文化決定論に近い立場です。

この本の最初の冒頭で批判対象になる論者とその著書が列挙されています。一種のブラックリストみたいなものでしょうか。列挙されているのは以下の通り。

と言っても論者毎に批判するのではなく、テーマ毎に代表的な論者の主張(主にローレンツとアードレイ)が俎上に載せられます。モンターギュはこれらの論者の主張を論駁するのに文化人類学、動物行動学、神経生理学等の膨大な研究成果を参照しています。興味深い話は沢山ありすぎて簡単には紹介できません。その一部を読書メモ に残しておきました。残念ながらこの本には参考文献の一覧がなかった(邦訳で省略された?)ので、正確な出典がわからないものが多いですが。

モンターギュの主張は要するに、潜在能力としての攻撃性には遺伝的な基礎が存在するが、それが実際の攻撃行動になるには社会的・文化的な条件が必要であるということです。また、人類の進化には協力的行動の発達が本質的に重要な役割を果たしていることを忘れてはいけないということも強調しています。

原書が出たのは1976年と古く、この本の主張が今日どこまで通用するのかわかりませんが、未だに散見する安易な(あるいは疑似科学的な)遺伝決定論を論駁するだけの力は残っているのではないかと思います。でも既に絶版になったのか、bk1 では見つからず、amazon では在庫切れ、Yahoo! BOOKS では取り寄せ不可になってました。

ちなみに、アードレイに文化決定論者の代表としてモンターギュと共に名指しされたマーガレット・ミードはサモアの研究で大ポカをやっていたことが発覚し、信用を失っているもようです。2ch 社会学板の山形浩生の投稿を参照してください。ここに出てくる Margaret Mead and Samoa は邦訳が出ていて( デレク・フリーマン 『マーガレット・ミードとサモア』 (みすず書房))僕も読みましたが、「決定版」の The Fateful Hoaxing of Margaret Mead は残念ながらまだ邦訳が出てないようです。


[01-21] 絶食いろいろ

おなかすいた。猫が美味しそうに見える。というのは嘘ですが。結局今日の夕方、開始から72時間経過をもって今回の絶食は終了しました。みなさまの暖かいご声援ありがとうございました。って「励ましのお便り」とか全然なかったですが。でも別に励まされなくても絶食中は妙にハイで精神衛生的には良かったみたい。空腹になるとイライラするかと思ったら特にそんなことはありませんでした。空腹感でそわそわして集中力が散漫になる感じはあったけど。

体重は 3kg 程減りましたけど、このくらいじゃ全然痩せた気はしませんね。夕食はカップヌードルですが、これ一つでおなかいっぱいです。リバウンドも怖いのでしばらく一日一食体制でいきます。

ネットで検索して初めて知ったのですが、絶食療法なんてのがあるんですね。絶食療法にもいろいろあるみたいで勝手に分類するとこんな感じ。

ハード絶食は例えば九州大学医学部付属病院のこれ。これは単に絶食だけじゃなくて、個室に隔離してテレビ・雑誌・手紙・電話・面会が一切禁止というハードなもの。身体的な効果もさることながら精神的な効果をかなり狙ってます。内観療法や森田療法を併用する場合もあるとか。

ソフト絶食は例えば高雄病院のこれ。行動制限は特に無いようです。効果のある病気として心身症なんかも挙がってますがメインはアトピー症の患者さんだとか。

ミニ絶食は治療法というよりは健康法に近いのかな? 詳しくは笹田信五 淡路島健康道場の試み 絶食療法』 (NHK 出版)で紹介されているそうです。

ソフトでもハードでも絶食期間の前後に徐々にカロリーを減らしたり増やしたりする期間を設けます。また絶食期間中は全く栄養をとらないというわけではなくて、流動食もしくは点滴などで一日200kcal程度の栄養補給はするようです(僕も補給無しはさすがにやばいと思ってそのくらいのカロリーをオレンジジュースなどで補ってました)。

ところで 『絶食療法』 著者の笹田氏は心療内科の先生で生かされてる医学 (略称:イカイガ、と僕は勝手に命名)という団体を作ってミニ絶食等の普及につとめてらっしゃいます。なんでも新しい心の健康医学/ストレス解決医学とのことですが、えー、なんていうかその、センスがですね、なんとも言えない感じですね。つーか、かなりアヤシイよ、言ってることが。

「私たちは世界に生かされている」なんて一つのものの見方に過ぎないのに100%純粋な医学的事実とか言っちゃってるし。心や精神は測定出来ないから心は科学の対象にはなりませんなんてことを言ってるのもおかしいのだけど、その割には充実感テストを使って絶食療法の精神的効果を評価してたりするし。


[01-20] ハム太郎でトリップ?

おなかすいた。キャットフードが美味しそうに見える。 『サイゾー』 買いに大和まで。ついでにおおひなたごう 『おやつ』 4巻、香山リカ 『本当はこわいフツウの人たち』 (朝日新聞社)吉岡隆高畠克子 『性依存』 (中央法規) を買う。あとマンガ喫茶で 『JOJOの奇妙な冒険』 第五部を読了。いよいよわけがわからなくなってて新しいスタンドが出るたび読むのが苦痛でした。

『性依存』 は帯に「痴漢 盗撮 援交 不倫 風俗 オナニー アダルトサイト 人はなぜ、うしろめたさを感じ、日常の生活を危険にさらしながらも、こうした行為にはまってしまうのだろうか」 (ああ、迷える旅人を誘い込むような単語をいっぱい並べてしまった) なんて書いてあったので、田代まさしの気持ちとかワカるかもと思って。ほんとは心理学とか精神医学とかの立場で性を論じる本ってあんまり信用してないんですけど。

ところでいつもニフティのログをコピペして送ってくれる某氏が、劇場版とっとこハム太郎 『ハムハムランド大冒険』 は究極のドラッグアニメではないかというネタを(二通も)送って下さいました。どうもありがとう。っていうか、この人いっつもコピペだけで一言もコメントないのでどういう意図で送って下さったのかイマイチわからんのですが。。。最近この日記、洗脳ネタとか多いからかな?

とにかく唐沢俊一氏によると、この映画を見る子供たちの様子が変だったとか、一部の大人がこの映画でトリップできると主張してたりとか、そういうことみたい。日常が退屈な人はハム太郎でも観てはいかが? でも普通の大人が観ると退屈で寝れるそうです。


[01-19] 

おなかすいた。リハビリっぽく久しぶりに Java を触る。InputMethod まわりとか。

夜はレンタルビデオで 『ゼイリブ』 を見た。カタカナで書くと変だけど、They Live ですね。まわりくどい方法でいつのまにか地球を支配してしまった宇宙人を、住所不定無職の男がやっつける話です。昔のエロ本の通販広告でよく見た謎の透視メガネみたいなサングラスで宇宙人とか、サブリミナルメッセージとかを見破るのだ。

チープでお馬鹿なSFといった感じだけど、1988年の作品なのでチープに見えるのはしょうがないですか。高校時代に月刊アスキーで紹介されてたのを思い出して借りてみたんですが。ネットを検索したら淀川長治の解説がありました。


[01-18] 平和主義者は使えない?

しゃがんでパンツが破れたのがショックでダイエットを決意。当分絶食します。一週間更新がなかったら餓死したものと思ってください

レンタルビデオで 『もののけ姫』 を観る。映像の迫力はなかなかだったけど、ラストは無理やり丸くおさめた感じで納得いかない。実際のところほとんど何も解決してないんじゃないの? よく腰抜け呼ばわりされるアシタカですが、僕もやっぱりダメだと思った。

アシタカは「くもりなきまなこ」で結局何を見極めたのか? 「だってーどうしようもないじゃん、みんなそれぞれ思惑があるし、生きてくために必死だし、誰も悪くなんかないよー」って感じなの? 単純に善悪を分けないっていうのはわかるけど、アシタカはあの世界で生きている以上は自分自身の立場をどこかで選択しなきゃいけないのでは? そうでないと誰が犠牲になっても誰も責任をとらなくていいような、そんな世界を望んでいるのと同じでは? なんか戦争責任をうやむやにしたがる一部の右翼の人たちの態度に通じるものを感じてしまいます。

ちなみにプリンセス・モノノケの功罪によるとアメリカでは不評だったそうです。


[01-17] 香山リカのサイン本

今日もデパスの世話に。たまにはマシなもの食おうと夕食はファミレスで。香山週報の号外が届く。香山週報を書籍化した新刊、香山リカ 『世界がどんなになろうとも役立つ心のキーワード』 (晶文社) が月末に発売されるそうで、その限定サイン本がネットで販売されるとのこと。速攻予約を入れる。

だってサイン本ですよサイン本。リカたんが直接手で触れちゃったりしてるわけで。指紋だってとれるかも! しかしまた香山ネタです。作家索引見たら一番件数多いし。ほんとに好きなんだなー。

そうそう、リカちゃん先生の診察カルテ、今やってみたら「あなたはアステニア(神経衰弱)タイプですね。」と言われてしまった。昔は「アンヘドニア(失感情症)タイプ」だったのに(参照:[7-18])、このところのいろいろですっかり衰弱してしまった模様。


[01-16] 日記ブラウザ

あいかわらず鬱。近所のコンビニ弁当が不味くていよいよ鬱。ゲームも調子がのらなくて全然ダメでブチキレ寸前。しょうがないのでデパスを飲んで少し落ち着いたところで、リハビリを兼ねて日記ブラウザなるものを作ってみた。要はこの日記の目次と索引ですな。そこそこすんなり作業できたのでちょっと気分がよくなった。

入力用に日記を束ねるファイルを作って、これを処理するスタイルシート(目次用書籍索引用作家索引用)を書いて処理。索引用スタイルシートは xsl:key を使うので xt ではダメで xalan で変換。なんかマークアップがいいかげんだったり tag-abuse っぽい使い方をしてたりで、結果はイマイチだけど、無いよりマシかな。

テンプレート処理でノードセットを逆順で処理するにはどうしたらいいんだろう。position()でソートしてもダメだった。今回は日付の入った属性値が使えたのでそれでソートできたけど。


[01-15] ジャニーさんの情報操作

2chニュー速になぜか稲垣メンバー復帰のタイミングで【衝撃】 SMAPは本当は6人だった!!などというスレが。ネタとは思うけど「いわゆる、都市伝説ってやつ?」ってのがおかしかった。でも若い子とか最近ファンになった子の中にはマジで知らない人いるかもね。

このスレにも出てるし、僕も何度か目にしたけど、テレビでは徹底して 森君[1]の存在が隠蔽されていて、古いビデオ映像が出る時は森君が映らないように画像処理されていたりしています。スターリンが粛清した人物を記録写真から抹消した話を髣髴とさせるエピソードですね。あと噂では森君がまだ現役だった時期のエピソードを回想するトークで、メンバーの一人が「あの時五人でさー」などと発言していたとか。怖いですね。恐ろしいですね。

ちなみに稲垣メンバー復帰のSMAP×SMAPは途中から見ましたが演出なのか天然なのか知らないですけど妙な緊張感の中で無理やり繰り広げられるお涙頂戴的なノリが見てらんなくて途中で見るのやめたです。



[1]リンク先はオフィシャルサイト。懸案の(参照:[12-31])彼の趣味ですが、「釣り、料理、パチスロ、カジノ」だそうで。あれ? 陶芸は? でも無趣味じゃなくて一安心。

[01-14] 「攻撃本能」の嘘

相変わらず気分が悪い。ずっと寝てると猫が退屈がって起こしにくる。顔を前足でつっついたり、足にとびかかってきたりして。ほっといて欲しいのだけどやめてくれない。枕元に座って凝視されるだけでもかなりプレッシャー。

こないだから(気分悪いので)ちょっとずつ読んでるのがアシュレイ・モンターギュ 『暴力の起源』 (どうぶつ社)。動物行動学者のコンラート・ローレンツ らの「人間は本能的に攻撃的だ」という主張に反論する本。

ローレンツは、アメリカインディアンのユーティ族が自動車事故を起こしやすいのはユーティ族の過剰な攻撃性が原因で、抑圧された攻撃心の結果だという精神分析学者の主張を真に受けてたり(実際には飲酒率の高さが原因らしい)してかなり怪しい人みたい。


[01-13] 

相変わらず気分が悪い。昼からたまった雑誌の切り抜き。つっても主にアイドルグラビアなんですけど。そんなのとっといてどうするんだって自分でも思うけど、捨てると損した気分になるので。主な保存対象は、安達祐実、井川遥、奥菜恵、川崎真美、黒羽夏奈子、仲根かすみ、等。

家に篭ってるとますます気が滅入るので夕方から横浜の漫画喫茶でJOJO の続きを読む。50巻まで。スタンド能力、どんどんややこしくなってわけわからんです。あと、高橋ツトム 『地雷震』 3巻まで読んだけど、いまいち。ええかっこうしいっていうか。深夜に帰宅後酒を飲んで寝る。


[01-12] 

鬱で寝てばっかり。起きても気分悪いし。本もあまり読めない。コンビニに行くのも億劫なのでピザを頼んだ。Mサイズは一人で食うにはでかすぎ。今度は胃がむかむかしてさらに気分が悪くなる。最悪なのでデパスを飲んですぐ寝る。


[01-11] 

調子が悪く二度寝。昼から出かけるつもりだったけど取りやめに。最近懐かしい人たちからメールが来て嬉しい。どうもありがとう。

夜は 『風の谷のナウシカ』 を見た。宮崎駿 はいい趣味してると思った(少女、巨乳、ミニスカ、触手…)。

各地で話題(2ch自アン 山形部室)の すごい圧縮技術、トンデモなのか世紀の大発明なのか。


[01-10] さよなら Vz Editor

しんどくて昼まで寝る。昼から公共料金とかの支払いに出かける。本屋で 『噂の眞相』 を買うが、裏表紙の Vz Editor の広告が遂になくなった。かわりに、クッキー、バナー広告、ポップアップのブロックツールinterMute PRO Ver.1.0Jの広告が。これはウワシン読者向けだな確かに。何年も広告効果が甚だ疑問な Vz の広告出し続けてきたビレッジセンターも真面目に儲けにきたのかな。不況だから?

ファミレスでウワシン読んでくつろごうと思ったら、だんだん気分が悪くなってスープのおかわりもそこそこに帰宅。そのまま寝ようと思ったけど、ずっと喉に引っ掛かった魚の小骨みたいに気になってた大橋掲示板のレスをなんとか頑張って書く。掲示板の書き込み程度の責任でも今の僕には負担が重いです。どんな反応があるかとか、色々考えると頭が痛い。


[01-09] 夜這いとか

認定日なので職安に。すげー人が一杯で、書類渡して10分ほど待って書類受け取って終わりって感じ。もっと色々問い詰められたりするのかと思っていたので拍子抜け。帰りにマンガ喫茶で 『JOJOの奇妙な冒険』 を第4部から読む。36巻途中まで。作中は1999年なのだけど、連載は93年くらいですか。ネズミのスタンド使いの回の「煮凝りみたい」で思い出した。

赤松啓介 『夜這いの民俗学』 、一昨日くらいに読了したけど日記に書くの忘れてた。宮台氏なんかもよく参照する日本の農村部の夜這いの習俗を紹介した本。一般向けの本で、くだけた文体で読みものとして読みやすい。

赤松氏は行商を営みながら村に入り込んで調査してたんですね。村人に誘われて自分も夜這いしたりとか。偉いなー。戦前まで、一部地域では戦後しばらくまで残っていた夜這いの習俗が、民族学者らから無視されていたことについて、赤松氏は柳田国男らの民俗学を痛烈に批判しています。柳田らは倫理的、政治的に都合のいい解釈を先行させて事実を見ていない、習俗の多様性を無視して一つのことを語ろうとする、など。 上野千鶴子もそういうタイプだとか(対談した時の印象を一言で語っているだけなので詳細は不明)。

今回は予備知識があったのでそれほど驚きませんでしたが、夜這いの話を初めて聞いたときはショックでした。スピリッツのキム・ミョンガンの連載コラムでだっけな? そういえば今スピリッツに連載してる柏木ハルコ 『花園メリーゴーランド』 でも夜這いがネタになってます。


[01-08] mozilla 0.9.7 とか

mozilla 0.9.7 をインストール。RedHat 6.x 用の rpm が出てないので、. tar.gz 版を落としたが、うまく動作した。タブブラウザって使ったことなかったけど意外に便利ですな。ツリーコントロールのスクロールとか軽くなってて嬉しい(以前の実装が重すぎただけだが)。日本語フォントのサイズ制限のデフォルト値(参照:[10-17])も正常に。 ChatZilla は日本語ダメっぽい。XMLterm はイマイチ意義がわからない(使い込んでないからかも)のと、バイナリファイルをうっかりcatすると、 Mozilla 全体がフリーズする(1分ほどで回復したけど)のは困る。

XMLエディタの開発、諦めたはずだけどまたやりたくなってむずむずしている。でも手がつけられない。IME入力関係の参考にと swing のソースとか解析しようとしたけどソースコード見てるうちに頭が痛くなってきてダメ。こんなんで社会復帰できるのか? 暗澹たる気分に。


[01-07] 純情パイン

少し元気が出てきたのでサボっていた年賀状の返事を書く。

近くの本屋で尾玉なみえ 『純情パイン』 (集英社)田中宇 『タリバン』 (光文社)を買う。 『純情パイン』 は表紙裏の著者のコメントや、最後の「読者の皆様へ」 (差別表現が含まれる文学作品などに付いている断り書きのパロディ)が面白かった。こういうセンスの女性はタイプだなー。ちなみに尾玉なみえ過去に別名で作品を発表しているらしいとか。

書き忘れたけど昨日は 『あずみ』 24巻と 『闇のイージス』 5巻を買った。感想は特に無し。


[01-06] 激萌えですよ?

鬱。このところの鬱は感情とあまり関係なく落ち込む。いかにも脳が変、という感じ。朝ちゃんと起きたけど結局また寝てた。どういうわけだか知らないけど宮崎哲弥の弟子になる夢を見た。なんだか不愉快 です。

香山リカ先生のココロ週報新年号が届いていた。リカたん、クリスマスイブは一人で過ごした模様。

12月24日(月)
今日はまったく出かける予定が入っていない一日。
昨年、クリスマスのあとに「仕事だけで終わっちゃった」という人が意外に多いこと
に気づき、今年は「イブにヒマな人はどうぞ」みたいな集まりをする予定を立ててい
た。でも、原稿の仕事が片づかず、宴会の企画もできないまま、気がつくと夜に。
ゆっくり夕食の準備をする時間も惜しかったので、仕事場からひとりで近くのラーメ
ン屋さんに行くと・・・さすがにすいていた。そのまま仕事場に戻ってまた黙々と仕
事をするが、あまり進まない。夜中に若い友だちから来た「楽しんでますかー?」と
いうおキラクなメールを見たとたん、我が身の不幸(?)に実感がわいてきて、涙が
目ににじむ。
  

──────ッ! こういうところがカワイイんだよチクショー! と、 激萌え。ひょっとして狙ってますか? 今年もこの調子で頑張って欲しいですね。

リカたんも正月早々 『9.11』 (参照:[01-03])を読んでますよ! なんだか嬉しいですよ! 訳がけっこう堅くて何度も読み返したとか。やっぱり訳に問題があったのかな。


[01-05] 現金輸送車(フル装甲) - 880万円

鬱。寝てばっかり。起きてる時も落ち着かずネットばかりやっている。 現金輸送車を売ってるサイトを見つけた。こんなの売ってるんですね。きっと個人で買う奴もいるんだろうなー。よーしハパ現金輸送車買っちゃうぞー、とか言ってんの。

ここのサイト、銃とか弾薬とか防弾関係の資料が充実してて読んでてちょっと楽しかった。トカレフの資料 とか。以前テレビでトカレフは軍用銃なので威力が凄いって言ってたの聞いて、一般的な拳銃より小口径なのになんでかなーと思ってたんですが、口径が小さい分初速が速くて貫通力が強い(44マグナム以上!)ってことだそうで。でも殺傷力は弱いとか(急所に当れば死ぬだろうけど)。でも貫通力の定義がよくわからなかった。

夜少し気分が良くなって溜まってた日記を清書するが疲れて途中で寝る。


[01-04] 

鬱鬱。気分悪くて寝ようと思ったら寝る前にアクセスした自アンでくだらない議論にハマり徹夜。アホですな。


[01-03] テロ支援国家アメリカ

鬱。昨日横浜の有隣堂で買ったノーム・チョムスキー 著、山崎淳訳、 『9.11 アメリカに報復する資格はない! を読む。内容は刺激的だけどなんだか読みにくい。鬱だから? 訳がまずいんじゃないかって気もするけど。

この本はチョムスキーの同時多発テロ関係のインタビュー集です。同様の主旨のインタビューの一部はネット上で翻訳が読めます(例えばチョムスキー・アーカイヴ日本語版 の各記事、ベルグラード、B92ラジオ 9月17日) 。チョムスキーが繰り返し強調するのは、アメリカはベトナム戦争以降も一貫して他国のテロ組織を援助していた「テロ支援国家」であり、例えば1984年にはニカラグアに対するのテロ組織(コントラ) に対する援助は国際司法裁判所によって「テロ支援」であり国際法違反という判決が下されているというのです。

日本のメディアでは(アメリカでもそうらしいですが)こういう事実が話題にならないせいか、僕には初耳でした。色々やってるのは知ってましたが、国連から非難されたり、それを無視して安保理決議で拒否権発動したりと、そこまで大っぴらに国際社会をコケにしているとは。

そんなわけでチョムスキーの主張は、報復攻撃なんて言語道断、ニカラグア政府がかつてそうしたように、テロ組織には国際的な司法手続きにのっとり法の裁きを下すという方向で行動すべき、ということです。「ファイト テロリズム」((C)小泉純一郎)なんて言ってる場合じゃないぞと。


[01-02] 

横浜に出て、ヨドバシカメラでVGAケーブルと 『Java World』 を買う。ポイントで買えたので得した気分。その後マンガ喫茶。板垣恵介 『グラップラー刃牙』 の最大トーナメント編を通して読む。連載で見てた時は気付かなかったけど、最初のあたりは随分絵が荒れてるような。。。


[01-01] ヤマギシズム宣言 - 「特講」かましてよかですか?

あけましておめでとうございます。今まで日記のファイルは半年に一度別ファイルに更新してきたのですが、なんか毎日日記つけるようになってファイルがやたらでかくなってきたので、ここらへんで更新します。

今年はNHK教育の 『ムトゥ 踊るマハラジャ』 をつけっ放しにしながらIRCの某チャンネルでだべりながらカップそば(例によって電子レンジで調理)をすすってたら年越してました。猫は寝てました。

新年早々読んだのが年末に図書館で借りてきた米本和広 『洗脳の楽園 ヤマギシ会という悲劇 (洋泉社)。米本氏は宗教やセミナー関係に強いルポライター(参照:2000-[11-19])。この本ではヤマギシ会における児童虐待の実態を暴く過程でヤマギシの親たちの冷淡さに疑問を持った著者は、謎を解く鍵としてヤマギシ独自の洗脳セミナー「特講」の潜入ルポを敢行します。

驚いたのは非常に単純な方法であっさり洗脳されてしまうこと。例えばセミナーの進行係が「なんで腹が立つのですか」という質問を出します。これに対して参加者が「こういう理由で腹が立つ」と答えるのですが、それに対してまた「なんで腹が立つのですか」と同じ質問を繰り返すわけです。参加者がいくら説明してもそれを受け付けずむしろ語気を強くして質問を繰り返していきます。ただ質問を繰り返すだけで一切の説明はありません。参加者は混乱し、自らの心の中に正解を探し求めた挙げ句「腹が立つ」という感情を無意味に感じるようになってしまいます。そして「腹を立てる必要などない」という気付きに心打たれて涙を流す、というわけです。

こんな調子で自分の感情、身体、私有財産に対する執着(我執)を消し去り、ヤマギシ会の理想共同体と一体化したメンタリティを作り上げるのです。つまり村人は自分の身体さえ自分のものではない(自己所有権の否定!)と認識するようになるのです。ヤマギシ会の村は「お金がいらない」村で、全てを共有する共産主義的な共同体だと思っていましたが、実際には所有する主体としての自己自体が否定されているので共有ではなく「無所有」ということになるのです。

ヤマギシ会の指揮命令系統の仕組みも興味深いです。ヤマギシ会にはオウムのようなグルがいなくて、建前上は平等社会になっています。すべての決定は「研鑽」と呼ばれる話し合いによって合意され、誰かが誰かに命令するということはありません。まるで宮台真司 『権力の予期理論』 でその存在を否定した「権力なき自由」な社会が実現したかのようです。

しかし実際には「研鑽」のテーマを決める係の人がいて、しばしばテーマそのものが結論になっているようなテーマ(例えば「売り上げ目標をどうするか」の代わりに「売り上げを二倍にするにはどうするか」のような)を出してくることがあるそうです。これは実質的な命令で、テーマに対する疑問は「テーマから外れている」として却下されるわけです。テーマを決める係は別に集まってテーマを決めるための「研鑽」を行い、その「研鑽」のテーマを決める係が別に集まって…といった具合いに、実際には階層化された指揮命令系統が存在するわけです。

普通なら「実質的に話し合いの余地のない話し合い」という矛盾に気付いて異議をとなえる人が出てくるはずですが、ヤマギシの村人たちは「特講」の洗脳で徹底して我執を捨てる態度を叩き込まれているので「異議をとなえるのは自分の意見に執着するという我執があるから」と思って異議をとなえられないのだそうです。

ちなみに「特講」はヤマギシ会の創設者である山岸巳代蔵のオリジナルの洗脳手法で、1954年([12-23]で紹介したSTが日本に入ってくるよりも前)からやっているそうです。米本氏によれば1920年代に日本で開発された「内観療法」を参考にしたのではないかということです。精神科医の斉藤環氏によれば「特講」の参加者は解離状態に陥っていると推測され、以下のような解離性症状が見られるそうです。

ちょっと魅力的な症状もありますが、「文章が書けなくなる」のは困るので僕は「特講」はやめときます。こっそり記録を取り続けることで正気を保っていた米本氏も「特講」の直後は考えを論理的に組み立てられなくなって文章が全く書けなくなったとか。



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