書付・雑文
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文章を書くのは難しい。 学生時代,新聞部で編集長をやっていたし,教師として論文指導も してきたので,文章は結構書けると思っていたが,読んだ人(主に妻) に「面白みが足りない,理屈っぽい,硬い」と言われる。 どうも,完全な理系頭らしく,形容詞や比喩に乏しく,それが新聞 や理系論文にはぴったりだったので通用したのかもしれない。 読書も情緒豊かな小説類は少なく,自然科学,応用化学関連ばかり であったのも,文章力が育たなかった原因だろう。 理系でも星新一は簡潔,明解な文章で豊かな想像力と風刺を効かし た作品を生み出し文筆で一家をなした。 「理屈っぽい」は「明解さ」に高め,「硬い」は「論理的な展開」に 磨き上げ,そして,「面白み」は文章ではなく,発想そのもので勝負 できれば,理系頭でも読むに耐える文章が書けるのではないかなどと, あきらめ悪く夢想している。 私が理想とするのは,井上ひさしの言葉「難しいことを易しく 易し いことを深く 深いことを面白く」表現した文章なのだが,大それた夢 である。 (・・・と,これくらい言い訳の前置きをしないと,気恥ずかしくて, 文章を公開できない。それは,表題の「書付・雑文」にも表れてい て「エッセイ・コラム」とかは気取っていて照れくさいのだ。)