この人をどのように評価するかは、大変難しいですね。オスカーノミネート:主演女優賞4回(内受賞1回)、助演女優賞3回に加え、ブロードウエイでの演技を含め常にプロ批評家の賞賛を集めてきたにもかかわらず、一般的な商業ベースでは決してトップアクトレスと言える地位に立ったことがなく、第一に彼女の名前すら知らない人も多いのではないでしょうか。1つには、常に彼女は少しばかりエクセントリックな役をこなしてきたということがあるのかもしれません。実際、自分のイメージに合わない役は常に断っていたともいわれています。「渇いた太陽」(1962)での酔っ払いの元女優であるとか、「白い肌の異常な夜」(1971)でのクリント・イーストウッドの足をチョン切る女学校の先生だとか、強い(というかひねくれた)インパクトのある役が多いようです。1924年生まれなので、ローレン・バコールやドリス・デイと同じ年に生まれているのですが、50年代は舞台出演がメインだったようで前2者に比べると映画での本格的な活躍は非常に遅いですね。残念ながら「バウンティフルへの旅」(1985)でオスカーを受賞した後、1987年に心臓発作で亡くなっています。
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1953
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ホンドー
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1967
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最高にしあわせ
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1961
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肉体のすきま風
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1971
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白い肌の異常な夜
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1962
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渇いた太陽
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1972
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おかしな結婚
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1963
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Toys in the Attic
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1975
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イナゴの日
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1964
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Dear Heart
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1978
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インテリア
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1965
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ニューヨークの恋人
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1984
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悪の華/パッショネイト
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1967
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大人になれば・・・
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1985
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バウンティフルへの旅
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