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仕事日記
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INDEX
 
1月4日(火)新春オールスターセッション モーションブルー横浜
ヤマハCFIII
ヒダノ修一(太鼓)
鳴瀬喜博(Bass)
瀬木貴将(Zampona , Quena)

無我夢中
デザート
トルコマーチ
テイクファイブ
スエニョ
まりと殿様
太鼓ソロ
ディフィシル
ドライバレー
函館の女
八木節
3分作曲クッキング
伴天連
がんけ

ひさびさのナルチョ、相変わらずの安定感と煽り。ひさびさといっても、堀井氏との仕事は、まぁスタジオ内でのことだから、がっぷりとステージを共にするのはそれこそ20年ぶり以上。聴こえ方も、相対しかたも随分と成長しているだろうからこその余裕を持った好セッションになったのだろう。ヒダノ君のこともよく見えて、全体的にリズムがよく見渡せたと思う。今年の目標は10割の打率、かな。
1月6日(木)越智順子 銀座・スィングシティ
越智順子(Vo)
佐藤慎一(B)
松山修(Dr)

去年はまる一年間共演がなかったオチジュン。なんだか落ち着きが出てきたみたい。それでいてこちらを熱くさせる引力はアップしている。活動が順調なんだろう。
佐藤慎一がこんなにやりやすいとは前回は思わなかった。修との相性も良いみたい。
1月8日(土)俺達だって歌いたい 京都ラグ バカボン鈴木3Daysのうち2日目
バカボン鈴木(B)
鶴谷智生(D)
ヤヒロトモヒロ(Per)
増崎孝(Gi)
本田雅人(As)
松本圭司(Key)……………….北島(直樹)を彷彿とさせた。

Pick up peaces
津軽海峡冬景色 本田雅人
1月10日(月)M’s 日立・george’s house
Cheek To Cheek
Floatin’ Time
It Might As Well Be Spring
Yesterdays
But Not For Me
All Blues
Peri’s Scope
Cantaloupe Island
イパネマの娘
Softly As In A Morning Sunrise
The Boy Next Door
バードランドの子守唄
Creopatra’s Dream〜Anthony’s Scream
Spain

●スペインは効く。3〜4度ライブに掛けただけだが、必ず“この曲の入ったCDは?”と聞かれる。発売が待ち遠しいことである。

●二部の一曲目、3人でサウンドした時に、ああこれが今の自分の音なんだ、と素直に感じた。ビル・エバンスの音はピアノソロのそれでなく、ラファロとモチアンと混じったあの My Foolish Heart の出だしのサウンドがエバンスタッチであるように、テーマであろうがアドリブであろうが小井〜大坂の音色の中で弾いているピアノの音が佐山雅弘の音〜音色〜音楽であることよ。と思えている今はM’sの状態がごく良いのだろう。
1月11日(火)デュークエイセス NHK総合・お昼ですよ!ふれあいホール
冬景色
スキー
雪の降る街を
冬の童謡を3曲。去年の後半のEPO、今年の2月に三沢で録音する童謡集。どうも童謡づいているのか。さっき知り合いからの電話で、新しくできる小学校の校歌を作るように頼まれた。
1月13日(木)ヒダノ修一トリオ 池田???(公会堂?)
土井ケイスケ(尺八)
ヒダノ修一(太鼓)

まりと殿様
八木節
秋田おはら節
キャラバン

一部の太鼓アンサンブルがよかった。二部のわれわれのトリオはフレキシビリティあふれる楽しい演奏。午前の部はさすがに固かった。午後の部は客席(どちらも池田市内の小中学生)はイマイチだったが思い切った演奏になったと思う。
土井さんは去年暮れのロシア公演で口元が凍傷になっていたのを帰国後に気が付いて、なんと夕べ切開手術をしたばかりだそうである。すごい。こわい。
PAのヤスイさんは総統の技術。ヒダノ君の太鼓も迫力はそのまま、すっきりと分離よく、土井さんの尺八もきれいに通る。どちらの楽器も楽音と雑音の境目が微妙なのをよく捉えてすこぶる音楽的に仕上げてくれた。珍しくピアノが上手に位置されて、ということはつまり蓋が客席と逆に向いてハウリングを避けつつ、完全にPA使い態勢をとったのも見識である。
1月14日(金)ヒダノ修一トリオ 京都・ラグ
まりと殿様
Ikarus(Ralph Towner)
Song For Bilbao(Pat Metheny)
Always And Forever(Pat Metheny)
Shakson(土井)
――――――――――――――――――――――――――――――
風紋の彼方(土井)
がんけ(ヒダノ)
秋田おはら節
たわけ第二楽章(ヒダノ)
Caravan(Duke Ellington)
八木節

昨日の客席の静けさへのうっぷんを晴らすかのように一曲目から飛ばすが、いまいち客席がついてこない。がんがんと弾いてはいるが妙に冷静な自分にとまどう。ところが第二部になると何がどうなのか“あぁ、コレコレ”という演奏状態に入り、拍手や声がけ云々抜きに客席とのコミュニケーションを感じる。いい演奏だった。特に秋田おはら節のソロパートは珍しく最後まで歌いきれた。満足。
しかし、、、。何かが違う時は何がどう違うかわからず、良い状態になって初めて納得しても、何がどうあれば正しかるべき道筋に乗れるのかがわからないのでは困ります。

昼の新聞インタビュー。エバンスは21歳のある日、モンクは30歳の誕生日に“アァソウデアッタカ”とコトリとわかった、という話をした。一瞬の音でも、ある一曲でも体で理解できてしまえば、それまでさほど良いと思えなかったそれらアーティストの他のアルバム、アルバム中の残りの曲も俄然理解できてしまう。その“判る”というのはどういうことか、と問い直されて窮してしまった。判るとは何か。禅問答であるな。池上さんや池澤さんだったらわかりやすく教えてくれるんだろうな。
1月15日(土)M’s 八尾
Creopatra’s Dream〜Anthony’s Scream
Floatin’ Time
My Favorite Things
All Blues
Wish You
Swingin’ On A Star
Cheek To Cheek
The Song Is Ended
イパネマの娘
Extended Play
Peri’s Scope
Spain
Take Five A-Trains
1月18日(火)M’s 銀座・スィングシティ
 
1月19日(水)TOTO 新製品レコーディング
ウォシュレットの新製品は佐山雅弘トリオの演奏が聴けるそうである。面白いことを考えるものである。僕なら買わないかも。メンバーは小井政都志と松山修。曲は季節に応じたクラッシックをジャズアレンジ、といってもその場で3人でヘッドアレンジしたもの。全4曲。
1月20日(木)ミューザ川崎試し弾き
小原孝と塩谷哲との3人でいろいろ弾いてみた。心配していたよりずっと聴こえもよくまずは安心。ソルトのアレンジいまだ出来ず。ちょっと心配。
1月21日(金)瀬木貴将ネイチャーワールド 大分・音の泉ホール
ボリビア以来のネイチャーワールドスタッフもそのままなので、小屋に入ってしまうとラパスにいる気分。今日は空気が濃いねぇ、などと軽口も出る。
ピアノ付きの楽屋が幸いにもあてがわれたので愛の夢を練習。カンパネラにてこずりすぎるので一旦ハードルを落とした。写譜してコードを振って構成を覚えてみるとわりとすんなりと入った。あとは弾きこむのみ。
1月22日(土)オフ
(愛知県)刈谷駅前で牡蠣パーティのお迎えを待つ。小春日和のあたたかさに陽だまりの木製ベンチにて:

雲眺む(雲流る)小春日和の杉の椅子(ベンチかな、木のベンチ、刈谷駅)

雲や雲地の果てまでも往くやらむ

帯締めて胸にリストの歌流る

小春日の雲ものどけき木椅子かな
1月23日(日)デュークエイセス 埼玉
 
1月26日(水)M’sミーティング
アルゲリッチのグルダデディケイトコンサート
1月27日(木)ジャズピアノ6連弾リハ ミューザ川崎
六人それぞれに個室楽屋もうれしけれど、その他にピアノ練習用に二部屋。個室楽屋にピアノが備えてあるのは3つ。そのうちのひとつを僕にあてがわれていたのをソルトに譲る。

はじめて6人で音を出したときにはひそやかな感慨があった。おもっていたほどワンワンと響きすぎることも無く、心配していたほどお互いに聴こえなくもない。ソルトのアレンジ(ボレロ)が緻密ですばらしい。島健のアレンジも秀逸。3台のピアノのためのピアソラメドレー、、、と思ったらピアソラに捧げたオリジナル組曲だった。ますます凄い。
1月28日(金)ジャズピアノ6連弾リハ ミューザ川崎
●キーボードマガジン、ローランド機関誌など取材を受けたものが届いているはずだというので珍しく自分で郵便受けを覗いたら紙包み。
開いてみたら“俳句界”文学の森(このガクの字旧字)社。間違いかと思いつつ表紙を見ると和田誠さんの文字あり。少し前に和田さんから彼の著になる句集“白い嘘”をいただいたのでその関連か。果たして掲載30首。
それは著者謹呈本にそれぞれ送り先の人にあてた一句がつけてあり、その抜粋をこのたび寄稿した由。つまり店頭にある書からは洩れている道理である。各人物との由来などと読み合わせてこそをかしけれ。僕宛には“声低く恋語るべし夏はゆく”この正月、子規にどっぷりはまっていることと思い合わせてみれば何やら因縁めいてもいる。

●塩谷哲のスカラムーシュ、仕上がり具合とても良。

●調律チーフのオヌマさんは今回のメンバーの大半が指名したいと言っていた人。僕は初対面だと思っていたら、はるかなつかしジャパンジャズエイドの時にバッティングしているとのこと。3人の調律師が働き、6人のピアニストが弾きこむ様子を観察して6台のピアノそれぞれのクセ及びどのピアニストがどのピアノを弾くかに応じた調整ポイントを指示しつつ自らもハンマーを握る。実にプロっぽい。チック・コリアが来日する時は必ず指名が来るそうである。
1月29日(土)ジャズピアノ6連弾 ミューザ川崎シンフォニーホール
コーナー1 ソロ回し〜6台
???
 (山下洋輔)山下洋輔
始まる直前に“3分目安だったよな”とおっしゃったトップバッターの山下さん。いきなり10分近い大熱演。内容もよかった!これぞジャズ。“いま”という凝縮された瞬間がただただ持続して行く。
ミューザ川崎 (島健)島健
リハの時と違う曲を昨晩作ってきたという。恐ろしくいい曲。兄貴ともしたう島健。ある種の線の細さも以前は感じていたものだが、その独特の美しい音色に大きな存在感が備わってきて、一巨匠たる風韻に近づきつつあるを感じた。
多摩高校 (国府弘子)国府弘子
ああ人生に涙あり (??)小原孝
ジャズピアノ6連弾 (塩谷哲)塩谷哲
川崎リボーンブルース (佐山雅弘)佐山雅弘〜全員

コーナー2 2台
寿限無×寿限無(国府弘子、山下洋輔)国府弘子 山下洋輔
たまたま同名の曲を2人とも作っていることから。国府がはしゃいで演奏時間がここでも大幅に延びる。
スカラムーシュ(ダリウス・ミヨー)小原孝 塩谷哲
ソルトがよくさらった。彼は本当に素晴らしい。確かなタッチと着実なリズム。旺盛な好奇心とフットワーク。労力をいとわぬ丁寧な仕事の中にキラキラとちりばまるオリジナリティのきらめき。時代を託すにふさわしい才能であるだろう。
スペイン(チック・コリア〜佐山雅弘)島健 佐山雅弘
―――――――――――――休憩――――――――――――――
コーナー3 3台
ピアソラに捧げる4楽章
(島健) 島健 山下洋輔 塩谷哲
オン・ファイアー(ミッシェル・カミロ)佐山雅弘 国府弘子 小原孝

コーナー4 6台
ボレロ
(ラベル〜塩谷哲)全員
―――――――――――――――――――――――――――――
アンコール
テイクファイブ
(ポール・デズモンド〜国府弘子)

満席である。アドバイザー企画の中で初の満席もさることながら、切符の延び方も一番足が速かったとのこと。嬉。ボレロ、スペイン、山下ソロなど本番でガラリと一番いい出来になった曲も多く、さすが名手揃いの感あり。

撮影:福間さん。取材:月間ピアノが代表質問。ムジカノーバ。ジャズライフ。毎日新聞。朝日新聞など。
1月30日(日)伝兵衛DUO 三ケ日・パラディソ
前座あり。アンコールにクラッシック歌手の飛び入りあり。盛りだくさん。フルコン6台のあとのアップライトもまた乙な。
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