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仕事日記
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INDEX
 
4月1日(金)つのだ☆ひろ 銀座スイング
佐藤慎一(Bass)
黒葛野敦司(Bs)
多田誠司(As)

Wabash
Samba De Avijon
Summer Time(Vo)
Donna Lee
Fly Me To The Moon(Vo)
Sticks
There Woll Never Be Another You
Georgia On My Mind(Vo)
Caravan
Bye Bye Blackbird
4月5日ごろ
母のつぶやくのが匠まずして句になるのを聞きて
○なんでかな 桜が咲くと 風が出るン

同じ但し書きにて子規の句集にあったのを思い出す
○毎年よ 彼岸のころに 寒いのは
4月9日(土)佐山雅弘 名古屋トリオ(NIWA)
1 Dolphin Dance (Herbie Hancok)
2 Fallin' Grace (Stieve Swallow)
3 Memories Of Tomorrow (Keith Jarret)
4 Three Tonic Etude (佐山新曲、ややこしいフォービート)
5 Carry It Up (佐山新曲、希望のないゴスペル)
6 Recorda Me (Joe Henderson、黒田和良フィーチュアリングのための本人チョイス)
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1 Tears Of Nature 佐山雅弘、入山ひとみ(Vln)デュオ
2 さくらさくら 入山ひとみ(Vln)アレンジ。4人で
3 Dead Zone (佐山新曲、フージョンタッチの自信作、次回バカボン鈴木セッションでもお披露目の予定)
4 Humpty Dumpty (Chicck Corea)
5 Mood (島田剛(Bass)フィーチュアリングのための本人チョイス)
6 Love Goes Marching On (佐山雅弘)
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I Can't Give You Anything But Love4人で
4月16日(土)ミューザ川崎 東京交響楽団ウイズ M's
最高だった。リハ初日、二日目、当日ゲネプロ、本番と尻上がりにピアノが鳴ってきて、オケのアンサンブル、M'sとの交じりかた、仲間意識など全てが比例して尻上がり。長さが倍になると面積は4倍、体積は8倍になるような夢のふくらみを実感した。そして本番はいい感じで上がって普段出ない力が出せたと思う。ゴールドベルク変奏曲に向かっていた時にピアニスト友達Sちゃんがいってたことがわかった。それは、上がる事自体はいいこと。なぜなら普段の自分じゃないものが出てくるから。リラックスして普段どおり本番で弾けるのもすごいことだけれど、その状態の時は喜びもまぁ普通。だから上がるのはいいことで、ただ、あがりすぎたりその気分に引きずり回されることがよくないこと。
小井の積極的なプレイがオケのメンバーに大好評で、ベーシストたちに囲まれたり、金山事務局長(役職うろ覚え)も大絶賛。

大坂はさすがに冷静沈着。パワフルかつ音量を理想的にコントロールしている。本番中もオケメンバーがドラミングに目が釘付けの場面が多かったように思う。

仲間がいるというのは心強いもんである。想像を絶して助かるもんである。
4月19日(火)
凪の宵 佐呂間の空を 鳥帰る
 
4月23日(土)チェックアウトを待つ久慈のホテルにて
久々の日記。1日のメモが辛うじて書き留めただけで、9日のは三木君となぞちゅうさんへの報告だし、16日のはナオちゃんとのやりとりを多少いじったもの。

仕事がめずらしく間遠になっていて働いた日の分は書けているのだから帳尻は合っているようなものだがやはり何か消極性を感じる。

16日のコンサートがうまく行ったことである種の達成感を感じており、その余韻が強いのだ。実際今までで一番の達成感だったのには自分でも驚く。このぐらいじゃないでしょう。しかし振り返ってみるに、たまのセッションのお楽しみがいつしかレギュラー化し、各地のファンに励まされてCDデビュー、定期的なライブツアーから順調なアルバムリリース、そして今年の後半からはホールコンサートが順調に組まれているなかでのオーケストラゲストであまりにも典型的なラプソディ・イン・ブルー、という流れはM'sの歴史としてはある種の“上がり”にはなっている。

などなどで、達成の後の虚脱感だったんだろう。ポンタボックスにおけるモントルーの時はそんな気持ちはさらさら無かったものだ。ただ、その後の推移は達成と虚無、次のステップへの模索と崩壊につながるのだが。

昨日の演奏もある種のこなれと手馴れがところどころに顔を出してはいた。が、Peri's Scopeで持っていかれた。誰に、というのではないが、多分大坂昌彦のいつに変わらぬチャレンジャブルなプレイに引きずられてのことだろうが望むべきトランスが訪れた。

小節線を超え、和声の上空を滑空しながら“うた”がつぎつぎに生まれてソロの終わりは状況から終わらせるのではなく、歌自体がその収まりへと導いてくれる。ドラムソロはまだ演奏中だというのに一時的に気が抜けてしまってタイムを取りこぼし、ラストテーマの転調を忘れて危うく崩壊するところなどは実にジャズで気持ちよい。僕の述語では“キースになる”といったところ。

これがある間は演奏を楽しめるだろう。先日来、三木俊雄に勧められて手に入れたキースによるショスタコビッチの24のプレリュードとフーガにはまっている。グールドのゴールドベルクにずるずると引き寄せられて、結局チャレンジし始めるまでに20年経っていた。20年後にはショスタコビッチを弾いているのだろうか。そんなことは明日の自分にまかせて、さぁ今日もキースになろう。

その前に佐呂間と夕べのことを記そう。
4月18日(月)前乗り
湧別の井上牧場で焼肉パーティ。瀬木と初めて訪れた時からいつかは余裕のあるスケジュールでゆっくり焼肉を、という念願かなって牧場の牛をみながらバーベキューという実に優雅な時間。まどか、はるか、ゆうか、と香の字の三姉妹、プラスひろかずの四人の子供達とくつろいだ後、サロマ湖畔のホテルに入って夜は明日の歓迎会で海の幸。小林さんがそばの話ばかりする。吉川は詳しい様子だが僕はそばはよくわからん。明日の楽屋で大槻名人がふるまってくれる予定であるそうなのでそちらに期待。それよりホタテの刺身の旨さはどうだろう。食えぬわけでもないがどうも箸はのびぬ、というのが僕にとっての帆立貝だったが今日のは別物。それを話すと、何を言うか、こちらがホタテであってあちらは似て非なるものであろうよ、とのこと。さもありなん。

ばちがあたりそうな一日である。
4月19日(火)吉川よしひろジョイントコンサート 佐呂間町町民会館
吉川とはまる二年ぶりの再会、共演である。いろんな出会いの機会を作ってくれるプロモーター諸氏には常に感謝の念を持つものではあるが、今回は特別に嬉しい。

諸事情あって離れていた僕たち二人が、昨日の今日みたいにスムースに美しい情景を奏でることが出来るのは音楽の力と魅力であるのは勿論だが、それを触媒するのには神様のような人の手が入らなくては叶わぬことである。

久々の吉川は立奏スタイルになっていて、その場で弾いた音をループさせるワザに磨きがかかって、というよりスタイルとして確立していてとてもカッコ良かった。自作の曲にも演奏にも自身と安心が漲り張り詰めていて途方も無い説得力に圧倒されて、いっしょにクリエイトするというよりは持ち駒の応用で対処療法のようなピアノになっていたかも知れぬ。

初めて知ったが彼は生まれつき左耳が聴こえなくて、50を超えてから(僕と同年である)せめてもの世間への恩返しにと養護施設や老人ホームなどへの奉仕演奏を積極的に行っているそうだ。昨日も僕が焼肉を楽しんでいる間にどこかの老人ホームに行ってきたらしい。今日の昼間はまた別のホーム。これには僕も参加したがまだまだ素直になれないでいる。

大槻さんのそばにはたしかに唸った。ヤマワサビというものがあってこれにもシビれた。ホースラディッシュであるな。うちあげでもすりおろしたばかりのこいつに醤油をちょいとつけてツーーーン、としたところへ日本酒を流し込む。尾崎さんちでのホームパーティでケイコ奥様の素晴らしい手料理も所狭しと並んでいる。このケイコさんがまぁよく喋って皆で笑って、僕もつい大声で喉を嗄らしてしまった。主催のコマちゃんが相談に来た折にハッパをかけるような叱るような説教をしたというから、ある種北海道人に多い、腹蔵の無いおせっかいタイプなのかも知れぬ。とにかく楽しい人である。ビールなんぞはスッ飛ばしてハナから日本酒でいく。こまちゃんといっしょに主催チームのともちゃん、みっちゃん、ますみちゃんも笑い転げているし、吉川とこまちゃんのきっかけになったという室井さんもにこやかに酒を口に運び続ける。僕のために用意してくれていたマイヤーズと銘酒とけいちゃんのしゃべくりのチャンポンでへろへろになって帰った。
4月21日(木)森進一レコーディング
盛り場ブルース
本田雅人(Fl)
白石幸司(Cla)
里見紀子(Vln)
三木俊雄(Ts)
伊丹雅博(Ac.Gi)
佐山雅弘(Ac.Pf)
小井政都志(B)
大坂昌彦(Dr)

女のためいき
三木俊雄(Ts)
伊丹雅博(Ac.Gi)
佐山雅弘(Ac.Pf)
小井政都志(B)
大坂昌彦(Dr)
4月22日(金)M's 久慈
Creopatra's Dream〜Anthony's Scream
佐山MC:ジャズとはなにか
Yesterdays
小井MC:スタンダードとはなにか
My Favorite Things
佐山MC:ジャズにするにはどうするか
The Song Is Ended
大坂MC:すいんぐとはなにか
Swingin' On A Star
Cheek To Cheek
You And The Night And The Music
佐山MC
The Boy Next Door
Peri's Scope     
The Girl From Ipanema
佐山MC
All Blues
Spain
4月23日(土)M's 一戸
リハでFalling Grace や Scrapple From The Apple をやったら楽しかった。メニューは充実していても、やはり何かしら新しいことに向かっていて初めて現状維持なんだろうな。
4月26日(火)ジャズ絵本リハ 青山リハ室
久々ジャズ絵本。29日の桜美林大学のパフォーマンスのための思い出し稽古。月猫絵本音楽会もいいけれど、そのおおもとであるフレキシブルなデュオもあらためてイイもんだった。あくたれラルフの楽しいことといったらなかった。

森進一レコーディング 銀座オンキョーハウス
東京物語
小井政都志(B)
大坂昌彦(D)
佐山雅弘(AcPf)
本田雅人(Fl)
 
ボサノバアレンジがうまくはまった。Amを半音下げたのに多少たじろぎ。

冬のリビエラ
本田雅人(As)
増崎孝(Gi)
バカボン鈴木(B)
鶴谷智生(D)
佐山雅弘(AcPf)

オレウタODUである。部活である。楽しいんである。有名曲であり大瀧詠一であり、アレンジアイデアが湧かなくて困っていた。HPでリビエラを調べたり、カラオケで歌ってみたり、いろいろあがいているうちに、普通だったら何か思い立つものなのだが、今回ばかりはそうはいかぬ。苦肉の策のODUに集合をかけてのお任せセッションにしたら、うまく行くんですねこれが。森さんも元のイントロのメロなどは気にせずにこのグループなりのイイ形でと言ってくれてのびのびといいトラックがとれた。ところが、、、、、

紐育物語
ODU

タクシードライバー的なアルトとピアノのデュオからハンコックの処女航海のような展開、ただしWhat's Goin' Onのようなシマリのあるリズムを頼んだところ、どんどんR&B方面に。サウンドはどんどんカッコよくなっていくのだが、森進一さんとの摺り合わせ、森ファンへの気配りで僕だけどんどん不安になる。森さんも、自分は頑張るけどファンの方々が、、、みたいなニュアンス(かの人は苦労人だけあって現場の人に気を使わせないような気遣いをする人なのでご自分の不安も出さないのだが)が仄見えている。ところへディレクターがここまでポップになることはないんですから20曲中の1曲いいじゃないですか、と後押ししてくれてGo。お具合の悪いことでもあり、テンポが定まって仮歌を入れた所でご本人退場。
さぁ大変、増崎・鶴谷の積極的ダビングでモータウンサウンドを軽く追い越してU2方面に行ったり結局次郎吉サウンドか、などといってるうちに本田のダビング番になるとなにやらリフっぽいことを吹いてるので一堂顔を見合わせて不吉な予感もそのままに、3チャンネル重ねてブラスセクションになってしまった。処女航海のリズムパターンはわずかに生ピアノに残るのみ。ロックバンドとセッションしたはいいけど取り残されてしまったハービーハンコック、みたいになった。
お帰りの時には納得してくれていた進一さんが完パケのオケにどう思われるか少々不安ではあるが、、、与えられた5曲をまぁ無事に終えてホッとした事ではある。
4月27日(水)M's 橋本
Cheek To Cheek
You And The Night And The Music
The Girl From Ipanema
---MC
Creopatra's Dream〜Anthony's Scream
My Favorite Things

Lullaby Of The Birdland
All Blues
---MC
Peri's Scope
The Song Is Ended
Yesterdays
Swingin' On A Star
Encore:Spain

東北の反省をもとに自らの新鮮味を狙って、スペインのアドリブパートニューアレンジや今後に向けての新作合わせなど積極作に出たのが裏目に出たかも知れぬ。やる気満々のコアな演奏になってしまい、最も一般的(ジャズファンから遠いと言う意味で)な聴衆に酷な内容だったかもしれない。M'sはそういうのと(MOSTやEQ)対極にあるバンドのはずなのに。
4月28日(木)J&O ブルーノート名古屋
叶央介(Vo)
原順子(Vo)
伊丹雅博(AcGi)
山口トモ(Perc)
佐山雅弘(Pf)

伊丹君のうまさは重々知っていたつもりだが、ここまで頼りになりなおかつ音で語り合えるとは思っていなかったので嬉しい。トモもビジュアル系、雰囲気物パーカッションのイメージがあったが、いいビートをしっかりキープしてやりやすい。こうなるとベースのいないのがまた独特の楽しみを生むから不思議。それにしても順ちゃんの声は切ない。
4月29日(金)桜美林大学 ジャズ絵本
能祖将夫(朗読)
佐山雅弘(Pf)

ひさびさのジャズ絵本はすこぶる楽しかった。月猫の緻密さにないアドリブの闊達さがいい。始めてから7〜8年経ち、月猫の好影響もあって何段階かランクアップしているのではないか。スタッフを全員学生が務めて皆一生懸命なのも好感度大。大森トモコちゃん、久しぶりに会って相変わらず子供顔、子供声。クラッシック〜ジャズを問わぬ愛の歌コンサートをしようと約す。
4月30日(土)J&O ブルーノート博多
一日おきに移動日のある、余裕のブルーノートツアーのはずが移動日ごとに東京戻りの過酷なスケジュール。本当の移動日だといえばそうなのだが少々きつい。一回ごとの手荷物が少ないのはまぁいいけどね。

J&Oのデュオの始まり頃にアイレフホールでやったのも懐かしい。その時のスタッフが集まるかと思いきや典子のみとは残念。すみこちゃんもかなめちゃんも気持ちはあれど都合悪しとのこと。終焉後彼らのテーブルでビールをご馳走になろうと店員に申し付けたところ、禁煙であるというので即退店。野口君らとプライベート打ち上げで盛り上がる。
福岡のブルーノートは以前南佳孝さんとの時も招待者への対応で恥ずかしい思いをした。スタッフワークなどシステムとしての扱いは一流なのだが現場のフレキシビリティに欠ける気がする。西洋的文言至上主義、別名国際化と僕は呼んでいるのだが、ルールとマナーを胸先三寸なしで運用する現状にこちらが慣れなければならぬ、と思うが面白くないことではある。
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