Bike
Trip
Day 7
寒い朝だった。 朝早く起きて Lake Cowichan へ行く予定だったのだけれど、途中の８％の急坂を思い出して早くもへなへなになってしまった。そういうわけで湖にはまたの機会にお預けということにした。朝 8:30 に出発。 Cowichan Lake Rd を使う。下り坂だと思っていたのに意外と上り坂がたくさんあってびっくりした。 さらに、道路は舗装されているのだけれど結構荒れていて走りにくい。このあたりをサイクリングするならマウンテンバイクの方がいい。 そうは言ってもぼくはこの牧歌的な風景を十分楽しみながらペダルを踏んだ。 牧場の倉庫を通り過ぎるときに女の子が "Good Mooorning!" と大声で手を振りながら叫んだ。 いい景色にいい人たち。今日も快適だ。
Hwy 1 の Duncan という町に戻る。 Duncan は自転車乗りにとってはあまりありがたくない町だ。路肩も歩行道路も結構狭い。 さらにバンクーバー島にしては交通量がやたらと多い。 行き来する車にフラストレーションがたまった。 でもしばらくして町を抜けると、道路は広くなり、車の数も減った。一つ残念なことは風向きがまた逆転して、今度は向かい風になってしまったことだ。しばらくは少し苦しくなる。
Cowichan Bay という町を抜けたところで、 Victoria に行くのをよしてそのまま家に直行することに決めた。どういう訳か家のみんなが恋しくなってきていたのだ。 Langford へ行く代わりに Mill Bay でフェリーを使って対岸に向かうことにする。このフェリーは便利なことに、南の丘陵地帯をスキップして海の向こう側の Brentwood Bay 方面に連れて行ってくれるのだ。
１０分違いで、またもやフェリーを逃した。次の船は１時５０分だ。しばらく海の景色を見ながら待つ。 波が結構鋭く、白い泡が立っている。風は強い南風だ。 しばらくすると、小さな小さなフェリーがドンブラコとやってきた。早速乗り込む。デッキからそのまま階段を上って操舵石がのぞき込める。見ると、船長は本を読みながら船を操っていた。ふーむ。これなら僕にも簡単に操縦できそうやね。
対岸の Brentwood Bay に着いてからは、今度は北向きに走ることになるので強い南風はたのもしい相棒となる。
ハイウェイ１７Ａを使って北上する。そのうちに黄色いスクールバスが僕の前を走り、そこここでガキンチョたちを下ろしていく。 道路が狭くて追い越せないのでバスが止まるたびに僕も止まって待たなければならない。何人かのガキンチョたちが僕を追いかけ始めた。しかたがないのでしばらく相手をする。とはいうものの実はこの小さな挑戦者たちと小レースをするのは結構楽しかった。
４時頃、 Swatz Bay に到着。４時半、船がバンクーバー島を離れる。 今までいい天気だったのにだんだん厚い雲が空を覆い始める。 お腹が減って仕方がないので、船の上で早い夕食を取る。チーズベーコンバーガーセットとチョコレートケーキ。結構な量があったのにぺろりと平らげたのには我ながらびっくりした。
６時、Tsawwassen Bay に着く。最後のランは強い追い風と真っ平らな地形に助けられて簡単だった。 River Rd はちょっと坂があったけれどそんなにひどいものじゃない。 7:34 、帰宅。 ルーシーがガラージのドアを開けてくれ、マイケルとミッチェルを面倒見ていたランスが次に出迎えてくれ、最後にリンズィーが現れる。 みんなと久しぶりに会うのはなかなかいいもんだった。
そしてもちろん、久しぶりのベッドも疑いなくいいもんだった。