Bike Touring --Sunshine Coast--

Bike
Trip
Day 2
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Day 2

Day 2

Porpoise Provincial Park ->
    Halfmoon Bay ->
    Pender Harbour ->
Saltery Bay Provincial Park

    61.3 km
   登り坂
   晴れ
   無風



キツツキが気をつつく音で目が覚めた。 昨夜足が筋肉痛で痛んでいたので心配していたのだけれど、いまはもう大丈夫みたいだ。よかった。俺はまだ若い!

朝6時。テントの中まで寒気がつきぬけてくる。 正直言ってテントの外に出る気になれなかったけれど、寝袋に戻ってまた眠るには寒すぎた。 結局起きて、日の出を見ることにした。 日の出日の入りは日本人にとって特別なものだ。特にこの朝の日の出は見事なもので、信心深くないぼくもなにか神のようなものの存在を自然に信じてしまいそうな感じがした。

すべて荷物をしまい込んだときに朝食のための食べ物を何も持ってきていないことに気がついた。そういえばちょっと角を曲がったところにマクドナルドがあったな。そこへ行ってベーコン&エッグマッフィンを食べる。 $5.23. 高いなぁ。このくらいなら自分で作って節約できそうだ。というわけで、あとでプレーンのマッフィンを店で買ってきた。

320×240
朝8時10分、マクドナルドを出発。町の至る所で "Go Canucks Go" という看板を見かける。Canucks というのはバンクーバーのアイスホッケーチームの名前だ。Sechelt という町は Gibsons よりも大きくて活気がある。朝早くから店に人がたむろっている。 ハイウェイ101は海岸沿いを北上する。杉並木の隙間にちらほらと顔を出す真っ青な海が心地よい。



一時間ほどペダルを踏むと店も家も何も無くなった。 ハイウェイは再び上り坂が続いて、休み休み進む。車はほとんど現れない。車が現れて消えると、ぼくは自然のまっただ中に取り残された。 熊かなんかがでてきても、おかしくない雰囲気だった。



暑い。 風がなく、太陽の光がヘルメットに当たる。 おまけに水筒の水がなくなってしまった。 といっても山歩きと違って、深刻な問題じゃない。しばらく行けば水が手にはいる。むしろこのちょっとした逆境を楽しんでいた。 自分の力をつくして何かをしているという実感がいい。

木陰に止まって昼食をとる。この前買ってきたマッフィンに持参したマーガリンを塗りつけてかじる。うーむ、最高にうまい。もっともこの場合どんなものでもうまいに違いないけれど。




12時45分、Earls Cove につく。20分遅れでフェリーを逃した。 次のフェリーは、、、 4:20! ここで三時間以上も無為に待たなくてはいけない。 今晩は Powell River に止まる予定だったけれどフェリーを逃したのでそこまでたどり着くのはあきらめた方がいいかもしれない。もちろんがんばって行こうと思えば行けるかもしれないけれど、暗闇の中をランプをつけて走るのはあまりいい気がしない。 3時間以上の暇を昼寝と、フェリーの事務員とのおしゃべりでつぶす。とりとめもないことをしゃべったけれど、事務員のおっちゃんはなんか好感が持てる人だった。時間は意外と早く経つ。4時半になってフェリーが出発。「気をつけて行きなよな」とおっちゃんが言った。


フェリーからの眺めは見事なものだった。 16 km のコースを50分で消化する。そのあいだずっとサンシャインコーストのフィヨルドをフェリーの最後尾から眺めていた。 どうせ実物とはだいぶかけ離れた画像になってしまうのだけれど、とりあえず何枚か写真を撮った。

沿岸に日本の国旗のようなものが立っているのに気がついた。 周りの乗客にあれが何か聞いてみたけれど誰も知らなかった。いまだにあれがなんだかわからない。

おそらく今夜の宿は Katherine Lake campground にすべきだった。 まぁ今更言っても遅い。 Saltery Bay Provincial Park に泊まることにする。今の時期、このサイトは無料だ。 何も提供しない代わりに何も請求しない。水道が使えないのはちょっときつい。それいがいは割といいキャンプグラウンドだ。すぐ近くにきれいな小川が流れていていい感じだし、キャンプグラウンドはちゃんとある程度のプライベートが確保されている。夏はものすごく込むに違いない。

ルーシーとデイブに電話する。誰も電話に出ず、留守電に切り替わる。 全部しゃべり終わる前に電話が切れてしまった。 財布を漁ったけれどコインが全くないし、小銭を作ろうにも店が全くない。そういうわけであきらめた。また次の機会に電話しよう。


水が無くてパスタが作れないのでアップルパイを夕食代わりに食べた。 ちょっとでも水があればなぁ。キャンプファイアーを作ってしばらくゆっくりする。 ひとりぼっちでいるのはあまり苦にならない。キャンプファイアーの日のダンスを楽しむ。キャンプファイアーはどこかしら懐かしさに訴えるものがある。先祖の記憶が脳に残っているに違いない。 まだ腹が減っていて、物足りなかったけれど、キャンプをしているのだから何もかも満足にできる訳じゃない。 9時頃、寝袋にはいる。充実した一日。疲れていたけれど満足していた。

 
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