Bike Touring --Vancouver Island--

Bike
Trip
Day 5
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Day 5

Day 5

Hornby Island ->
    Demnan Island ->
    Buckly Bay ->
    Qualicum Beach ->
Parksville

    70.86 km
   平坦
   快晴
   Strong Head Wind (SE)




朝7時頃、明るい日差しで目が覚めた。まるで夏の日差しのように強い。 デンマン島行きの船は 9:50 の予定なので、テントと寝袋を乾かす時間は十分にある。人間である限り汗は必ず出る。毎朝、寝袋が少し湿っているのは仕方がない。





ホーンビー島を出発。さようなら、ホーンビー。おまえはすばらしかった。
デンマンに戻り、Mc Farlane Rd. を使って北港に行くことにする。 このコースはかなり良かった。来たときの Denman Rd.よりも森に囲まれていて空気がひんやりしている。小さな坂はたくさんあるけれどイヤな急坂は一つもない。
デンマン島もホーンビー島と同じくらい美しい島だ。バンクーバー島の山々を眺めながらのサイクリングを十分に楽しんだ。

ホーンビー島から二つのフェリーを乗り継いでようやくバンクーバー島に到着。船に乗っていて気がついたのだけれど、かなりの風だ。 残念ながら風は南側から吹いている。これから風に逆らってペダルを漕がなければいけない。

風に逆らって自転車を漕ぐのは最悪だ。 力の限り漕いでは見たものの、強い南風が努力を台無しにした。漕ぐのをやめると風の力で自転車はすぐに止まってしまう。 平坦地を走っているのにきつい坂を上っているみたいだ。

Qualicum Beach というところでキットカットを買うために雑貨屋に寄る。店のおばちゃんが「そろそろ低気圧がやってくるらしいよ」。 うーむ、恐れていたことが現実になった。

ひっきりなしに吹き付ける南風で、僕はへとへとになっていた。サイクリングを楽しんでいるという感覚が全くない。 途中で Mr. Mikes というレストラン(Darren の経営するレストラン名)を見つけたけれど、立ち寄って中の様子を見るような元気がなかったのでスキップする(あとで彼に聞くと、ここはすでに閉鎖したそうだ)。 Horseshoe Bay で会った夫婦が一宿を申し出てくれたのを思い出したのだけれど Nanaimo まで漕ぐ力は残っていなかったので残念ながらあきらめた。

Parksville の Rathrevor Beach Provincial Park Campsite に五時到着。 この州立公園は結構大きい。たくさんあるキャンプ用地の中から一つ選んでテントを設置。大きい公園なのだけれど、プライベートがきっちりと保たれていてしかもすべて清潔なのが気に入った。 What's more, it's treed so much that I felt almost no wind in the site.

Rathrevor という名前は昔ここに住んでいたアイルランド人一家から取られたそうだ。 William Rath という金採掘の男が一九世紀の終わりにここへ住み着き、という彼の娘が Elizabeth その地を引き継いで牧場やキャンプグラウンドを経営した。この人は経営の才があったらしく、牧場とキャンプグラウンドは繁盛した。彼女の死語、この広大な土地は州に接収されて州公園になった。

無料の温水シャワーを浴びたあと、紅茶を作って飲む。パスタを作り始めてしばらくすると、キャンプの管理人が来たのでキャンプ代を払う。 キャンプ代は18ドル! 公営のキャンプ場にしてはやけに高いなぁ。

デイブとルーシーに電話する。話しながら、犬のテディを傍らにテレビを見ているデイブを想像した。このたびを楽しんでいるのだけど、一方で家のみんなを恋しく思った。

電話をもう一本。今度は日本の両親へ長距離電話カードを使って会話する。5分ほど話して電話を切った。家族がすごく懐かしくなった。

9時頃、空は完全に雲に覆われている。風がうなる音を聞きながら、眠りにつく。 長い一日だった。

 
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