椎間板ヘルニアで、髄核が真後ろに飛び出ている状態。後方右か後方左に出る場合の方が多い。

モデル:日本3Bサイエンティフィック(株)
セカンド・オピニオン
(second opinion)
一人の医師の診断を受けた後、さらに別の医師から受ける診断のこと。本来診断が異なっているのはおかしいが、例えば治療法などは医師の考え方で異なる場合が少なくない。また一番目の医師と診断が同じであれば、診断・治療に対する患者の確信が深まる。
脊髄[神経] (せきずい[しんけい])脊柱管内で長く連なる神経組織。下部は腰椎上部まで達し、そこから下は馬尾となる。外側から、硬膜・くも膜・軟膜の3層で包まれ、髄液に浸っている。なお、硬膜管は脊柱管によって外部から保護されている。
脊髄[腔]造影[検査]
(せきずい[くう]ぞうえい[けんさ])脊髄腔に造影剤を注入しエックス線を用いて視覚化する方法。椎間板ヘルニアによる神経の圧迫の状況を調べるのに利用される。CTやMRIと併用されることが多い。ミエログラフィ。
脊柱 (せきちゅう)脊椎あるいは椎骨。背骨。バックボーン(backbone)。
脊柱管 (せきちゅうかん)脊柱を構成する椎骨の椎孔が重なって管状になった部分。脊髄などが通る。
脊椎管 (せきついかん)→脊柱管
[腰部]脊柱管狭窄症
([ようぶ]せきちゅうかんきょうさくしょう)生まれつきまたは加齢による脊柱管の回りの骨などの変形や移動のために、脊柱管が狭まった状態。神経が圧迫され、腰痛・下肢痛などのほか、典型的症状として間欠性跛行があると言われる。
脊椎(せきつい)32〜34個の椎骨などからなる骨格。
脊椎固定法、脊椎固定術
(せきついこていほう、せきついこていじゅつ)脱出したヘルニアが特別大きくて椎間板の機能がほとんど消失している場合やすべり症のように背骨の安定性が悪い場合に、ヘルニアを取り除くだけでなく同時に骨の移植や金具の使用により上下の脊椎を固定すること。固定位置により種類がある。
脊椎辷り症(せきついすべりしょう)椎体の1つがずれている状態。多くは前方へずれる。生まれつきのもの、脊椎分離症から発生するもの、加齢によるものがある。
脊椎分離症 (せきついぶんりしょう)椎弓が骨折して、脊柱が不安定になって痛みなどの症状が現れた場合の名称。ただし、分離していても症状が出ない場合もある。
脊椎分離辷り症
(せきついぶんりすべりしょう)脊椎分離症と脊椎辷り症の両方の状態になることが多く、その場合、このようにまとめて呼ばれる。
接骨 (せっこつ)整骨、ほねつぎ。
背骨 (せぼね)→脊柱
線維 (せんい)生物体中の糸状の組織。
線維輪(せんいりん)椎間板中心部の髄核を締め付けるように、輪になって取り囲む線維の束。
前縦靱帯/前縦靭帯 (ぜんじゅうじんたい)椎体前部において椎骨を相互に繋いでいる靱帯。
仙骨(せんこつ)脊柱の下部にあり、腰椎の土台となる。 通常5つの仙椎が結合し1つの仙骨として存在して、骨盤の一部を成す。
仙腸関節(せんちょうかんせつ)仙椎と腸骨間の結合。お産で緩みやすい。仙腸関節の異常を関節運動学的アプローチで特に問題とする。
仙椎(せんつい)互いに結合し仙骨として存在する。S1〜S5。
仙骨[硬膜外]ブロック[注射]
(せんこつ[こうまくがい]−[ちゅうしゃ])S3-5領域を中心に、仙骨裂孔から硬膜外麻酔をおこなうブロック注射。肛門の手術や分娩に用いられるが、薬液の量を増せば腰部硬膜外ブロックと同様な効果も得られる。コーダル・ブロック。
造影剤 (ぞうえいざい)エックス線撮影の際に、判別しにくい部分の形状をより良く見えるようにするために用いられる。沃素化合物などを含む薬品。腰痛に関連しては脊髄造影検査などに使われる。
側湾症 (そくわんしょう)側彎症とも書く。脊柱が右または左に湾(彎)曲した状態。腰痛などの症状の他に、呼吸機能・心臓機能の低下に至ることもある。治療としては、運動療法・保存療法・手術療法などがある。
外側ヘルニア (そとがわ−)椎間板ヘルニアは、線維輪を髄核が飛び出そうとするものなので、線維輪の厚い前方には飛び出さず、後方に出やすい。さらに、まっすぐ後ろは後縦靱帯があり、右か左に逸れて髄核が脱出する場合が多い。
その場合さらに、斜め下方に枝分かれする神経根の中央寄り・外側のいずれかに出る2つのケースがあり、後者を「外側ヘルニア」と呼ぶ。