リスな日々

バックナンバー その29


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2000年

12月8日 ∧∧イチゴ香るアリス

イチゴが出回る季節になりました。クリがお店から姿を消して、アリスの食生活も寂しくなると、イチゴが出始めます。この時期はまだイチゴは高くてすっぱいから、アリスはははなかなか買う気にはなれないのですが、昨日、安いイチゴをみつけました。八百屋のおっちゃんいわく、暖かくていい天気が続いたから、おいしくて安いイチゴが出たのだとか。この冬の初イチゴを買ってきて、早速今日アリスにあげました。アリスは目をらんらんと輝かせて、大きなイチゴを抱えてむさぼり食っておりました。よかったね、アリちゃん、おいしいねぇ。イチゴを食べたアリスは、イチゴの香りをプンプンさせていました。そんなアリスに消化剤を混ぜたヨーグルトを食べさせたら、イチゴミルクな香りのリスになりました。

朝から起きてきて活動するようになったアリスは、お昼過ぎにはさっさと寝てしまいます。夜に起きてくることはもうなくなりました。午後になるまで起きてこなかった頃は、夜になって起き出してきていたものですが。お昼過ぎに寝てから午後にちょっと起きてくることもありますが、陽が落ちないうちに、またすぐに寝てしまいます。アリスはもうすっかり冬モードになったようです。


12月6日 ∧∧えっ、冬眠したい季節は終わっちゃったの?

アリスはこの秋はとうとう冬眠したいとは言わずに終わりそうです。昨年までは毎年、11月中旬くらいに2週間ほどの期間、アリスは午後になっても起きてこないで冬眠体勢に入ろうとするので、アリスはははたたき起こし作戦を決行しなければなりませんでした。そして噛みリスのアリスとアリスははとの壮絶なバトルが繰り広げられたのでした。(98年99年の11月、12月の日記をご参照ください。)でも今年の秋は、アリスは冬眠準備らしい準備もせず、噛みリスらしい噛みリスにもならず、もしかしてこの秋冬は冬眠しようとすることなく過ごしてしまうのではないか、と思っていました(00年11月13日の日記参照)。そして、このごろのアリスは、冬眠したい季節を通り過ぎてからのような穏やかな生活ぶりなのです。(98年11月25日99年12月15日の日記をご参照ください。)

11月になって、午前中は起きてこない日が多かったアリスですが、11月25日、26日とアリスに日中はお留守番をさせたのを境に、アリスの暮らしぶりが変わりました。午前中から起きてきて活動するようになったのです。しかも、朝からラブリーで「金網ガシャーン」もしないのです。8月後半から、アリスは午前中は、起きてはくるもののタンス小屋から出て活動するということはなかったし、「噛むぞ」というような顔をして「金網ガシャーン」をしていたのに。この変化は、冬眠したくなる季節が終わったという頃にアリスに見られるものなのです。そして今朝もアリスは、朝から起きてきて(アリスの朝は遅いです、9時くらい)、アリスははをしばらくみつめてから、ラブリーな様子で「出る」という態度を示しました。部屋に放すと普通に活動して、噛みリスにはなりません。もうすっかり冬眠したいの季節は終わったというような感じでした。

アリスは冬は、午前中から活動するようになると、寝る時間が早くなります。午後1時半には寝ちゃったりします。お昼を過ぎてアリスをタンス小屋に入れると、食事をしてから寝床に潜ってしまいます。部屋に放していると走り回っていますが、午後2時か遅くとも3時くらいにはたいてい寝てしまいます。今年も11月27日からは、朝起きて午後早くに寝るという毎日を送っているアリスです。

もう1つ、秋が過ぎて冬が来たと思われる変化があります。アリスがブランコを使うようになりました。まだ午前中のうちのほんの短い時間だけですが、ひなたぼっこをしたりお弁当を食べたり。午前中から活動をするようになったその日に、この冬初めてのブランコでデロ〜ンをしました。アリスがブランコを使うのは、冬から春だけです。これからだんだんとブランコで過ごす時間が長くなっていくことでしょう。

11月20日に古くて新しい別荘を発見したアリスは、それから数日間はお引越にいそしんでいたのですが、2日間お留守番をしていた間にアリスの引越熱は冷めてしまったようです。別荘に食糧やティッシュを運ぼうということはしなくなりました。別荘の入っているダンボール箱のフタをアリスははが閉じてしまったので、アリスはダンボールの上に乗ることはできても中に入ることはできなくなりました。でも特に別荘に行きたいという主張をするわけでもありません。このこともアリスが穏やかな生活をするようになったことの現れのように思われます。でも、タンス小屋の中の寝床にはアリスは毎日何回もティッシュを運び込んでいます。

このままこの秋はアリスが本格的に起きてこなくなる日がやってこないのであれば、アリスは冬眠しないリスになったと言えるかもしれません。このまま噛みリスにもならないかもしれません。アリスはもうすっかりお年寄りリスになってしまったということなのでしょうか。


11月21日 ∧∧今日もせっせとお引越

アリスは、今日はお昼頃に自発的に起きてきました。しばらくいつものようにタンス小屋で過ごした後、今日は寝床に貯めてあった食糧で頬袋をパンパンにして「出る!」と言いました。昨日の古くて新しい別荘の記憶は、一晩寝ても消えなかったのね、アリス。タンス小屋から出たアリスは、別荘にまっしぐらなのかと思ったら、そうでもなくて、一応部屋中を一通り探検をしてから、別荘ものぞいてみてから、いろいろな所を巡り巡って結局は別荘に食糧を隠しました。そして今日は、タンス小屋の2つの寝床から別荘へと何回も食糧を運びました。ティッシュも運び込んでいました。別荘はどんどん立派になっていきます。

夕方は普通に5時頃に寝たアリスは、夜中に起き出してきました。口に物を貯めて「出る」と言うので、こんな時間にまたお引越かい?と思いつつアリスをタンス小屋から出してあげました。でもまたアリスをタンス小屋に戻しちゃうと、アリスは寝床からでっかいクルミの実をくわえてきました。そのクルミを頬袋に入れたアリスですが、クルミはあまりにでっかいうえにいびつな形をしていたものだから、頬袋に入りきらずに口からはみ出してしまっているうえ、頬袋の中でクルミがどこかに引っ掛かってしまったようなのです。アリスはクルミを頬袋から出すことができなくなってしまいました。口から半分クルミをはみ出したまま、あぐあぐとしながら困っています。苦しそうだし痛そうだし、こんなことは初めてなので、どうしたらよいのかまったくわかりません。アリスちちが鉛筆の軸を噛ませて口を開けさせて取ろうとしましたが、よほど奥でつっかえているようで、取ろうとするより先にアリスが嫌がってしまいます。鉛筆を噛ませるのがダメなら、と、手の指で口を思いっきり大きく開けさせて、口からはみ出ているクルミを取ろうとすると、アリスは目を潤ませて「痛いよう」ってな顔をするのです。それでもがんばって大きく口を開けさせて、やっとのことで頬袋からクルミを出すことができました。やっとクルミを取り出せたアリスは、クルミを口にくわえて、別荘にしまい、そのままそこで眠ってしまいました。やれやれ。

やれやれ、の後、アリスは別荘から出てきて、タンス小屋でまた食糧の回収作業に励んでいます。もう夜中の2時を過ぎたというのに。早く寝ろー、アリス。


11月20日 ∧∧古くて新しい別荘を発見したアリス

しまい込んであった引越荷物から、前の家でアリスが「アリスの国」に作った別荘が出てきました(98年11月27日の日記参照)。引越をする際に、別荘をそっくりそのまま袋に詰めて運んできたのです。アリスははがその別荘(の素材)から、ほぐしたティッシュは取り出してアリスのお布団として再利用し、残り(毛糸のセーターや少量のティッシュなど)はそのままダンボール箱に入れたままにしてあったのでした。これは、特にこの時期、アリスが喜ぶに違いないと、タンス小屋の置かれている部屋にその箱を置いておきました。

今日、またしても東京は朝から雨、暗くて寒い1日でした。アリスはまた、3日前と同じく、午後になっても起きてきませんでした。こないだと同じように午後1時半にアリスははが寝床をガタガタ動かしたら、アリスは起きてきました。こないだと同じようにアリスは不機嫌でコワイ顔をしていて、犬のぬいぐるみの背中のカゴに入って丸くなってまた寝ちゃいました。アリスははが松の実でアリスの気をひくと、アリスは松の実につられてアリスははの所にやってきて、いつもの部屋でいつも通りの活動に入りました。

しばらくしてアリスをタンス小屋のある部屋の方に解放すると、早速アリスは新しくて古い別荘を発見しました。その別荘もどきに潜っていったきりなかなか出てこなかったアリスは、だいぶ経って出てきてからタンス小屋に戻り、犬のぬいぐるみの背中のカゴに貯めてあった食糧や餌入れの食糧を頬袋にパンパンに入れました。ゲッ、こいつまさか、別荘もどきに引越するつもりか?案の定、アリスは別荘もどきに食糧を隠しました。そしてまたしてもアリスはタンス小屋で食糧を回収して、別荘もどきへ貯め直しました。ここでアリスは疲れたのか、タンス小屋に戻って犬の背中で寝てしまいました。時刻ももう夕方近いし、アリちゃんもうお休みね、と思ったら、しばらく寝てからアリスはまた起き出して、別荘もどきへの食糧の移動を再開しました。単に時間帯がずれたお昼寝タイムだったようです。

何往復かして大量の食糧を古くて新しい別荘に運び込んだアリスは、夜も7時を過ぎてもまだ口をでっかくして、扉を閉められたタンス小屋の中で「出せ出せ」と飛び回っています。放っておけばあきらめて寝るかな、と思ってしばらくそのままにしていたのですが、アリスは一向にあきらめる様子はありません。しょうがないからタンス小屋から出してあげると、またアリスは別荘もどきへ入っていき、そして出てこなくなりました。このままここで寝ちゃうのか?と思ったのですが、だいぶしてからアリスは出てきました。タンス小屋に帰ったアリスは、いつものように犬のぬいぐるみの背中のカゴで眠ってから、寝床に潜っていきました。さて、あの別荘もどきは臨時に置いてあるだけなんだけど、これからどうしようかな。


11月17日 ∧∧しまりすのアリスは二度活動する

アリスは、相変わらず噛みリスにもならなければ冬眠しそうにもしない日々を送っています。しかし、東京は朝から雨で気温もぐっと下がった今日、アリスはお昼を過ぎても寝床から出てきませんでした。いつもは、午前中はとりあえず寝床からは出てきて、トイレをしたり食事をしたりして犬のぬいぐるみの背中のカゴで丸くなって寝たり起きたりしているのですが、今日はずっと寝床にこもったままでした。午後1時半にアリスははが寝床を持ち上げて中をのぞいて見たりガタガタやったら、やっとアリスは出てきました。そして、トイレや食事をして、アリスははがタンス小屋の外から構うと金網ガシャーンをして、犬の背中に入っていくという、いつもの午前中と同じメニューをこなしました。しばらくして起きてきて、いつも通りに活動をしました。ただ単に、生活開始の時間が後に数時間ずれこんだだけのようです。天気が悪かったことと寒かったことが大きな原因だろうと思われますが、もう1つ原因がありそうです。

アリスは最近、毎晩のように夜も活動しています。夕方寝た後、夜中に起き出してきて、たくさん食べて(はっきり言ってバカ食い)、それからタンス小屋から「出せ出せ」と言うのです。出してあげると、真昼のリスのように走り回ったりして活動します。これは昨年も一昨年もこの時期に見られた行動です(98年11月19日の日記参照)。夜中の11時や12時に元気いっぱいになっちゃうこともあれば、夜中の2時くらいに起きてきて食べまくることもあります(さすがにこの時間のときは、走り回ったりはしないけど、夜中の3時くらいまで起きています)。昨夜も、夜中の2時から3時まで起きていました。だから今朝は起きられなかったのかも?今年もこの夜遊び(?)が現れたということは、もうじき冬眠したくなっちゃう日が来るのかな?

昨日、アリスちち・ははは、小泉ご夫妻のウッド・バーニング・アートの作品展に行ってきました。昨年の作品展とは違う作品の数々、シマリスの絵とモモンガの絵が数枚ずつありました。ニホンリスの絵は今年は1枚だけで、ちょっと寂しかったです。昨年の「雪の中のニホンリス」と「雪の中のシマリス」がすっごいよかったんだけど、今年はありませんでした。どなたかのお宅で愛でられていることでしょう。


11月13日 ∧∧いつもと違った秋

そろそろアリスの秋も終わるかという時期になりました。ところが、今年はなんだかいつもと違います。毎年、この時期9月〜11月くらいは、アリスは、集中貯食!分散貯食!何が何でもドングリを貯めろ!食べろ!と大変なのに、そしてそれと同時に噛みリスちゃんになるのに、今年はなぜかそれほどでもありません。食べ物を貯めまくったり、貯めた食べ物を別の場所に移動しまくったりという姿はあまり見られなかったし、ドングリを食べまくるわけでもありませんでした。この秋は、寝床にティッシュを運びまくるということもあまりなかったし、別荘作りもしていないし。アリスははの服の中で寝ないし(こないだ1回だけちょっとだけ寝たけど)。

噛みリス特有の理不尽に突然噛むということも、この秋は今のところほとんどありません。一昨年から見られるようになった「通りすがりの噛みリス」にも、今年はほんの数回しかなりませんでした。11月9日にこの秋初めて、アリスは部屋で自由行動中に噛みリスになりました。アリスははが新聞紙をガサガサやっていたら、視線と冷たい空気を感じたので見てみると、アリスが恐い顔をしてアリスははをにらんでいました。またガサガサと音を立てたらアリスはアリスははに向かってダッシュ!アリスははは事前に噛みリスに気づいたおかげで、噛みリスのアリスの攻撃をかわすことができました。この日はもう1回、アリスは噛みリスになりました。部屋で不要な靴下を詰めた袋に潜っていたアリスが袋から出てきて床で顔を洗っていました。これはアリスが毎日何回もする行動で、そこにアリスははが「おいで」と手を出すと、いつもアリスはアリスははの腕を駆け上がります。いつもと同じようにアリスははがアリスに手を出すと、アリスは一見ラブリーであるかのようにやって来て、そしてアリスははの手を噛みました。あまり強い噛まれ方ではなかったので、ちょっと血が出たくらいですみましたが。この秋は、アリスが噛みリスになったのはまだこれくらいなのです。年々噛みリス度が下がっているとは言え、これほど噛みリスにならない年は今までにないことです。

午前中のタンス小屋での「金網ガシャーン」は相変わらず続いています。そして相変わらず毎日午前中はアリスはタンス小屋の中で犬のぬいぐるみの背中のカゴで寝たり起きたりしています。でも11月に入ってから何日か、朝からラブリーに「タンス小屋から出る」と言って出てきて、噛みリスになることもなく活動していたことがありました。これも例年とは違います。今年は、冬眠準備と思われる貯食行動や巣材運びもあまりせず、冬眠準備と同時に始まるナーバスな噛みリスにもあまりなっていないアリス、冬眠しようとするでしょうか?そろそろアリスが本格的に起きてこなくなる日がやってきていてもいい時期なのですが、今のところまだ冬眠が始まる気配はありません。今年は、午前中活動しなくなったのは例年より早かったけど、そしてずいぶん早い時期に1回だけ午後になっても起きてこないということがあったけど、ずっと穏やかに落ち着いた日が続いています。いろんなことがいつもの秋と違います。

これほど秋の季節変化が見られないというのは、アリスの年(6歳)のせいでしょうか。秋にもかかわらず食欲旺盛ではないけれど、元気はいっぱいです。年をとってこれまでにもいろいろ今までと違うことが出てきたアリスです、今後も注意深く見守っていきたいと思います。


11月2日 ∧∧ああ、しっぽがひげが・・・(11月8日記載)

アリスのひげの先っちょとしっぽの先っちょが燃えてしまいました。燃えたと言っても、火が付いちゃったというわけではなく、火にあぶられたという感じです。コンロでヤカンが火にかけられていました。アリスはははガス台の下の戸棚の前にしゃがんで戸棚の中をがさがさやっていました。そこへアリスがやってきて、アリスははの体をタタタと駆け登り、コンロにトンと乗っかり、ヤカンのわきをスルスルと走っていきました。はっ!とした時にはもう後の祭り。辺りにはほのかにこげくさい臭いが。当のアリスは平気の平左、何事もなかったような様子です。しかし、アリスははがアリスの身体検査をしてみると、アリスの左ひげ数本の先っぽには黒コゲのかたまりがチュンと付いていました。まるでヘアブラシのようなヒゲになってしまっていました(涙)。おコゲはアリスははが手でつまんだらすぐに取れました。左ひげは、見た目ではほとんどわからないくらい、ちょびっと短くなってしまいました。そして、しっぽ。先っぽがアフロヘアになってしまいました(涙)。しっぽの先端から左脇に1.5cmほどのラインが、毛先がちぢれてモチャモチャ。ごく小さな範囲なので、パッと見はわからないのですが、触ってみるとそこだけゴワゴワしてます。ああ、アリちゃんのさらさらヘアが〜〜〜。アリスははの不注意・監督不行き届きでこんなことになってしまいました。またまた懴悔室行きの事件です。事件は、アリスははが気を抜いた瞬間・目を離した瞬間に起きることが多いです。リスは見てない時に限って悪さする、というのと表裏一体です。気を付けねば。


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