Evangelion Genesis y:x 更新日誌(2001 年 3 月)

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3 月 29 日。
しょうがないので SS 書きしてぜんぶ吐き出す(サボりですいません > 某)。 2 日で 50kB 強(最終稿換算で 300kB あたり) って何時以来だよ....。 とりあえず精神の安定は戻ったが、なるほど熱狂的同人屋さんというものは 本来こういう気分で書くのかと今ごろ思ったりした。 あとは文章表現力がついてくれば立派に同人できるな。

どんなに面白いと思っても思考野までで、感情野まで直撃をうけるものは少なく、 感覚野とか直観野が影響をうけることはもっと少ない。けっこー面白い体験でした。 ... この時期でさえなければゆっくり浸ってたんだけどなあ。

ついでに 1-2 MB ほど『CCさくら』な SS 読んだが、 さくらの自虐性なんとかしてくれ。 自分を責めたことはアニメではクロウの前で泣いたのとユエの前で泣いたのの 2 回だけだろ? しかもいずれも「自分には出来なかった」という対象限定の形に留まって 「自分は{ダメなんだ|何にもできないんだ}」という全称への飛躍はない。 原作のほうはそういう性格なんか?

たしかに小狼とつきあわせるにはそのほうが書くの楽だけどさ (← この 2 日で実感したらしい)。


3 月 28 日。
...。
よくないな。これ、「マジにハマった」というやつか?

思考に対する挑戦なら反駁する論理を組めばいい (感想ではカウンターをあてて .. と表現してるやつ)。 なにがしかの感情が溢れるようなら自動的に negative feedback が働く (自動的にバランスを ... と表現してるやつ)。 感覚を飽和させる事態なら auto gain control が効いて感度が下がる (慌てて切り離した、などと表現してるやつ)。 思考、感覚と違って感情を無理に曲げることはあんまりしないけど、 精神の防衛システムとしてはひととおり揃ってる。

直観だけは。直撃をうけて対処する方法がない。 だからっつうて、切り離しちゃうと問題解決能力ゼロになるんですが ...。

あーつまり、なんかこう解きたい問題が一杯あったとして、 で、いくら考えてもわかんなくて、なんか適当にブレークスルーが欲しいなっつうときに インスピレーションの戸を叩くと。

で、戸を開けて中を覗くとだな、「CCさくら」なネタしか入ってなかったりするんだな、これが。

「をーい、でんでん使えねーぞ ....」
と途方に暮れると、いう話。
3 月 27 日。
仕事にならねぇ ... 昼飯たべながら思い返してたら涙出そうになった。

『CC さくら』劇場版 II 「封印されたカード」の感想を置く。 3 本走った筋の密度の高さといい、前回より遥かに面白かった。 つーわけで、「さくら」の感想としては最大、18kB. さすが本当のラスト。

「封印されたカード」の感想


3 月 26 日。
むちゃくちゃ心臓に悪い本日の御言葉、その 6.
「バレた」
Linux community から離れて 6 年だか 7 年だか。 モバ用のを契機にわりと近所に舞い戻って遊んでたわけだが、 いちおー当時の人達との繋がりはない。 本流には近寄らないようにしていたということもあるし、 モバ用のは FreeBSD 由来とどちらかといえば BSD 屋さんとの付き合いのほうが多かったということでもある。

それをいいことにして頬かむりを決め込んだ方面は軽く五指を越えるが、 ただ、これだけ経てば当時の人達も hacker として非常に広範囲の面倒をみてたりするし、 こちらの活動領域の広がりにあわせてニアミスが増えるのも道理というわけで、 そろそろヤバいかと思ってはいた ... で、きっちりバレた。あぅあぅ。

.... いや、本気で敷居が高いもんで。 その名を知られた wizardさん達がヤマとたむろうクラブに 場違いにもふみこんでみぃ、生きた心地しないから ... あうう、恐いのも痛いのも厳しいのもやだよぅ。
毛利元就(我に七難八苦を与えたまえ)を見習えって? いいよべつにもう、 七難も八苦もそろそろ飽きてきたから ...


3 月 25 日。
しつこく続く本日の御言葉、その 5.
「ぼろ負け」
サッカー、日本 vs フランス戦、0-5.
いやー景気よくボロ負けしましたねぇ。お手上げ以外にどーしよーもない。 てーか、よく 5 点でおさまった(^^;;
その昔のU-20 ん時の対スペイン戦と同じく、 どこ行ってもフランスのほうが人数多い、 というだけでなく、どっちむいてもフランスのほうがよく走ってるとか そもそもグランド半分で試合してるとか、いろいろいろいろ。

個別にみてもしゃーねーと思うけど、バターナイフでバターでも裂いてるんか とでもいうように綺麗に DF が割れてくのが凄かったっす > フランスFWs.
フラット 3 の端から水が浸みるようにして入ってくるアメリカ (オリンピックだったっけ?) ん時は、そーかフラット 3 の弱点ってこういうのか成る程、という目で見てられたけど、 強いとこが圧してくるとそーゆーの関係ないのね、どこからでもサクッと入って来る。

こういうふざけて強いのを相手にしたときにちゃんと引き分けられるかってーと、 そういえばサウジ程度に引き分けるのがやっとでしたか。

負けた場合の常として fj.rec.sports.soccer には記事が少ないので サッカーネットまで見に行った。中田くらいしか希望がナイ、ってまーしょうがねえか ...

ちなみにボロまけした「上」と違い、「下」(ユース) はメキシコ相手に PK で勝って優勝している。さあ明日の新聞で大きくでるのはどっちだ?

明日の朝方に『CCさくら』の劇場版II の放送(衛星第2) がある。 CATV のホームターミナルの確保と録画設定ができれば録画する予定だが、 はたしてビデオと接続するチャンスはあるか。 なにせスーパーチャンネルつけっぱなしになってるからな ... ホームターミナルにビデオが繋がってないつうのはやっぱりイカンよなあ。


3 月 24 日。
いつまで続く本日の御言葉、その 4.
「本日の御言葉」
だーかーらー新聞読む時に 「本日の御言葉」に使えそうな語句を捜しながら読むようになっちゃ終りだってば。
3 月 23 日。
本日の御言葉、その 3. (てゆーか、さすがに終りだろう)。
「禁花粉席ありませんか ;_;
某レストラン、冒頭の一声。ウケちゃいけないんだろーけどウケました。 実際上は、花粉だけで発症する訳ではないんで、 複合汚染の元ネタの一つのタバコが回避できれば違うはず、 禁煙席でもそれなりに「禁花粉席」的だろうとは思う。

もっとも、まともに設計してあれば禁煙席は風上に位置するわけで、 つまり外の空気がまともにあたるところ ── という可能性もないでもない。 が、それを心配してもしゃーない。遠路はるばる 200km は飛んで来た花粉粉末が レストラン内のたかだか 10m か 20m かでフィルタされて落ちるはずはない。


3 月 22 日。
本日の御言葉。
「終局の始まり」

japan.anime.evangelion.nerv が rmgroup されることになった。
.... いやあ、それにしてもよく保ったなあ。j.a.e.asuka とかはまだそのままけど。


3 月 21 日。
本日の御言葉。
「力は心から」 by 銀河ママ@『電童』

.... いや、その御言葉の内容にも議論の余地はありそーなんですが それはそれとして、家の大木をおもいっきりブチ倒してしまってんですが、 もしかして何か教えるたびに木が一本ずつ減ってくんでしょーか ...

Thinkpad 240 vs z50 な実験な話。
Thinkpad 240 (US 配列) を手に入れ、"kuhn" と名付けて Debian woody を入れた。 こいつは 64 + 256 = 320MB までメモリを積めるので、 この 256MB をぜんぶ ramdisk としてハードディスクを止めてしまい、 なおかつCPU を 9/10 の時間は halt させてしまうことでバッテリライフを伸ばす ── という実験を計画している。

つまり、Thinkpad 240 を元ネタとした Workpad z50 という CE機が世にはあるが、 マシンとしては PC card と CF とが計 2 枚入る点が 240 より上とされる、 で、こいつに unix をつっこむと CF slot が塞がるわけで、 そーすると z50 が 240 に優る点はバッテリライフくらいなものになるわけである。

CF card は max 256MB 前後だから、240 側で 256MB のメモリを ramdisk とすれば この時点で条件は対等 (z50 に microdrive を投入する時は 240 も素直にHDD をうごかせばよろしい) になるので HDD を切り離すことができる。 CPU パワーは四捨五入して 10 倍違う (xengine 値が約 10 倍違う) ので 消費電力/速度比をそろえるため、240 のほうで 9/10 の期間は halt していただく。

つまり、ストレージ容量、CPU パワーの条件をそろえたときにバッテリライフは どれくらいどっちが上なのか ── という比較である。

残る電力喰いの LCD&バックライトの条件が 240 のほうが悪いが、 それくらいは z50 にハンデとしてくれてやったとしてもなお 240 の勝ち、 というのが予想だがどうだろう。

HDD を止めた時点でバッテリライフは倍、 CPU を 1/10 してさらに 3 倍(10 倍には届くまい) とみて計 6 倍、 1.5 x 6 = 9 時間ほどもつ計算、一方 z50 は公称 8 時間 ... ううむ、けっこう微妙だ。

さて、この予想が正しいとして、

z50 に苦労して unix を入れる(開発する)意味とは何だ?
という問い掛けをするために、この実験の存在意義がある。

この問い自身は linux/ce 屋さんに対する挑戦 :-) だが、 自分自身にハネかえってくるけっこう切実な問いでもある。 Psion5 に X なんぞ突っ込むと、 ふつーは「ンなことするくらいなら FIVA でも買え」ということになるから ...


3 月 17 日。
『エリオルの帰還』
そのおまけ。

『CC さくら』な話を open にする。 43KB もあるわりに書きたかったのは 1 行だけである。 実際、もとは 10KB ほどしかない話だった。 どの 1 行かは ... 見て分かるかも知れないし分からないかも知れないが、 まあ、たぶんわかるだろう。... わかってほしい、わかってくれるといいなあ(爆)

ファンタジィって意外と厄介でした。 なんでもありなので、かえって話を壊さないようえらい気ぃ使う。

「CC さくらな話」であって木之本さくらの話ではないし、 感想を反映して小狼も出て来ない。 なので甘さ当社比 5 %以下である。念のため。
... しかも読み返してみても CCS の規約のうちで守ってるのは話のフォーマットだけじゃねぇか?

BGM として「さくら」の曲を流していたが、 ... 丹下桜と岩男潤子のデュエットなんて聞くもんじゃない。 なまじ岩男潤子のがちゃんと知世に聞こえる分だけ丹下桜の歌が変に感じる。


3 月 16 日。
fj.sci.math で 21 x 19 を頭ん中でどう計算するか ── という質問があった。

いろいろあるようだが、

9 x 9 = 1 mod 10,
1 ─(自乗の hash table を引く)→ 361,
(21 - 19) x 2 = 38,
361 + 38 = 399.
みたいなヘンなことをしている人は居なかった。自乗系列って覚えておくと便利 ( X x Y = ((X + Y)^2 - (X - Y)^2) / 4 なので自乗を覚えていると掛け算は足し算と引き算に直る。 実際の暗算ではよく「割ることの 4」を忘れるのがナンだが ... ) だが、 この場合は 20^2 - 1^2 の方が圧倒的に有利だからオモテには出て来まい。

なんでポストしないかってーと、自乗系列の覚えが悪くて 1 の位で検算せな思い出せないのがちとアレだからである。 fj.sci.math 読んでる知り合いは 3 の平方根を一般人より 数桁余分に覚えてることを密やかなプライドにしてるよーな奴ばっかだから あんまりバカでけん。

ところで、上の計算は一見シーケンシャルに行われているように書かれているし、 fj.sci.math に上がっている計算手順もみなそうだが、 上の計算は実際には幾つかの concurrent process として動いてる。3 つかな?

少なくとも、和の carry-look-ahead くらいは 別プロセスとして他の算術演算と並行に動いているんじゃないかと思うけど、 この手の暗算は他の人はどれくらいのマルチプロセス&マルチスレッドで動いてるんだろう。

珠算屋さんもマルチプロセスとして 頭ん中にソロバンを複数並べたままコンテクストスイッチしつつ計算とか出来るんだろーか。 ううむ、それってなんかいいかも。 暗算での主なボトルネックはデータメモリの容量だから ...


3 月 14 日。
マイラインプラスの申込をする。 NTT が 15 日までによこせと煩いので 「東京電話」と書き並べた申込書を NTT東日本あて :-) に送った。

ISDN なので「東京電話」が ISDN をサポートしているのかどうかを調べるのに 時間を食った。もすこし分かりやすく書けって。 FAQ に書いてあることが食い違ってるし。 NTT 対抗馬として応援してやるんだからさ ...

で、分かりにくかったことのペナルティとして市内は NTT になっている。 市内も「東京電話」にできれば料金が 5% 違うが、これはまあ保険料のつもりとして。

追記。
15 日だったか、新聞に出たところによればマイライン申込は NTT の圧勝ペースだそーである。 まあ、仕方あるまい。あまりに分かり辛すぎる。

『電童』。
スタンスの相対化 ... 綺麗に決まったけど、 イマドキはきっとこうしないといけない(絶対的正義が存在しない)んだろうなあ。


3 月 12 日。
昨日の『学校の怪談』。
「みんな死んで ....」とつぶやく茜が緒方恵美だった。 次回予告といい、微妙に EVA に汚染されていた。
カーヤがようやく天の邪鬼らしー奴でした。いや、それだけだけど ...
3 月 11 日。
昨日書いた「駆け込み需要」の一つに IBM 84 キーがあったが、 27500 円 .... なんでこんなに高騰するねん!
キートップが違う変モノの癖にぃ(← すっぱい葡萄)。

NHK 杯決勝、石田芳夫 vs 趙治勲。
石田芳夫の名局つうか先手とって先手とりっぱなしで ボロ儲けしてそのまま終局、みたいな碁だった。 趙の後半の追い込みは見事なれど勝ち碁の読みきりに関しては超絶に上手い石田のこと、 盤面 10 目の差を 7 目まで追い込まれようと勝ち負けに響かせるようなことはないのであった、 とまあ、久しぶりのタイトルでめでたい。

それにしても、ここまで手がユルんで大丈夫なんかと思うくらい後半の打ち回しは 妥協のかたまりだったような気がする。あれで勝てるんだから なんか世の中間違ってると思う(そこまで言うか ...)。

今日ちょっと興が乗って『CC さくら』な SS を一つ書いたが open にするかどうかは分からない。 ... つうか置くとこがない。あう。


3 月 10 日。
Linux7k な ML はどうやら軌道に乗ったらしい。 流れてくる mail を眺めながら ML を作った本人は Jornada つついて 「う〜む Psion のが良いぞ」と贔屓の贔屓倒しみたいなことをつぶやきながら遊んでたりするが ...

というわけで密やかにJornada 階層設立。 まだインプレのみ、つうか近い将来もインプレしか入ってないかもしんない。 4 月中旬の auctions.yahoo の有料化にむけて駆け込み需要のヤマがいろいろあって 一つのマシンをじっくりしゃぶってるヒマがない。落ち着くころには Jornada も返す時期である。 ... そのままガメるかもしんないが(こらこら)。

ところでその "auctions.yahoo.co.jp" は有料化するのはいいとして "auctions.yahoo.com" のほうはどうすんだ? こちらが無料のままだと対称性を欠くというか不公平というか、詐欺にかんしちゃ向こうのが上だろ?


3 月 9 日。
画面のサイズがピンチ程大きくなったり小さくなったり ...
という記述があった。

── 1 ピンチってどれ位の大きさ? と辞書ひいたバカがここにいる。
ひとつまみってことで 0.5mm 〜 1mm 位のことかな。

周期が数秒以上ならモニタ側の電源がダウンしかかってるってことだし 0.5 〜 1 秒内外ならケーブルのグランドだろーし数 Hz なら水平同期が (カードにとってかモニタにとってかはともかく疲労したハードにとって)高すぎるってことだろーし、 これだけで原因が分かったらたとえ当たっても偶然の域を出ないと思う(よね)。

個人では SONY のモニタしか買わないようにしているが、 SONY のモニタはモニタのスペックというかグレードのわりに 電源が弱いってことは覚えておいてよいかもしんない。
逆に昔のナナオの電源部は異常に良いものを使ってたらしく、 価格の差はちゃんと中身に反映されているのだなあと感心することもある。 安くなって以降のナナオの中身はどーだか知らないが ...

どーやってチェックするかってーと、 全面白と全面黒を交互にというポケモンチェックなことを繰り返すと SONY だと画面のエッジが崩れるんである。 ガンへの電力供給の上がり下がりで電源が揺さぶられて同期回路に影響するというオチ。 今使ってるやつも淡灰背景のネスケが画面の大部分を占めるスクリーンと 濃紺背景の emacs が大部分のスクリーンを切替えると画面が上下に 0.3mm くらいハネる。わはは。


3 月 8 日。
小畑健/ほったゆみ 『ヒカルの碁』(11) 集英社
「武道大会」の一種を続けてると思えば確かにジャンブだけども、 ↓なんを理解し、共感するだけの力と覚悟が、読者のほうにあるのか ...? もうすこし上の年齢層を期待するマガジンですら、せいぜいがとこ 「勝った側は負けた側の想いを背負う」位しか語ってないっつうに。
勝つ者が上にいく、それはこの世界にいる誰もが覚悟していること。
その覚悟あっての上で、皆、今まで共に笑い語りあってきた ──
この「覚悟」を前提とした上で心情を抉ってくるか。 前提とできないがゆえに苦しむ表現はたとえば『大運動会』などでもあったが、 そんなもんですます気はないと。
これはむしろ勝ち組が抱く感情だろうが、ってのはつまり、 ヒカルのように負けたことがないというだけでなく 負けた時のことを考えたことがないような連中でなく、 アジュマーン@タイタニアのように負ける時のことを恐怖し続けていて はじめてでてくる言葉のような気がする ... 確かにこの心理状態は自力で解決しないといけないものだけども。

明日に繋がる碁を打たなきゃ ... などというボケたことを いまごろ意識せざるをえないようでは先はないぞ > 奈瀬。
合格した 3 人はそんなことは意識したことすらないだろう ...

打てば打つほど伝わってくるんだ、アイツの強さが
... まだ、いいのかな。そういうので。でもやっぱり、 塔矢がいかに強いたって上には上がまだまだいるわけで、 気遅れしてたら追い抜けないんでないかい。上に目標をおけば合格程度は勝手に付いてくる、 そういう実例を経験したばっかなんだし名人の強さを吸収するくらいのつもりでいれば 塔矢に追い付くくらい勝手についてくるんでは。
もっとも 2 人ゲームにおいてここで越智が思ったような形で他人の強さを強いと感じたことがないので 越智が何を考えてるのか、ってことはあんまりよくわからない。 .... いや、強い奴なら掃いて捨てるほどいたけど、 上手にゲームをコントロールする奴がいる、という形で認識するだけで、 個人の強さつうよりはゲームの奥深さとかそういったことを恐いと思うだけだから。

越智が進藤戦で「 100 手よめば 101 手を、1000 手よめば 1001 手を読むだけだ ──」 と考えるが、読みでたった 1 手でも常に上回ってればそら「呆れるほど強い」 としかいいようがなくなるけど、こういう「読みが深い」という意味での強さは 数字的な、克服可能な差なので強くても恐くはないんじゃないかな。 読みの力を背景にしての発想とか問題解決能力の生き方の差といったものがどっちかってーと恐ろしい。

進藤が和谷戦でみせたような読みの深さ正確さによる勝利は、実はあんまり。 和谷が「ここの白地を囲えば俺の勝ち」という形でゲームをすすめた時に、 その中で生きることを考えるというのは和谷の戦場で戦うということになってるけど、 和谷のシナリオを丸々外した形で勝ちに繋げてしまうような 勝ち方もあったはず。 たとえば目一杯働いて模様を張ったんだから、 中に侵入するのでなく外から圧力をかけるという形でゲームを進めることもできる (今回の碁形で進藤に見出せたかどうかはともかく)。 そういう勝ち方のほうが数段恐いと思うし、 思惑レベルで相手に唯々諾々従ってて勝てる碁って例外だと思うんだけど。 そらそんなんで勝てれば「完全に上回った」と佐為も宣いたくもなる。

ところで、並べてある碁のレベルの高いこと高いこと、ぜんぜんわかんねぇだ。 前のほうの巻なら級位者だなあとか有段者だなあとかのんびりしたこと言ってられたのに。


3 月 7 日。
丸善@日本橋を覗いた。.... 知らない本がいっぱいでていた。 神保町だけでは(読むべき本というか知っておくべき本を)ぜんぶはカバーできないのか。 ちなみに『エンダーの子供たち』の値段にショックをうけて何も買えなかった。 薄いのに 2 分冊にしたうえでのあの値段はいったい何 ...?

Linux for PlayStation2 の話の続き。
コメントをつらつらと読んでたんだけど、.... PS2 本体は赤字、ということを忘れてる人が多いなあ。 安いからサーバやらクラスタやらへの用途が広がるのは分かるけど、それを前面に出したらあかんやろ〜。

『電童』#? 「母の秘密」
祖父に「戦うか?」と北斗が尋ねられたところで平和主義的な発言がでてくると面白かったんだが、 ふつーに好戦的だった。つまらん。

「キッと顔を上げ、前を見つめておれ。うつむいていては、戦うことは、できんぞ。
苦しくとも、それがおまえや渋谷君の役目じゃ。
子供の前では常に明るく、元気でおれ」
... で、こういうことを諭すのが老人さんの役割、 なんでしょうねぇってべつに揶揄してるわけではなく素直に諭されてました。落ち着いた配役でした。

ところで、戦力の集中投入の原則からすると電童側の戦い方が疑問。 複数のデータウエポンを指揮下におけるなら個体の能力とセンスに頼るのでなく、 隊レベルでの戦術やら、全機投入やら、いろいろあると思うんだけども .... それは言わないお約束?

ま、でも、引き上げのタイミングなど、敵がバカでなかったこともあってそこそこ見てて面白かったっす。


3 月 6 日。
PlayStation2 用の linux 公開をもとめて 署名が始まっている。 存在することは前から聞いていたし、「だせないことはないんだよね〜」 という出したいのか面倒いのかよくわからん話も伝わってきていたが、 存在することも含めて丸々オフレコ(条件ネゴ中なので口外厳禁つうこと)になっていた。
したがって、存在することおよび SCEI の基本線が open になったこと自体がかなりの進歩である。

目標 1 万人で署名ページのカウンタが 10000 番台、署名人数 800 人台、 昨日の夜の時点で 4000 番台、400 人台だったから、.... 10000 人という数字、 遠いような近いような、5 月の連休前あたりに到達予定?
行動原理からいえば署名程度で動く筈はないし、 nobles oblige を唱えるようなトコでもない。が、うまくいくといいな。

昨日の東急ケーブルインターネットの DNS 障害の話の続き。
昨日増強した global IP への名前の割り当てで すでに使っていた名前と重複させてしまったのがトラブルの原因と連絡があった。 その直前くらいに 17 時間ぶりに loop test で流しておいたやつが戻ってきたことで 復活したことを知ったんだけど、.... 障害情報に流れてねーぞ。

これくらいのは障害のうちに入らない(日常的に起きている...?)、 障害情報リストの数はアテにならへんってことか?


3 月 5 日。
リダンダントだお〜と一昨日書いたそばからメールサーバが不通になっている。 問い合わせたら「東急ケーブルインターネット側の逆引きと正引きが違うぞ」。

でまあ、実際に違ってて、これが原因でセッションが張れずに不通になってたわけだが、 NAT の内側から逆引きと正引きが違うってのを確認するのって ふつー不可能だと思うんだが、どーやって障害を(ユーザーが)確認するんだろう。

自分トコの private address は NAT の内側向け name server でいちおう引けるようになっているが、 これは正引きできようと逆引きできようとあんまり関係なく、 NAT の外側の global IP が引けるかどうかが問題で、でも いま自分がどこの global IP を使ってるのかを知るのはちょっとトリックが要る。 もちろん telnet でどっかに入ればすぐわかることだし、今回はそうしたけど、 接続先の IP を埋め込む BBS などに適当に何か書き込むとか。

Private IP を DHCP の NAT で割り当てるプロバイダの利用はクライアント的なもので、 smtp, http や anonymous ftp の利用が中心になるんだと思うが、 smtp や anonymous ftp の opening message でどこから接続されてるかを表示してくれるところは少ない (そら逆引きにも通信コストがかかるんだからあたりまえ)。逆引きがちゃんと読めることを要求するのは ... 有名なところでは東北大の ftp サーバがそうだったような、 と思ったら東北大の RING サーバには入れるな。ここじゃないのかしらん。

というわけで、要らんといったそばから DTI 経由で news を拾うはめになっている ;_;
それはそれでリダンダントという説もないことはないが ...


3 月 4 日。
前田珠子 『呼ぶ声が聞こえる』(破妖の剣、外伝 6) 集英社
ちょっと芸風かわった? サティン主人公の話はこれが最初ではなかったと思うが、 内心の描写が密になったかな。
この作者の話の人間関係は かわいくていじめる/いじめられるという関係しかでてこなくて狭さを感じることもあったんだけど、 サティンと鎖縛と衣於留の会話が対等で良い感じっす。

ところで「破妖の剣」の元ネタと言われるタニス=リーの「闇の公子」シリーズだけど、 最初の『闇の公子』だけちょろと見たんだけど、なるほど。下敷と言うだけのことはあると。 でも訳文なんとかしてくれ。あからさまに狙ったような文体なんだもん ...

『も〜っと! おジャ魔女どれみ』
見た目の雰囲気よりも案外ハードな話を組み立ててくるな。 主題をコミュニケーションにおいてきたあたり、『こどものおもちゃ』か?

そのコミュニケーションの問題を解決するのに「覗き見」を多用してるのが気になる。 他人の心のうちを知るのに本人が壁をとりはらったところを覗きみるというのは反則だし、 教育的でもない。そもそも常用できる技術じゃなかろ。


3 月 3 日。
ML 作って 1 日後にして思ったこと。.... ROM ってけっこう居るのね ....
たしかに別の ML の管理人さんも喋ってる人の数と参加者の人数の差にびびってたが。 1:10 くらいのつもりでいればそう外さない。

ところで、メールを受け取るサイトと送り出すサイトを分けたことによって メールの周回に余計な時間がかかるようになったが、かわりに おもしろい利点がうまれた。

受け取るサイト(衛星)と送り出すサイト(本体)の間を切り離しても受け取ることに支障はない。 サービスが継続したままにみえる。 インターネットサービスを常時提供している形のわりに、 システムの更新で半分止めた時にいちいちアナウンスしなくていい。 リダンダントシステムっすな。


3 月 2 日。
息をつく間もなく Jornada 階層の準備なんぞする。
でも手元に Jornada があるのは 1 ヵ月くらい。 linux で遊んでる時間はごく僅か。中身はスカスカの予定。

カウボーイビバップの DVD を入手した人あり、 USA 版だというのはいいとして、6 枚組らしい。 初見では読み飛ばしたが、

「26 話 / 6 = 4.333 だと?」
1 巻あたり 5 話ほど入ってるということになる。 スペースファクタ的にけっこう良いなあ。 日本版は 9 巻 (Session.0 を含めると 10 巻) だからなあ。 空間の値段からすれば逆であるべきだよなあ ...

というとこで USA 版のトライガン DVD が何巻あるか調べたら、 日本版とあまりかわらなかった(Vol. 6 が 17-19 話)。うぐぅ。

ところで「600 億ダブドルの男」が "The $60,000,000,000 man" と表記されていた。 数字の 3 ケタ区切りと 4 ケタ区切りの差による違いが面白かった。

(ネタもないしってんで)最近よんだ本 ── と書き出して、ここんとこ感想書くほどの本を 読んでないということに気付く。 読んだ数はそれほど減ってないようだが、ハズレが多すぎた。

R. ゼラズニイ 『ドリームマスター』 早川文庫
こないだ入手して久しぶりに読んだ。

(精神病様の症状を示す)患者を仮想現実の世界につれ、患者が直面すべき 現実(のカリカチュア版)をぶつけて治療、なる精神分析医が 自分が用意したはずの仮想現実世界に引きずられて ... という話だが、 ユング系の心理屋としての博覧強記全開の内容は内容としておいといて(をいをい)、 この作者がもっとも得意とする、抽象概念を映像としてぶつける表現が まさにそのためにあるような仮想現実を直接扱うことを可能にした世界設定のおかげで 作者自身が好き勝手やってても論理の流れに歪みを感じないというのが この物語自身の言わんとする内容と並行する。 話のレイヤと一つ上のメタ階層で同じ論理が動く。

概念映像の挿入はゼラズニイの物語で頻発する。 ただ、それは真世界シリーズなど少数の例外を除いて物語中に文脈として綺麗にハマったケースは少ない。 物語としての必然的表現でなく作者の演出の好みによる表現的なものとして受け取ることが多い。

叩きつけるような語片は『ドリームマスター』では出て来ない。 『アルジェントソーマ』での Mr. X の口癖のように シェイクスピアやホメーロスの文片がとびかうだけだ (が、その厄介なこと本のうしろに「あとがき」以外に「解説」がついてることからもわかる)が、 文脈的な違和感をまったく感じなくていい。 適切な「場」を用意することがこれほど効いてくるかと思うような一冊だった。

ところで、初読ん時の衝撃はすさまじかった。自己言及の恐ろしさというか。 この物語の主筋、患者自身が精神科医だ。 まあ、治療というよりは精神医学上の被験者として主人公の精神科医に対面してるわけだが ...

問題を解決する能力は十分である(主人公の精神科医は優秀である)、 患者の問題説明能力も十分である(患者自身が精神医学の素養がある)。 これだけ良好な条件で泥沼化したのは、問題が自分自身の問題だからなんだろう。
気力が低下した時に気力の低下という問題を解決することはできないのである (そういう気力もなくなってるから)。

「『おお古代の父よ古代の芸術家よ!』 ── 年はとってもさすがに眼力に狂いはないな。
自分はだませても、あんたはだませない。そう、実をいうと ──」
不安も、問題点にもちゃんと気付いてる。 それでもなお敬意をはらうべき誰かに指摘されないと その問題の解決に着手したりはしない。 その問題がどうも致命的なものであるようにみえるときは特に。
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