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* 旅行記 バンフ1日目 *


カナダへ来たのはカナディアンロッキーを見たいが為
■カナディアン・ロッキーへ!
97.10.06


 昨夜は、先輩から本を借りて午前2時まで起きていたため、朝、彼女たちがランニングに出掛けたのにも気づかなかった。本が大好きな私は、一度読み出すと止まらないのだ。さて、今日はバンフへ移動日。空は晴れている。移動日が必ず晴れているのは、日頃の行いが良いせいだろうか(笑)

 だが、これから様々な難関が差し迫るのだ。まず、空港に向かわなくてはならない。そして、ダブルブッキングがないことを祈らなければならない(笑)

空港行きのバスがホテルを巡回しているのを知った私たちは、近くの大きなホテルに向かった。すると扉付近くにいたボーイが、普通のバス停で止まるから、前に見えるバス停で待っていなさい。と言われた。はーいと前に見えるバス停に移動。日が射す気持ちのいい日だった。バス停の椅子に座って日光浴をしながら、バンクーバーとビクトリアの素晴らしさを思う。もう一度来たいなあ。

 そうこうすると、Airport Expressがやってきた。空港まで9ドルだ。バスはあちこちのバス停を寄りながら空港に着いた。初めての国内線だ。まずはチェックイン。しかし、スムーズに事が進まない。私たちのチケットを受け取った人が端末をパチパチ打っては、チケットと見比べる。ひえー、ま・まさかチケットが登録されてない!? 受付の人をジーと見ながら、心臓はバクバクし始めた。

 そうだ、英会話の本に「ちゃんと予約もリコンファームもしたぞ!」って文句や対処の言葉が載っていたぞ!と本を取り出そうとした。いや落ちつけ、相手は何も言わないじゃないか。「あのー、何か問題でも・・?」恐る恐る聞いてみる。すると相手は「うーん、微妙だね。前になるか後ろになるかってところかな」「前?後ろ?・・・・・?」かちゃかちゃと端末を打ち込んだと思うとチケットが戻ってきて「搭乗口の人にチケットを渡して席に案内して貰ってください。」と言われた。チケットになにかを書き入れたようだ。

 無事?チェックインも終わり、搭乗口に向かう。ところで、バンクーバーの空港で空港税を取られた。10ドルだった。入口でどこへ行くのかとか聞かれた後、じゃ10ドルと言われ???先に入っていた先輩達を見ると手をふって払うんだってと教えてくれた。そうか、空港税かと納得して渡す。

 搭乗口で言われたようにチケットを渡して、席を案内してもらう。チケットを見た女性が頷いて案内してくれたのは、なんとビジネスクラス。そう! 優雅なビジネスクラスだったのだ〜〜〜

座るときには、上着をどうされますとか、座った途端オレンジジュースが貰えたり、席は広いしラッキー!チェックインの「後ろか前か」ってこのことだったのだ。ブラボー! カナダに来て良い事ばっかりだー!ブラボ〜! こんなに幸運で良いのか。逆に不安だが、ここは素直に喜んでいよう。ありがとう!チェックインの時のお兄さん。愛している!

 さて、優雅な素晴らしい飛行で、カルガリー空港に着く。すぐにバンフ行きのバスを予約しようとブースを探す。しかし、ブリュースターの受付には誰もいなかった。ウロウロしていると、ある女性がブースに入った。なんと日本人だった。すべて日本語で済ませられた。泊まるホテルの名前も聞かれ、荷物につけたストラップに書かれる。

出発は午後6時と言われ時間が結構余っていた。そこで、売店でパンや飲み物を買って食べながら時間を過ごした。ここの両替所は一風変わっている。ポップコーンを売る赤い車のようなものが両替場で中に人が座っている。中にいる人もどうやら日本人のように見える。カルガリー空港には結構、日本人スタッフがいそうだ。

 バスに一番乗りした私は、真っ先に一番前の席を取る。ここなら、大きい窓で前も横も見える。6時に出発したバスは、どこかを通りながら一本道へ出た。これが1号線かなと思いながら前を見ると山々がそびえ立っている。あれがロッキー山脈だと思った。

辺りは夕日に照らされながらの美しい景色だった。しかし、あまりにもきつい西日でもあった。運転手はサングラスをしている。私も前にいるので、直接西日が目に入った。ところがふと、それが和らいだ。不思議に思っていると、目に入ったのはフロントミラーで私に西日が当たらないようパネルを動かしている運転手だった。思わず感動した。「ありがとう」とにっこり笑う。午後6時出発のバスは、夕日で美しく、また少しづつ闇に覆われるカナディアンロッキーの素晴らしい景色が見られる。

 こんな優しい運転手だが、それが後になって大変なことになった。各ホテルの前で止まっては、お客さんを降ろしていく運転手。しかしある道に入った途端、身動きが出来なくなった。工事中で通れなくなっていたのだ。方向転換もままならない道で、仕方なくゆっくりとバックして大きな道に戻ろうと必死になる運転手。何事??と思いながら、バスがゆっくりバックして行くのを見守った。やっと、大きな道に戻ると、私たちの泊まるB&Bの名前が呼ばれた。「悪いが工事中で行けない。自分たちで探してくれ。近くにあるはずだ。」と言われた。私たちのB&Bを求めて、大通りから外れての行動で失敗してしまったらしい(笑)

この近くにあるといっても、あたりは人気のない真っ暗な道。重い荷物を引きずる音もなんだか周囲に合わない。それらしき道とそれらしき看板を見つけて一安心。やっとB&Bについた。

ひとまず、バンフに無事到着だ。





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