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三井の、なんのたしにもならないお話 その四十一

(2015.03オリジナル作成)



 
 スマホを買わんの記 −わがモーバイルPC格闘史20年
 Really useful PC installed in Key board

2020.11.05記述


 モーバイルPCをめぐる試行錯誤も、この間は世界的パンデミックと、そのなかでの我が身の崩壊状態という危機との狭間で、非常に揺れておりました。
 
 そこであらためては、「乗り物や出先で」という「外に持ち出す」モーバイル機の機会がほとんどなくなってしまった一方で、「自宅ごもり」の中で動かすPCというニーズ(?)が浮上してきたのです。私として、以前は大学の自室でPCを操作・作業する、また教室でPCでパワポなど写すという大きな仕事があったのですが、これらは2019年3月をもって完全になくなりました。撤収も致しました。その分は、私の「仕事場」でデスクトップ機に取り組むとなったものの、この半年以上、それもかなり制約されるようになったのです。「そとに出ない」ということは、別に「仕事場」にも行かないわけではありませんが、こんどは我が身の問題から、困難に直面せざるを得なくなったのです。
 
 そのあげくには、「手術」という事態に行き着きました。手術といっても「日帰り」で、しかも実際に要した時間は15分(×2)くらいであるものの、我が身にメスを入れた以上、以前同様にはいきません。基本、「自宅安静」の予後です。しばし、恢復第一で過ごさなくてはなりません。
 
 そんなこんなで、手術前も含め、大幅に増えたのは、「自宅でPCを起動する」機会でした。正直、眼の悪化でモーバイルPCの小さい画面相手がかなりしんどくなったこともあります。そんなこんなで、「リモート会議」の機会などから、自宅でもデスクトップ機を起動する、こういう流れになってきてしまいました。そのつど、畳んで仕舞う必要があるわけでもありません。
 デスクトップ機のモニター役を務めさせられる液晶画面のデジタルTVはあちこちに転がっています。テレビ放送やDVD、BDなど見るに用いていたTVにそのままPCのHDMIをつなげば、使えるわけです。勿論モーバイルPC機から出力してもいいのですが、2つ画面があっても意味ないですからね。
 

 こういう際に動員できるデスクトップ機の予備があったのです。emachinesのEL1850-A22C/Tという、PentiumE5700・3GHz機で、まあ安かったので、「仕事場」でのメインHP機とネットワークにし、サブとして使っていたのですが、どうも調子が悪いこともあって、「休眠状態」に入っていました。なぜか勝手にフリーズしてしまうようなことがしばしば起きていて。

 こいつのほこりを払い、自宅に持ち込んで起動してみると、ちゃんと動きます。捨てるよりはましと、こいつをTV画面につなげ、使い出しました。おりから、自宅用のメインになっていたパナのCF-B11が異常を起こし出しました。画面下端に輝線が周期的に走るのです。どう見てもディスプレイの故障です。まったくいいタイミングで。
 
 さて、これで万全かと思えば、やはりEL1850はトラブってくれます。「リモート会議」にこれで参加、という狙いは十分果たせませんでした。カメラ、マイクを外付けし、zoomを起動使用できるのですが、画面や音声表示が不調の事態が起こります。これはEL1850の問題と言うより、自宅やそとで使用するwifi端末(4G)の回線の制約かも知れません(EL1850は有線LANのネットワークアダプタしかついてないので、wifi端末用にUSB接続無線LANアダプタを購入)。「仕事場」で、光通信回線でつないでいる際には起こらないので。

 他方で、大きな問題が頻発します。EL1850は正常に起動、動作するのですが、web上でSNSなどに文字入力をしていると、ブラウザがフリーズしてしまう、いやgoogle検索でも起こる、これは困ります。非常なフラストレーションになり、作業にも勿論差し支えます。ブラウザの問題に限られるのではなく、ほかのソフト上でも問題が生じます。
 
 その理由は多分に、このEL1850の内部メモリの容量からきているという気がします。いまどきあり得ないような、2GBだけなのです。内部メモリの制約は、さまざま問題を引き起こすと、経験的にわかっています。EL1850が勝手にフリーズするなどのトラブルも、そこに原因があるのかも知れません。
 それなら、CF-B11などでも試みたように、内部メモリ増設をしようかと、カバーを外してみて唖然としました。メモリが差してあるボードの上に、でんと大きな機器があり、これを外さない限りメモリ基板の抜き差しなどできません。メモリスロットは2つで、現在装着のもので占領されていますので、これを外さなければどうにもならないのです。カタログ性能では、最大4GBまで増設可能と記されてますが、どうにもこうにもです。
 もともと、HDMI出力を持っていなかった(モニターはおまけに付いていた、RGB接続専用で、かなりちゃちなの)ので、その画像ボードを増設しているんですが、そのくらいは容易でしたけれど。

 再び「表の主役」に躍り出つつある、パナCF-SZ5と比べれば、やはりEL1850の非力はぬぐえないのです。CF-SZ5は、Core i5-6200U/2.30GHzで、RAM8.00GB標準装備ですからね。ストレージ750GBですからね。

 

 手詰まりです。まあ、こんな10年前の機にそんなに期待をすべきではないのかも知れません。もう、win7デスクトップ機が入手困難な中では、使い続けたい気もあるのですが、ほかに、ディスクドライブの開閉ボタンを押しても、ドライブが出てこないといった問題も生じています。これは、画面上でドライブ表示をクリックすると、ちゃんと出てくるという不思議さですが。
 
 
 というわけで、この「自宅用デスクトップ機」はあてにならんと、埃よけカバーをかぶせ、またモーバイル機を引っ張り出すような事態に戻っています。他方で、眼の手術のおかげで、抜群に視力がよくなり、RZ4やJ10でも困らなくなってしまいました(わが水晶体に代わる人工レンズに、近距離用を指定したせい)。なんともはやのジレンマです。まあ、さすがにGPDPocket2を常用したいとは思いませんが。
 
 

 そうしたなか、あれ、これがぴったりじゃんと思うものが新製品に出てきたというニュースを発見しました。「キーボード一体型PC」というんですよ。要するに、キーボードのボックス内にCPUやRAMメモリ、インターフェース、スロット、電源などを内蔵、これにモニターをつなげれば、フツーにデスクトップ機として使えます、ていうんですな。
 これまで、デスクトップ機の図体を抑えるために、「モニター一体型」というのはずいぶん出てきました。これにキーボードをつければ使えます、というわけです。「タブレット機」というのも、同じ発想に近いわけです。でも、いまどきならモニター画面はどこにでも転がっている、むしろ必要なのはキーボードじゃないの、ということで、そっちにPCの機能を入れてしまう、こうした発想がどうしていままでなかったんでしょうか。
 勿論、ここに名乗りを上げたRaspberry Pi 400というのは、気になるところがあります。まだ日本向け製品じゃない(多分電源対応上)というだけではなく、内部記憶装置の記載がないのです、HDDでもSSDでも。そのせいか値段も日本円換算で一万円程度と、めちゃ安です。要するに、学習用などに用途を限定して出そうという狙いのようです。
 これは勿体なさ過ぎじゃないでしょうか。タブレット機並みにSSDストレージで64GB位を装填して、システムインストール済みで売っても、悪いことはないんじゃないでしょうか。なにか、恐る恐る出している感がぬぐえません。
 
 もし、「十分に使える機能と能力ある」キーボード一体型PCが日本で出てきたら、私は飛びつきますよ。SSDやDVDの外付けドライブ増設でもいいですよ。ただ、このまんまじゃ、WINDOWSといったOSを起動させることはできませんね。 <専用のOS・Raspberry Pi OSインストール済みのSDカードつきで売るんだそうな。windowsで動かないと、やっぱり困るんですが>

 これが出てくれば、「どこにでもディスプレイ」のあるいまどき、そこに接続するだけでPCが使えるというのは、相当に用途があると思うのですが。
  


(2020.12.14)

生きてるのか死んじゃったのかわからんEL1850


 依然続くというか、冬に向けて再度猛威を振るうCOVID-19、外での会合や所用は相次いでなくなり、自宅引きこもり状態が激化します。

 ために、いろいろトラブルメーカーの eMachines EL1850も再度、再再度登場となるのですが、いよいよやってくれました。
 ある朝、スイッチ入れるとうんともすんとも言いません。画面表示はブラックアウトのまま変わりません。御陀仏状態です。
 来るもの来たかと、さあこれからどうしようと考えました。


 デスクトップの中古機でも買ってくるかと思い、検索すれば、2万円台からも並んでいます。手が出ないわけでもありません。でも、「断捨離」を覚悟しながら、またものを増やすなんざ最悪の選択ですし、だいたいいまどきもうwin7機なんてどこにもないし、win10との、ストレスに満ちた悪戦苦闘も想像するだに不愉快になります。こちとら、PCで「なにかしよう」というのですから、マシンのおもりやご機嫌取りに時間を潰すつもりなど毛頭ありません。また、win10機にインストール出来るアプリだとか、ダメなのだとか、試行錯誤もつきまとうでしょう。

 もちろんあまりに手元不如意の中、プライオリティを検討するに、4月に突然死したデジイチカメラ・オリンパスE-620の代わりどうするんだ、で悩んでいたところでした。これを諦めると、事実上相当数のフォーサーズレンズを諦めざるを得なくなるのです(もっとも、この機会に総点検したら、シグマの望遠ズームレンズというのが焦点を合わせられなくなっていて、アウトでしたが)。いまだ生きているフォーサーズ規格の手持ちデジイチ、これがいずれも本体に手ぶれ防止機能がありません。いまどき、手ぶれ防止のないデジイチをあえて使おうという気が起こらないのです。それだけ当方いい加減・ものぐさになったと認めざるをないのですが、慣れというものも否定出来ません。唯一手ぶれ防止内蔵機であったE-620は、その意味でもいいカメラでした。さすれば、フォーサーズレンズ群を基本諦め、それらのうちでもレンズ内手ぶれ防止内蔵のパナライカレンズだけとするか、ですが、これがやたら大きいので、パナのカメラ以外に載せる気がやはり起きません。


 で、当面未練がましくもE-620の代わりを探そうという結論に至り、PCの代わりは無期延期となりました。それで、いかにものあがきで、いろいろあるモーバイルPCを発てる、そしてデスクトップ同様にディスプレイ画面に出力してみる、こんなことを試みました。別にデスクトップPC新たに用意しなくたって、モーバイル機は何台もあり、これを持って外に出る機会は激減なんですから。

 でも、やっぱりむなしいですね。ディスプレイ画面がついているモーバイル機に、さらにディスプレイ画面やキーボード、マウスを外付けでつないで、デスクトップ機のように使うなんて。自分が愚かに見えてきます。



 この迷いためらいの中、ままよとやってみたのが、立ち上がらなくなったEL1850の「蘇生措置」の試みでした。未練がましさそのものですが、要は簡単、いったん電源を外し、しばし放っておいたのち、再度つないでスイッチオンしてみる、です。別にどっかに記されていた虎の巻的蘇生法じゃないのですが、なんとなく、やってみたのです。そしたら何ごとか、起動するじゃないですか。

 以来、EL1850また動いています。相変わらず、日本語入力中にブラウザやソフトがフリーズしてしまうといったトラブルも生じます。でも、止まりはしません、そして起動のそのつど、なんとか立ち上がるのです。なんだろ、やれやれ、しょせんは場つなぎか、と思わせつつも。いまも、それでwebページ書いております。




(2021.01.06)

 EL1850捨て、拾いものデスクトップ機に転進 −dynabookDT100との格闘


 実にトラブってくれるEL1850に愛想づかししながらも、引きこもり状態の自宅じゃあこれしか頼りにはならんな、モーバイル機の真の出番はもう来ないか、などと悩んでいるところに、吉報が来ました。

 一つは、大変な拾いものをwebショップで見つけたのです。もう一つは、「臨時収入」がありました。収入なんていったって、なんせ年金以外の収入はほとんどない、そも外に出る機会もない身の上では、あっただけでも感謝感激、それを大事にとっておくべきですが、まあ、こういった突然の実入りはぱっと使うのが縁起もいいだろなんて、勝手に考え、それをあてることにしたのです。それでも1万円くらい足が出るのですが。


 これが、dynabookDT100という、ほとんど誰も知らないデスクトップ機です。私も知りませんでした。東芝のデジタル関連部門が身売りされ、シャープに買い取られたPC製造事業、そこが作った、主には「業務用」のデスクトップ機のようなのです。だいたいダイナブックと言えば、誰しもモーバイル機しか思い浮かびませんが、以前からこういった用途のデスクトップ機も製造供給していたらしいのです。


 そういった中での、大量受注品が、どうも何かの加減で大量キャンセルになったらしく、どどっとS社のショップサイトに登場しました。数も半端じゃなく、50台近いのです。
 そういった事情故か、「新品」未使用品なのに、なんと3万円台です(売れるとみたか、今は4万円台に値上がりしてますけど)。最大の利点は、MS-office付きです。下手すりゃ、このソフトの代金で買えてしまうのです。これは惹かれますよ。


 そこで、年末を控え、ブチッといってしまいました。私の趣味として、「キャッシュレス決済」というのはやりたくなかったのですが、どうしてもそうしないと発注できない仕組みのようなので、やむなくそれで注文を出しました。それで、年末かき入れ時ながら、予定日にはなんとか届いたのです。



 DT100 P A612DPV8E122という、長ったらしい名前のwin10デスクトップ機です。もうwin7のデスクトップ機はまず見当たらなくなりました。そこは仕方ありません。

 CPUはCeleron G4900 (3.1GHz)で、そこはちょっと非力ですが、近頃のCeleronはCoreに引けを取らないようです(Core モデルもあるらしいのですが、売られていたのはこれ)。何より、内部メモリが8GBあるのは大したものです。ストレージはHDD500GBで、これは近頃の流行には遅れているものの、あくまで「自宅用」の限定用途です。DVDマルチドライブがもちろんついています。
 いかにも「業務用」の仕様なのは、近頃の製品なのに、無線LANを乗せていないことです。あくまで、社内のネットワークにつなぐ用途限定なのでしょう。

 ただ、こういった仕様は、EL1850と大差はありません。困りません。もちろん、内部メモリなどダンチです。しかも、当初はこのdynabook機を「仕事場」のサブ用途につなぎ、今までそこにあったmouseのwin7デスクトップ機・LMG39W7を自宅メインに転用しようという考えでした。win10機をいきなり単独で使うにはいろいろ不安もあったからです。「習熟」も必要です。このmouse機もCeleronなので、大差なく、しかもやはり無線LANを内蔵しておらず、おまけにUSB接続のLAN子機がついていました。


 ところがこっからトラブルでした。

 「仕事場」でのセットアップに、あまり問題はなく進んだように思えました。表示される画面は、あのwin8/10の気の狂ったような奇っ怪な代物ではなく、win7と大差ない、デスクトップになります。アプリのアイコンが整然と並びます。まず安心です。それから、MS-Officeはインストール済みのようで、ついてたカードの記号を入れるだけで、アイコンが画面表示され、使えるようになりました。これだけで3万円余の価値大です。

 ところが、これを光電話回線のターミナルにつなぐと、さっさとインターネット接続が可能になり、ブラウザ(もちろんおまけのedgeを回避、googleChromeをダウンロード)にいろいろなweb情報が表示されるのですが、肝心の「親機」とのネットワークが機能しません。お互いにアクセスが拒否されるばかりです。ここで、ファイルなど共用するのがこれまでも主用途だったので、これは痛いことです。DT100のセットアップにミスがあったのか、いろいろ悔やまれますが、どうにも解決方法が見つかりません。


 そこで考えました。win10機でもさして問題なく従来同様に使えるのならば、dynabookDT100をネットワークに組み入れるのはさっさと諦め、これを「自宅用」スタンドアローン機にし、mouse機をまた「仕事場」に戻す、それでも大差ないだろ、です。mouse機はこれまでネットワークの中で動いていたので(若干のアクセス問題はありましたが)。


 ところが、さすがにパソコンの神は試練を与えてくれるのが好きです。dynabookを自宅のディスプレイ(TV兼用)にHDMIでつなぐと、妙な現象が始まりました。立ち上がり、なんだか変な赤い斜線多数が画面に走ります。完全に立ち上がってデスクトップ表示になると、これが消えることも、なんか残っていることもあります。さらに、スピーカーからはガリガリといった雑音が出ます。これはいけません。

 唖然とし、これは不良品か、出力関係のボードなりコネクタなりに欠陥があるのではと想像しました。あせって、販売店に問い合わせも送りました。ただ、不思議なのは、当初「仕事場」の方でセッティングし立ち上げたとき、そんな異常は全くなかったのです。もちろんHDMIのコネクタなどもいじってはみたものの、接続不良の感もありません。そして「仕事場」に戻して再度試せば、やはり同じトラブルは再現されません。画面・音声、何の異常もなしです。しかし、そちらでホームネットワークを組むのは諦めたのです。究極の矛盾!


 ヤッパ「お買い得」はだめなのかなあ、という思いがこみ上げてきました。今の私には、3万円ドブに捨てる余裕はありません。同一機が多数出品されているのですから、なんとか、販売店に言ってブツを交換してもらおうかとも考えましたが、それも容易な交渉と作業ではないことはわかっているし、かといって「メーカー保証」もなあ、です。確認すると、ちゃんと「保証書」もついています。でも、販売店名と販売日が空欄なので、このままではメーカーも対応してくれません。

 販売店の窓口からは、「送料負担」で送ってくれれば、引き取らないこともないような回答が来ました。けれども、そういった作業の物理的精神的負担は目に見えています。ここは思案のしどころです。


 ともかく、一度正常に起動し、動いてきたのです。問題はHDMI接続だけかもしれません。そこで、またもmouse機のことを思い起こしました。これは実はHDMIの端子を持っていません。それで以前から、DP-HDMI変換アダプタを介していたのです。
 これを使ってみよう、と考えました。またも自宅に運び、mouse機と同じように、DPコネクタからアダプタを介して、ディスプレイのHDMIに出力すると、何のトラブルも起こりません。「一件落着」です。やれやれ、です(DP-HDMI変換アダプタがもう一つ要りようになりました)。


 まあ、問題追求すれば、なにか、このHDMIケーブルとコネクタに若干の問題があり、dynabookDT100との接続が完全にいかない状態が起こるのかもしれません。でも、そんな「探究心」より、ともかくトラブルなく使えることがすべてです。まんいち、dynabook機のHDMI端子に問題があろうとも、DP-HDMI変換でOKならば、もうそれで満足するのみです(実際いま、その設定で使用中ですが、何の問題も生じません)。



 しかしなお、トラブルはこれでおしまいでもありません。こんどは無線LANに問題が生じました。自宅でインターネット接続となると、それこそwifiモーバイル端末が頼りです。上記のようにDT100は無線LANを内蔵していないので、ここにはまたも、mouse機についていたUSBアダプタを転用し、それで何の問題もなくつながったのですが、一晩たったら、接続が切れています。こんなことはいままで、win7機ではありません。すぐに再接続を試みてもつながりません。再起動を要します。

 これは困った、win10機では問題があるのか、あるいは何か未知の問題か、などと悩んでいろいろいじっているうちに、また勝手に接続が切れたりします。ただ、ここでもwin7からwin10機化を試みた、CF-S9の経験を思い起こされました。無線LANのアダプタとwin10の間には、微妙なものがあるようです。その一つでは、S9の場合起動後内蔵アダプタを一度リセットしないと、つながりません。そこまでひどくはなくとも、win10ではネットワーク設定にいろいろありすぎで、そこらあたりが問題の可能性大です。


 そのあたり、あれこれいじって、いまだましだまし使っております。また一晩たったら勝手に切れている可能性もあり得ますが、まあこれも割り切れば、勝手に切れたらまたリセットだよ、再起動だよ、という「生活の知恵」でしょうか。USB無線LANアダプタは千円もしないので、また買ってもいいのですが、おんなじ現象になったら馬鹿みたいですから。


いろいろ設定をいじったおかげか、無線LAN、勝手に切断終了にはならなくなりました。一晩、wifi端末につながったままでした。まあ一安心

 いや正確には、無線LAN接続の問題はこれでおしまいではありませんでした。
 一晩中つながっていたので、もう大丈夫かと思えば、こんどは使用中に突然切れてしまいます。それが頻発したりします。あちこち設定などいじっても再接続に行かないので、結局本体リセット再起動とか。

 かなりうんざりしてきましたが、そのうち重大なことを思い出しました。mouse機のおまけの無線LANアダプタを使うこと自体に問題があるのかもしれない。いや、これでなくちゃいけない理由はなかった、EL1850でwifiにつなぐために、わざわざ無線LANアダプタを買ったのだった。それをEL1850と一緒にぶん投げてありました。なんともったいない。2千円以上もしたのです。

 この、ELECOM WDC-300SU2SBKというのをゴミ捨て場から拾い出してきて、説明書通りにインストールを試みました。ちゃんとドライバソフトのCDもついているのです。それが書かれたように行かないので、ちょっと焦らされましたが、まあなんとか完了し、アダプタをUSBに挿入すれば、いとも簡単につながるようになります。やはりちゃんと、win10用ドライバとなっている(もちろんwin7やXP、Mac用なども付属)、ここがかなめのようで、以来夜中でも勝手に切れたりはせず、安心してインターネット接続できています。2千円だけのことはあります。ま、あくまで以前通りというだけですが。



 実はインストールの最大の失敗は「一太郎」とATOKでした。油断が徒となりました。手持ちの「一太郎2018」をインストールしていったら、「認証できない」警告サインが出て、使えません。このFEPであるATOKがwindows全般の入力に設定されたので、えらいことになりました。

 ここは、ジャストシステムを甘く見すぎでした。MSに比べ、「複数台数使用」には寛容のように思えたので、ユーザーIDとソフトのシリアルナンバーだけで、正常インストール・使用可能になると考えていたのです。けれども「一太郎 2018」からは、オンラインでの製品管理が厳密になったらしく、即座に「使用可能台数を超えています」というサインが表示され、使えないのです。


 ATOKが使えないとしても、MSのIMEを代わりに使うことはできますし、「一太郎」さえ、それで動きます。しかし30年来、ATOKの使い勝手に慣れた身には不便であり、不安でもあります。


 ここはケチなことは考えるな、ちゃんと「ゼイキンは払え」と割り切って、「一太郎」最新版を買いに行きました。ただ、本体3万円余なのに、不釣り合いな値のソフトを買う気にはならないので、探して、「一太郎2020 バージョンアップ版」というのにしました。8千8百円でしたから、まあ妥当なところでしょう。ちゃんとCDも入っていましたし。

 これのインストールは、昔に比べると遙かに面倒で、いろいろ入力させられましたが、ともあれなんとか完了し、ちゃんとアクティベイトされ、windows自身の操作も「ATOK for 一太郎2020」というのに切り替わりました。いま、それでこのHTMLも書いています。全く従来通りです。表示や操作は「一太郎2018」とほとんど変わりませんが、まあゼイキンということで。


 つまるところ、「やったぜ」的なチョーお得買い物に成功したのかどうかは、まだ断言できませんが、dynabookDT100、なかなか悩ましい存在です。

(ディスプレイはついていません)

 にしても、です。モーバイル機談義がデスクトップ機に行き着いてしまうなんて、本末顛倒もいいところですが、いまの現実をみごとに象徴している、なんて書いたら悪乗り過ぎでしょうか。ともかく、「移動の自由」がきかないのです。ひたすらこもり、我が身を守るに専念する、これはもちろん私だけでもないでしょう。

 その意味、「dynabookから出たデスクトップ機」というのもあまりに象徴的です。東芝がこの商品名を開発使用したのは、もちろんモーバイル機を売るためでした。私自身は結局手にはしませんでしたが、評判は悪くなく、結構売れたはずです。「ブック」ですからね。
 しかしいま、それに矛盾するデスクトップ機を売るんですから、いまの同社は画像のように、これに「DynaDesk」を名乗らせているようです。でも、その名じゃ売れませんな。ただ、この機種の販売は2019年からのようなので、あまりにとんがった先見の明と致しましょうか。



 興味が乗って調べていくと、dynabookDT100というのは、他店でも相当安い値段で出ているようです。しかも、新品扱いを含めて。もちろん、CPUのレベルやストレージの種類などによって、かなりのバリエーションもあります。ということは、私の入手したのもどっかの業務用としての購入のキャンセル品というより、メーカーと販社のレベルで、在庫処分に走り、大量に流れた、ということなのでしょう。まあ、近頃デスクトップ機は売れませんから。そうした隙間狙いで手に入れるというのは、昔からマニアックなユーザーのお決まりの手です。以前なら、そういうのが秋葉あたりの裏の店に並んでいたものですが、いまじゃあネット通販が主流だし、買い物にもなかなか行けませんし。





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 この項、長くなりすぎたんで、「スマホを買わんの記 −わがモーバイルPC格闘史20年」のはじめ、「1」