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三井の、なんのたしにもならないお話 その四十一

(2015.03オリジナル作成)



 
 スマホを買わんの記 −わがモーバイルPC格闘史20年
 Ordinary but usable PC, with less than $300

2019.01.24記述



モーバイルじゃないけど、使えるPCゲット

 
 
 「君子は豹変す」のいいとこをまたやりました。
 要するに、UMPCの追求を諦めるかたちで、なんと大型のノートPCの中古品を衝動買いしてしまったのです。
 
 UMPCには惹かれるけど、GPDPocketで挫折した、まあモーバイルPCの典型ながら、NEC LavieNM150で、win10も含めてあれこれ失望を味あわされている、特に休止中に勝手に起動に至っては、これ電気製品なら重大な欠陥、危険極まりない代物となろうと思わざるを得ません。勝手に電池消耗くらいならまだいいけど、完全シャットダウンしなければ、何が起こるのかわかりません。これには、win10のおかげとともに、Lavie自体の設定でもあるようです。
 
 そんな失望の上に、自分の「完全引退」が近づき、授業も終えると、よく考えればそんなにモーバイルPC活用の機会が多いわけでもないと、自覚させられるのですな。その際には、最後の砦であるLetsNote CF-RZ4に頑張ってもらえばいいわけです。むしろそうしないと、何のためのRZ4かとなります。
 加えて、先にも記したように、いよいよもって眼も悪くなり、RZ4の画面さえもきつくなってきました。そうなれば、どうあがいても、やっぱりGPDPocketとは参りません。中古機なら手の届くところにもありますが、焦って手にしても、画面見えません、操作できませんじゃあ、まさに目も当てられません。しかも、win10でもあるんですから。



 ということで、GPDPocketをうらやましく眺めているうち、中古店の店頭でえらいものを見つけ、衝動買いに走ったのです。それは、PanasonicのLetsNoteCF-B11というマシンでした。R9やRZ4とは真逆の、はっきり言えばモーバイル機とはとても言えない大きさと重量、要するに折りたたみ型デスクトップ機に近い代物です。重量は今どきかなり頑張った1.7kgほどですが、何しろかなりでかいのです。15.6型の「フルHD画面」で、さすがにこれだけのサイズのものを出先で日常使っている人は見たことがありません。もちろん他社にはこのサイズの2kg以上もあるようなマシンを並べているところもありますが、Panaでは他に例を見ないし、さすがにこの頃は同社の製品群からも姿を消しています。
 こんなものを私が手にすることは絶対にないだろうと確信していたものの、店頭の現物を見て、にわかに気持ちが揺らぎました。つまり、「モーバイル」という用途ではない、私の日常生活の中で、出番となるところが実際には多々あるという現実に気がついたのです。

 大雑把に言うと、私の今の日々では、PCを動かす場面が大きく分けて3つあります。第一は、「仕事場」で長年動かしているデスクトップ機を相手にすることで、これがメインではありましょう。デスクトップ機がデスクを占領し、ひかり電話のデジタル回線につながり、さらに出力用のプリンタに常時つながっています。プリンタも、レーザと、インクジェットと、ファックス兼用機の三種を使い分けられるようになっています。それぞれなりに用途があるのです。
 これまでは、似たような設備を大学の自室にも設けておいたわけですが、これは一年前に完全撤収しました。
 
 第二は、散々あれこれ申してきた、「モーバイル用途」です。どっかの出先でPCを起動し、wifi端末でインターネットにつなぎ、メイルを送受信したり、webページから情報を得たり、時にはプロジェクタをつないで、スライドショーを交えたスピーチをしたり、です。乗り物の中でも、近年はよく動かしています。しかし、リタイアした私の今にあっては、そんなに機会もなくなったことを否定できません。
 
 これらのほかに第三の機会があるのです。今まさしく、そうした場でこの文も書いているのですが、要するに「住まい」です。住まいでは仕事関係はしない、という原則でしたが、年とるとそれもきつくなるし、家族の評判も悪くなるし(20年も前には、「仕事場」で徹夜の仕事をし、朝帰りもしょっちゅうで、妻の恨みを買いました)、まあ自宅でもPC動かせる環境も持つようになった次第です。自宅には蔵書や資料等はないので、単なる時間つぶしでもあるわけですが。
 この第三の機会のために、実はモーバイル機を結構動かしてきました。狭い自宅を占領されたくはないので、マシンは使うときだけ、引き出しや机の中から持ち出し、起動するのです。もちろん外ど同様のwifi接続です。ふつーの方々の当たり前のスタイルに近いでしょうね。そこでこそ、モーバイルPCが活躍しているわけです。
 
 その「自宅起動PC」の今のメインはLetsNoteCF-S9です。以前書いたように、大学での授業用に急遽入手した中古機です。これに特に不満があるわけではないものの、この用途では小ささ軽さは主要なポイントではないうえ、実はタイミングよく、不調も起こってくれたのです。この自宅使用のPCは大体一晩中動かしており、夜中でもトイレに行った際などに情報を見たりもしていたのですが、なんと、明け方フリーズしてしまっていたのでした。唖然、R9の二の舞かと悲観的な思いがこみ上げました。まあそれと同世代、寿命でもありますから。
 
 このトラブルはどうやら、寿命というわけでもなく、windowsの更新が夜中に勝手に起動し、それが何かうまく進まなかったらしいのです。再度試みて、なんとか更新され、正常動作に戻ったものの、今度は日本語入力に異常が生じてしまいました。このシステム更新に絡み、ブラウザでの日本語入力が働かないという異常が生じ、どういじっても元に戻りません。私は長年、ATOKを用いていますが、そこに何か仕掛けられたように思われます。
 
 ああまたかいという失望感と裏腹に、すごいものを店頭でたまたま見つけてしまったのです。



 それは、SM社の店頭にずらり並んだ、おんなじCF-B11、しかもwin7機でした。正直壮観です。銀ピカで大きなボディが並んでいるのですから。どう見ても、どっかでの会社持ち業務用機の大量払い下げ処分があったのでしょう。B11なんて、個人用に買って使うなどという奇特な人もいなさそうですし。そして、その販売価格が目を疑うような、2万3万円台なのです。もうポンコツ寸前のくたびれきったマシン群という印象はまるでありません。
 
 この目のくらむような価格設定は、償却期間終了での大量の同機種払い下げ処分売却があった、でも転売の買い手は少なさそう、一般のPC利用者がなかなか手を出しそうにない、そんなところからの「投げ売り」ではないかと想像します。この価格で売ってはSM社にはあまりメリットはないとしか思えないのですが、ここまで安けりゃ、という決断もあったのでしょう。
 
 一見で焦って手を出さないよう、いったん帰宅し、情報収集をしました。機種は大体5年あまり前発売のようで、6年の「修理可能」期限が近いことも、安売りの理由にありましょう。スペック的にも今風ほど高くはありません。しかし、個体の程度評価ではそんなに悪くはなく、ランクBどころかAもあります。でも値段はほとんど変わらない、これはもう行くっきゃないな、と決断をした次第。まあ、何があってもこの値段なら、後悔もないでしょう。
 
 慎重に情報を確認し、web上で「Aランク」と記されているものを指定で翌日買いに行きました。同機が並ぶなか、店頭でそのものを探すに一苦労でしたが、店員も手伝ってくれ、なんとか入手できました。ということは、この安さでも手を出そうという物好きがやはりいないという証明でもありましょう。

 

 それで、これです。正確には、PanasonicCF-B11 RWPCSという機種、確認するに2013年頃、業務用として販売された特別モデルでした。その意味、私の買い換えたCF-RZ4 AFPBPと同根で、このころすでにB11の市販モデルなどwin8化されていたのですが、特別にwin7インストール済みで提供された模様です。CPUはCore i3-3120Mで32bit 2.50GHz、メモリ4GB(最大8GB可)、ストレージはHDD 320GBです。windows7は32bit動作となりますが、別にこれがメインじゃないですし。今のスペックと比べたらたいしたことはありませんが、十分でもあります。画面は前記のように15.6型HD、USBスロット3、SDカードスロット、またHDMI出力を持ちます。この時代のですから、やはりRGB出力も備えています。DVD multiドライブ内蔵です。重さはさすがに1.7kgもありますが、あまり重い、でかいという感じを受けません。遠目には、LetsNoteの特徴の円形スクロールパッドとクリックボタンが妙に小さく見えますが、それだけキーボードにゆとりがある証拠でもあります。これは大きなメリットでした。
 
 買って帰り、胸躍らせて各ソフトをインストールしていきます。何か機種特有の「無線LAN設定」機能などというのが勝手にまず立ち上がってきましたが、これは使い物にならず、すぐに通常の接続設定が使えました。ソフトのインストールもすべて問題なく、さすがwin7です。

 
 それで、いまこのB11でこの文も書いています。画面にはそれほどの違いもないですが、キーボードは大きさといい、タッチの感覚といい、これまで使ってきたLetsNoteとは比較にならないほどいいですね。快調です。BSキーなどちょっと配置の違うところもあって(それだけ余裕があるからでもあるのですが)、若干戸惑いやミスがあるものの、慣れれば大丈夫、むしろ年寄り向きでしょう。

 唯一の問題は、予想通りとはいえ、付属の電池があまり持たないことです。これは、中古品で電池がへたってきたと言うより、元々あまり容量が大きくないようで、この機種の付属電池は元来Sタイプ、公称3.5時間と短いのです。実際、この大きさと画面からは、電力消費もかなりでしょう。ファンも回っているようです。付属のAC電源アダプタも一回り大きいタイプです。かと申して、私はモーバイル使用のためにこれを買ったわけじゃないので、そこを不満とするとか、改めて電池を探すとか言ったつもりもありません。高いようですし。

 
 ともかく、実売2万7千円足らずで、これだけのマシンが手に入ったのです。ランクAだけのことはあって、ほとんど使用されていなかったのではと思われるくらい、外観がきれいなだけじゃなく、くたびれも使用感もありません。今の私の「自宅」用途にはうってつけのを、うまく手に入れられたという実感です。



 寝ながら考えました。このB11のバッテリー、S8、S9のにも似てたな、共用できれば丸儲けと。起きて確認すれば、さすがにそこまでうまくはできておりません。大きさは近いのですが、かたちは違います。しかも、この電池手に取ってみると、本体とは対照的なくらいに軽く、さすがSサイズです。こんなの長く使えるわけがありません。

 かといって、調べるとこれの標準電池、今でも入手できそうに思えるのですが、その値段たるや2万円以上!本体がもうひとつ買えますな。もう自宅屋内用に徹するのみです。




(2020.2.15)

CF-B11、5千円かけて増強


 この一年間、いちばん活躍してきたのはCF-B11です。モーバイルじゃないけれど、使い勝手は最良でしょう。


 ただ、この頃ちょっと不満が出てきました。動作反応が若干鈍い、とりわけ「休止」状態から起動する、使い終えて「休止」でスイッチを切る、そうした際に相当に時間がかかるようになってきたのです。その間、ハードディスクがフルに動いています。また、「一太郎」ソフトのかな漢字入力変換などの動作にも時間がかかるような観を覚えます。

 これは経験的に見て、メインメモリに余裕がないのと、HDへの書き込み読み出しに時間がかかるという現象に思われます。後者は前者の結果でもあり、その分の記録保存にHDを使うせいとも言えましょう。加えて、PC本体に画像データなどかなり保存をし、それだけHDのスペースに余裕がなくなってきたのも否定できないでしょう。実際に見てみると、270GBほどの「ローカルディスク」の空きスペースが70GB程に減っていました。

 それでも、悪くはないはずですが、ハードディスクの酷使は危ないことだし、なにより内部メモリの余裕は問題です。カタログ値で「メインメモリ 4GB」なので、もともとそんなにありません。近ごろのノートPCでは16GB位あるのが標準的ですから、かなり小さいわけです。特に、いま使われるブラウザでは、多くのタブウィンドウを開いても十分正常動作し、それを閉じることなく休止、また同じ状態で起動再開できる、そんなことがあたりまえ化していますが、相当なメモリを消費しているのは当然なわけですね。


 ともかくまず、HDのうえの保存ファイルを極力減らし、100GBを超える空きを作りました。さらに、メインメモリの問題です。ただ、なんせ2万7千円のPCで、さらにメモリ増強までするものか悩みましたが、ほぼ毎日動かしているんだから、より快適に、スムースに動かしたいもの、使えるものは使うべしと考え、増設RAMメモリを買うことにしました。PRINCETONのPDN3/133L-4GBというので、5千円以上しました。それで、他方「身辺整理」で売り飛ばしたクラッシックなフィルムカメラの売り上げの1割以上が飛んでいきました。「売り食い生活」です。
 それで、ダウンロードした本体マニュアルに従い、慎重に取り付け、再度電源を入れれば、メモリ8GBを表示、以後明らかに動作が速く、快適になりました。本体を買った値段の2割ほどを再度投じることになりましたが、その効果はあったと思うし、まだまだ末永く使いたいCF-B11です。


 え?「windows7のサポート終了」?だからどうしたというんですか。別に動かなくなるわけじゃないですよ。それに、「サポートの一環」と称して、windowsを「勝手に更新」、いろんな設定がパアになるなんていう珍妙な事態がなくなるだけでも結構なことです。




(2020.4.23)

CF-B11での珍失敗


 やっちまった観横溢ですが、へまをして、キーボードの設定が戻らず悩みました。
 朝になったら、「I」が「5」になっちゃう、「K」が「2」に、なんです。モーバイルPCでは、キーボード上に別に数字のテンキーはない代わり、普通の文字キーをテンキーに切り替える機能がついています。キーボード上には記号とともに数字のキーも横に並んでいるのですが、電卓的用途に慣れた人には、テンキーであればブラインドで数字を入れられる、そういう使い方があるようです。


 しかし、これの解除が分かりません。単純に左端のCapsLockとShiftキー押し、といくら試みても何の変化も起きません。タスクバーの日本語入力表示の横に、ちいさくCAPSとKANAの表示があるので、これをカーソルでいじっても、表示は変化あれど、キーにはお変わりござんせんです。さあ、これはことです。IだのKだのOだのが入れられないんでは、日本語のローマ字入力は不可能です。またカナキーに切り替えても、「の」だとか「ま」だとかが入れられないんじゃ、やはりどうにも書けません。
 ワープロで文を書く、英文だろうが日本語だろうが、これに支障を来すのは無論で、メイルも書けません、web上での検索入力もできません。この状態じゃあどうにも使えません。

 CF-B11いかれたか、と暗澹たる気持ちになりましたが、ともあれ考えをめぐらし、試行錯誤モードに入り、日本語入力のFEPの異常かも知れないと想定、「一太郎」とATOKを入れ直してみました。でも手間暇かけ、再度立ち上げても同じです。だいたい、日本語入力をMSのIME=WORDに切り替えても同じだったのですから、どだい無理なことです。


 これはいよいよもって、CF-B11を諦めるしかないのか、この状態では使えんなどと落ち込んでいつつも、キーボードをあらためて矯めつ眇めつ睨んでいるうちに、とんでもないキーに気がつきました。NumLkと書かれている、つまり「NumericalLock=数字(入力)キーロック」という意味じゃないですか。だったらこれを押してみたら、そうです、それで元通りに、「5」は「I」に、以下同文で戻りました。あっけなく、でした。


 あんまりにもお粗末、ドジな件で、我ながら笑っちゃいましたが、そもそもおおくのPanaPCにはこういったキーはありません。これもお粗末な理解で、ほかのLetsNoteにもNumLkキーはありました。使ったことがなかっただけでした。しかも、警告ランプまでついていて。オフィスユースを狙った、大きなCF-B11ならではの装備なのでしょう。買ったときから、このテンキー相当のところだけ使い込まれていたことを思い出しました。それをすぐに思い出すべきでした。
 このNumLkキーは、B11の一連のFファンクションキーの並んだ右横にあります。特別な存在なのでしょうが、夜中にPCをいじっていて、よく見えないなか、Fキーと間違えてこれを押してしまった可能性があります。これから末代までの教訓として覚えておかないといけません。



(2020.8.30)

CF-B11はもうダメか?


 この1年半、相当に使い込んできたCF-B11ですが、どうも限界のようです。


 メモリ増強したりと使いこなしに努めてきたものの、最大の限界はカメラ内蔵でないことでした。ご存じのように、2020年、空前の世界的パンデミックのもとで、大学の授業等を含めて会合の類は一切中止、外出の機会もなくなり、自宅PCのフル活躍の時代になったのですが、webを経由したリモート会議等に参加するには、当然カメラ、マイク内蔵でないといけません。非内蔵のCF-B11のために、USB接続のwebカメラも買ってきましたものの、これをフルに動かすにCF-B11はちょっと能力不足であり、また日々駆動するには面倒でもあります。

 自宅用には、この引きこもり状況の下なら、デスクトップを起動しておいてもよいわけで、「仕事場」のシステムを構成していたが、ちょっと不調でお蔵入りとなっていたデスクトップ機を運び、再度立ち上げ、試してみたところ、別に動作異常もなく、一晩でも動いていてくれます。内部メモリの不足感もある(webブラウザに日本語の検索単語文字を入れていると、クラッシュすることがある)のですが、まあ、従来からTVを見るのに使っていた(外付けの)画面も大きいし、使い勝手はやはりうえです。これにもwebカメラをつけることになるのですが。


 ということで、CF-B11の出番は大幅に減ってしまいました。というか、モビリティが大幅低下した以上、モーバイル機全体の出番が大半なくなってしまったわけです。それで、久方ぶりにB11を立ち上げると、えらいことがわかりました。従来同様に動くだろうと思っていたら、画面最下部に妙な輝線のようなものが横に走り、動いているのです。一度は、再起動したら消えたので、やれやれと思いきや、その後もまた出現し、そして消えません。画面の端に近いので、視認や操作にすぐ響くというわけでもないものの、目障りである以上に気がかりです。
 基本的に、液晶画面にトラブルが生じたのでしょう。これはまず、放っておいても直りません。製造後7年も経てば、こういった故障もあり得ましょう。かといって、液晶画面交換などすれば、最低でもウン万円の単位の費用はかかります、だいいち、このサイズの画面の交換部品在庫がメーカーにある可能性も低いでしょう。パナでは15.6インチの画面のPCを以後販売していませんので。


 そうなると、未練がましく中古店のサイトの商品を確認してみたくなります。さすがに、win7版のCF-B11は出てきていませんが、win10やwin8版では、いまも販売品があり、価格も2万円程度からあります。でも、上記のような事情で、いまさらモーバイル機を増強する必要など皆無なのですよ。いよいよ終わりかな。


 やはり、これはあきらめるしかないのでしょうか。



 しかも、念の入ったことに、別のトラブルが起きました。
 得てして、こういったバッドラックは重なるものです。

 自宅用のデスクトップ機の為に、1ヶ月あまり前にキーボードのみ新調しました。おまけのメンブレン方式のはだいたいちゃちで使いにくいし、近ごろ視力の問題でキーボードなど黒だと見にくいせいもあります。店頭で見繕い、エレコムTK-FCP097WHという、コンパクトながらパンタグラフ式で、真っ白なのを2千ウン百円で買い、なんということもなく使っていたのですが、これが突然におかしくなってしまいました。なぜか数字の2が打たれない、いくらキーを押してもおなじ、シフトしても同じキーの”がやはり出ない、またキーボード設定がどっかおかしくなったのかとあれこれいじってみても直りません。むしろ、設定が勝手に変わっているような印象です。再起動したり、USBを抜き差ししても変化なく、さらにはキーを押していないのに、勝手に2が連打されたりもします。他のPCにつないでも同じ事態、完全に故障となりました。


 いくら何でも、キーボードのような部品で、こんな故障が新品同様の状態から生じるなんて、唖然呆然です。まったく未経験の事態です。

 こんなことが起こるなんて思いも寄らなかったので、買ったときのレシートなんかどっかにいってしまいました。もうちょっと値の張る物なら、本体付属の説明書や保証書やらと一緒にとっとく習慣ですが、これには、「6ヶ月保証」と記された外箱があるだけです。説明書すら省略です。まあ、6ヶ月どころじゃなかったですね。


 ぬかったというより、この痛い教訓で、エレコムの製品には未来永劫におさらばしましょう。過去、結構いろいろ買った記憶です。




 翌日、現物持って買った店に行きました。
 実は、レシートはあったのです。簡単な「説明書」と一緒でした。さすがに私、そこまで耄碌はしておりません、ちゃんととってありました。

 店では、「買って一ヶ月過ぎると修理扱い」などとのたまいます。いやもちろん「修理」して貰ってもいいんですが、きっと無理でしょう。そんな構造じゃありません。
 ともかく、「動作確認してみます」ということで、しばらくのち、「言われたように、2が出ません、あるいはどどっと勝手に出ます」、「接触不良でしょうね」との確認でした。いったん修理受付を通し、店頭の同等品が持ってこられてすぐに交換されました。やれやれの一件落着です。帰宅後デスクトップにつないで試せば、もちろん正常に動き、2が出ます。


 まあ、店員氏も言っていましたが、「めったに聞かない故障」でした。私も過去ウン十年の経験の中で、デスクトップ機の付属品だろうが、モーバイル機内蔵のだろうが、こうしたサードパーティ市販品だろうが、そもそもキーボードがこんな風にいかれるなど、まったく経験なく、想像もしていませんでした。耳にしたことさえありません。しかも買って一ヶ月余の新品なんですから。
 すんごいですね、としか申しようがありません。




(2021.09.05)

アラート:全然ダメなエレコムパンタグラフキーボード

 今ごろながら、また信じられないようなトラブルが起きました。


 2021年にむけ、大枚はたいて買った自宅用のdynabookDT-100、それなりに快調に動いているし、一度各システムの見直しなどしたので、しばし本体付属のキーボードにしていたのですが、かなり大きいうえにストロークも大なので、以前に買っていたこのエレコムTK-FCP097WH、コンパクトながらパンタグラフ式のキーボードをまた引っ張りだしてつけてみました。場所とらないし、ホワイトなのも見た目落ち着きますし。

 そしたら、とんでもなかったのです。はじめは普通でしたが、突如として方向↓キーが勝手に動作状態になり、画面がどんどん流れていくのです。web画面表示もお構いなしです。
 マウスの問題かと思ってみても、そうじゃないことは明白、しかもどうにもこれ止めようもなく、キーボード自体を外すしかありません。唖然ぼーぜんです。完全な欠陥商品。もちろん焦ってキーボードを交換すれば、何ごともありません。一年前のものですよ。買ったばっかしのトラブルで、一度交換してもらったものですよ。

 うえに記した、買ったときの「2」キーの暴走と似た構図のトラブルなので、ともかくこのキーボード存在自体が間違い、内部のメカとスイッチがどうしようもないクズなのでしょう。

 これでエレコムとはおさらばです。ま、2千ウン百円、安くもない授業料でした。やっぱしごつくても、DT100の付属キーボードを使うのみです。







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 この項、長くなりすぎたんで、「スマホを買わんの記 −わがモーバイルPC格闘史20年」のはじめ、「1」